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新型コロナ感染に伴う自宅療養と雑感

新型コロナウイルスに感染して自宅療養期間中。経過についての覚え書きと雑感を記しておきたい。
まず最初に結論。
「気を付けていても罹るときは罹る」ということ。
罹ったらあきらめて安静に過ごすしかない。

今回の感染症については、永江一石氏の山火事理論が一番しっくりくるところ。

要は、一旦着火したらその後の人流には関係なく、燃えやすい木が燃え(感染して)、燃えやすい木が燃え尽きると燃焼効率が悪くなって一気に鎮火に向かう(ピークアウトする)という考え方。

誰しも、他の誰とも接触せず生きていくことは不可能であり、ゼロリスクでは生きられない。自分がどの程度のリスクを許容できるか、その軽重を把握しつつ行動する必要がある。どれだけ気を付けていても感染はいつかする前提で、覚悟しておくしかない。
テレビ等を見ていると、いまだに絶対感染しないよう徹底して気を付けよう的なことを言い続けるアナウンサーやコメンテーターがいるが、各人のリスク許容度や合理性を全く無視したコメントであり、無責任だと感じる。

ちなみに、発症から7日目の現在、重症化せず快復しつつあります。

この記事を書いている人の基本スペック

  • オッサン世代の男性で、妻と2人暮らしの会社員

  • 持病なし、ここ数年は風邪もひいていない健康体

  • ワクチン2回接種済み

  • 夫婦とも在宅勤務メインで、それぞれ週1〜2回出社

  • 夫婦とも非喫煙者で、飲酒もほとんどしない

  • 自重トレーニングとサイクリングが趣味

味覚障害について

発症2日目から、みそ汁やスープといった汁物の味覚が鈍くなった。
テレビ等の報道では、味覚が全くなくなって数カ月経っても戻らないというケースがあると聞いていたが、僕の場合は固形物の味はさほど変わらず、汁物についても5日目に熱が下がったと同時に味覚が戻ったので安心した。

一般的に、風邪を引いたり発熱したりしたときに味覚がおかしくなるのはよくあることで、その時と同様の感覚。個人差は当然あると思うものの、殊更に深刻に捉える必要はなさそう。

マスコミは、特殊なケースを取り上げては恐怖を煽ることで視聴率を上げている。特に新型コロナに関しては意図的にセンセーショナルな報道をしているように見受けられ、このような姿勢には罪深さを覚える。

感染経路について

感染経路は、自分の行動履歴からは思い当たるところがない。
発症日の前日にオフィスに出社したが、当日は誰とも会っておらず、濃厚接触者はゼロ。出社して誰とも会わないことは普通はほぼなく、非常に珍しいケース。職場を全滅させることなく、自分の罹患だけで済んだのはある意味奇跡的によかった。

発症の4日前に妻が所用のため外出して、4箇所を移動していた。もちろんマスクはしていたものの、その過程のどこかでもらってきて感染した可能性が高そう。
もっとも、冒頭に書いた通り、誰とも会わずに生きていけるはずもなく、健康体であるなら積極的に外に出ることに僕は賛成で、結果的に感染するのはやむなしと考えている。

ただ、妻の視点からすると、普段ほとんど在宅勤務で感染リスクのない生活をしているのに、たまたま所用で1日外出したタイミングでウイルスを持ち帰ってくることになってしまい悔しいとのこと。

業務への影響

仕事で自分は日々多忙だと思っていたが、休んでみたら驚くほどなんの影響もなかった。もちろん現場でフォローしてくれているメンバーがいるおかげであり、僕が見えていないだけで実は炎上しているのかもしれないが、事故が起きる気配はなく順調。
普段自分が回している会議を欠席しても問題なく動いている様子で、これまで整えてきた体制がうまく動いているさまを感じられている。
仕事に穴をあけて申し訳ない気持ちはもちろんあるけれど、復帰後もなるべく悪びれずにありたいと考えている。
東京都だけでも毎日数千人が感染しているのに、自分だけ常にセーフってことはないよね。気を付けていても罹るときは罹る。

症状の経過

発症1日目:4/9(土)

