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書くことの不純、を読んだ。
(三島由紀夫は)実際に何かを体験する前に、鋭敏な感受性と言葉の力によってその内容を想像できてしまう...(中略)事前の認識に行為がおいつかない。言葉により現実から疎外されている。ここに彼の届かなさの原型がある。*本文より抜粋
自分がなぜ、「エア・アルピニスト」を自称しているのか、確たる理由がある。春日部から最寄りの山は筑波山しかないとか、カースト制度よりも厳しい小遣い制度なので装備を揃えられないとか、そういう笑われるようなネタを自ら披露してやり過ごしてきたが、本当は違う。
山そして登山という行為への憧憬の念を抱きつつも、いっこうに実行しないのは、脳内でリアルな登山を経験してしまったからだ。この手の説明(弁明や詭弁ともいう)をすると更に面倒な状況になるので、心に秘めてきたが、今日ここで独白しておこう。
自分は山に登らないのではない。「山を下りた」のだ。
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