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続:健康が大事!左膝を5回も手術したけど。

先に5回の手術の内訳をお伝えすると、前十字靭帯再建術、そのボルト抜去、左脛骨高原骨折、そのプレートとボルト抜去、そして最後に左膝半月板を整える手術。大きな怪我を2回してしまい、3回はそのアフターメンテ的な内容。

今日は2015年に受傷した左脛骨高原骨折についてお話しよう。骨折と聞いてみなさんがイメージするのは、骨の中間部位がポキリと折れる状況だろうか。こんな感じで。

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こんなに見事に真っ二つに折れることなんてまずあり得ないし、それこそ高原骨折よりも酷い状況だと思うのだが、自分の場合はこうである。

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おわかりいただけただろうか。裂けるチーズよろしく縦に割れてしまったのだ。これは骨に対して真上から相当な加重が発生しビシっと割れた状態。薪割りの薪をイメージしていただくと近いのかもしれない。どうしてこうなったのか。

息子が通う小学校から朝日新聞主催の無料サッカー体験教室の案内があり申込み見事に当選。よくよく考えると参加希望者のリストが地元の販売店に渡り、会場で未購読世帯へ新聞の契約促進をしていたのである。完全なる癒着だろう。そして不可解なことにメインの講師はかの読売ヴェルディで活躍した北澤氏。朝日新聞だけど大丈夫だったのだろうか。

当日は2時間の枠。1時間半程度はパスやドリブルの練習、そして子ども達のミニゲーム。最後の最後の親同士のミニゲームで悲劇は起こった。ここで骨折の瞬間を捉えた貴重な画像を発見したのでご覧いただこう。

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左から順に説明すると、ヘディングでボールを処理しようとし大きくジャンプ。4枚目に注目してもらいたい。左脚が伸びきった状態で着地しようとしている。まさしく先述の、骨に対して真上から相当な加重が発生がかかる状況だ。そしてこうなった。

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どうしてこの瞬間を奥様(あえて敬称)が撮影していたのか全く不明だが、左膝あたりを抑えている。伸ばしもできず、曲げることもできない。膝が外れたのかなと思ったが、とにかく重大な事態が発生したことには間違いないので救急車を呼んでもらう。サイレンは鳴らさないでと係員が執拗に繰り返していて軽くイラっとした。こんな有事にイベントの体裁を気にするとは。この時に朝日新聞は絶対に契約しないと誓った。

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搬送先の病院でレントゲン撮影をし、高原骨折と診断されそのまま入院の手配に入りかけたのだが、その病院は自宅から車で10分強の距離。その時まだ奥様が自動車の運転免許を取得しておらず、乳飲み子もおり、おそらく身の回りの物品の手配、差し入れなどに相当手間と不自由が発生すると判断。

なんと丁重に入院を断り、自宅から徒歩3分の距離ある市立病院での再診察を申し出た。当番だった整形外科医が唖然としていたのを覚えている。そしてその夜を凌ぐための処方内容はロキソニン。虫歯じゃねーだろと憤った。夜通しズキズキズキズキと猛烈に脈打つように痛み、地獄だった。

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そして翌日夕刻に希望通りに市立病院にチェックイン。当時の仕事のお給料は露骨に歩合制だったので休むわけにもいかず、ズキズキと痛む膝に顔を歪めながら半身を起こして業務をこなしていた。やや特殊な領域だったので、代替を務められる人員もおらずかなり苦労したのを覚えている。

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そんな時に得意先様からの感謝のメイルをいただき、涙がこぼれそうになった。誰かに必要とされているという実感。小林さん、元気にしているだろうか。お忙しいとは思いますが、たまにはLINEも返信ください。よろしくお願いします。

受傷から1週間後くらいに手術を実施。もちろん全身麻酔で6時間半にもおよぶ大手術。部屋に戻ってきた時の様子はこちら。

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体にメスを入れたことのある人ならご理解いただけると思うが、術後の夜が本当に辛い。要するに麻酔がキレて傷口が猛烈に痛み出す。自分の場合はただメスを入れただけではなく10数本のボルトとプレートを体の中に埋め込んでいるので、どうやらその拒絶反応的な痛みも発生していたらしい。

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どんだけ〜。いかほど〜。まさに改造人間である。

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術後は仕事も順調。現場系の仕事でなかったことが救いだった。

そういえば入院中に我が町を舞台にしたアニメ、クレヨンしんちゃんのお話でヒロシが骨折するという会があり、病室でテレヴィを観ていたら奥様からわざわざLINEが来て笑った。なんともほのぼのするエピソードである。

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この時も靭帯断裂と同じく40日ほどの入院を経て退院。しかし本当の地獄はそれからだった。もちろん日常生活に支障は出まくるし業績もジワジワと悪化。手取りも激減。いったいどうなってしまうのだろうと絶望的な気持ちになったが、やはり支えてくれたのは家族だった。

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職場では特にお世話をしてくれた人がおり、久方ぶりに御礼を申し上げたいのだが、なかなか連絡がとれないでいる。変わらずお過ごしだろうか。

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これは確か入院中のある日、病室から望んだ満月の夜。六人部屋で自分一人だけの期間が数日あった。なんだか世の中で一人だけ取り残されてるような気持ちになり凄く不安になったのを覚えている。今でこそさしたる不具合もなく日々の生活を送れていることに感謝しています。健康は本当に大事です。長文駄文を失礼しました、お付き合いいただいた方、感謝申し上げます。


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出羽健太郎
読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。