午後から少し身体の火照りを感じる。季節外れの暑さだったためそのせいかと思っていた。16時頃に念のため体温を計ったら37.2℃。
実は、この時点では新型コロナウイルス感染の可能性は考えていなかった。発熱以外の症状がなかったので、もしかしたらちょっと疲労が出たのかな?というくらいの感覚。土曜日で翌日も休みということもあり、週末は安静にして過ごせば大丈夫だろうと思った程度。

インフルエンザの場合、発症すると急激に発熱してひどい寒気に襲われるのですぐ認識できるのだけれど、今回は緩やかに発熱したので、あまり危険な感覚がなく、発熱そのものを単純に不思議に思った。
その後、22時に38.0℃まで上昇したので、もしかしてコロナかもと気付いた次第。

発症2日目:4/10(日)

朝37.6℃。
終日横になって休んでいたが熱が下がらない。21時に最高38.5℃を記録。喉の痛みと軽い咳、それに味覚障害。みそ汁やスープといった汁物の味覚が鈍い。新型コロナの症状と一致していることから、感染と発症を自覚する。

発症3日目:4/11(月)

朝37.6℃。
朝イチで東京都の発熱相談センターに電話。いくつかの問診を経て、近所にある発熱外来の医療機関(診療所)を紹介してもらう。

診療所に電話し、10時に予約して抗原検査。
判定まで15分ほどかかるところ、待つことなく1分程度ですぐ陽性と判明。発症から3日目で、ウイルスが既にかなり増殖しているものと推測。

特段の処方薬もなく、そのまま帰宅させられる。病院の診察を受けて何も薬が出されないことが逆に新鮮。お願いすれば解熱剤や咳止めをもらうこともできたが、自分の感覚では発熱はもう山場を越えたようだったし、咳も大したことなかったので、特段の希望は出さなかった。
体温は終日37℃台で推移。

僕の感染判明を受けて、妻も同じ診療所で抗原検査をしたものの陰性。
PCR検査を行ったところ、結果は2日後になるという。僕の発症日と同じタイミングで体の火照りを感じると聞いていたが、妻は36℃台で発熱がなかったので在宅勤務を継続していた。ただ、平熱が35℃台と低いので、あとから思えばこの時点で発症していたのだと思う。

発症4日目:4/12(火)

朝36.5℃
その後は終日微熱。頭痛があり頭痛薬を服用。

保健所からSMSで連絡あり。最短の療養期間が4/19(火)までであることと、厚生労働省のHER-SYS(ハーシス)と呼ばれる新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システムに入力するよう促す内容。早速登録して利用開始。

発症5日目:4/13(水)

朝36.1℃。
味覚が戻った。診療所から症状をヒアリングする電話があり、その旨を伝えると、「早いですね」と言われた。

微熱と軽い頭痛があり、体調の快復は今ひとつだったが、午前中に布団を上げて部屋掃除。もう4日間ほとんど寝たきりで、畳にカビが生えたら嫌なので、一旦部屋に風を通しつつ、この数日で散らかったものを一掃。
ゴミをまとめたり掃除機をかけたりしているうちに、体調がよくなってくる感覚がある。前日まで鼻水が出ていたが、それも治まってくる。鼻水は新型コロナの主な症状に記載がないことから、恐らく感染症とは無関係で、単にハウスダストによるアレルギーだった可能性が高そう。

夕方になって、妻のPCR検査結果が陽性と判明。
妻はここまで在宅勤務を継続していたが、この結果を受けて会社への連絡や療養期間の確認など。

発症6日目:4/14(木)

朝36.1℃。日中は36.6℃。
軽い頭痛と喉痛は継続。午前と午後にそれぞれ2時間程度寝る。あとは読書など。

発症7日目:4/15(金)

朝35.9℃。
頭痛と喉の痛みはほぼ解消。咳が少し残る程度にまで改善。
前日まではあまり集中力が続かない感覚があったが、それもなくなり、そろそろ仕事に復帰できそう。

さいごに

4月中旬の気候の良い時期に一切外出できず、新緑が日々鮮やかになりゆくのを窓から眺める10日間。それだけは残念だった。
来週はサイクリングだな。
自宅療養期間を経て、また日々の生活を充実させていこう。

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