#97 John Coltrane 「Ballads」
テナーサックス奏者 John Coltraneから一枚。
本日7/17はコルトレーンの命日(1967年7月17日没)ということで彼のアルバムを紹介したいと思います。
この「Ballads」は彼の作品の中でも最も有名なアルバムのひとつで「このアルバムは聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか?
スタンダードのバラードを集めたこのアルバムは1962年録音。『Giant Steps』,『My Favorite Things』,『Coltrane's Sound』などの名盤を生み出してきたレーベルAtlanticからImpulse!へと移籍して間もなくのレコーディングで, "シーツオブサウンド"とも言われた激しく難解なコルトレーンのスタイルの流れから考えるとスタンダード集なのにある意味異色といえる作品です。
アルバム作成に至った経緯は「コルトレーンの楽器の調子が悪く速い曲が更吹けなかったため」とか「レコード会社との契約ノルマをこなすために町で買って来たスタンダード本から数曲レコーディングした」といった逸話がまことしやかにささやかれていますが, 実際には売り上げ不振に悩んだレーベルとプロデューサーによる"大人の事情"的な理由があったようです。
ただ, アルバムの内容は素晴らしいものでシンプルなバラードを通してコルトレーンが音楽に真摯に向き合う姿を感じることができます。彼のサウンドには"センチメンタル"な瞬間が一切なく, 一音一音現実的な音を繋いでいて, より曲や音楽の美しさが際立っているなと感じます。
ジャズを代表する名盤の一枚と言ってもいいでしょう!
未聴の方はぜひ!聞いたことがある方もこの機会に改めていかがでしょうか?ぜひ聞いてみてください♪
John Coltrane 「Ballads」
1. Say It (Over And Over Again)
2. You Don't Know What Love Is
3. Too Young To Go Steady
4. All Or Nothing At All
5. I Wish I Knew
6. What's New
7. It's Easy To Remember
8. Nancy (With The Laughing Face)
Bass – Jimmy Garrison
Drums – Elvin Jones
Piano – McCoy Tyner
Tenor Saxophone – John Coltrane
この記事が参加している募集
「読んで楽しい」「聞いて楽しい」noteをモットーに頑張っています!!!よろしければサポートをお願いいたします♪