ドリルを売るには穴を売れ[87日連続投稿]
私は何もわかっていなかった。
私は文教大学体育会サッカー部の「松伏雑草の会」を運営している。
そこでOBの皆様に有料のメンバーシップの会員に入っていただくように促した。
結果は惨敗。
私は何故入ってくれないのか正直わかっていなかった。しかしこの本を通じてやっと理解ができた。
私の目的は「メンバーシップに入っていただいて現役生をサポートする」こと。
しかしOBの皆さんにとって必要なのは「メンバーシップに入会して、入った分だけの価値を提供してもらう」こと。
私はなんて愚かであったのだろうか、皆さんに入っていただきたいというお願いだけをして
「価値」を提供していなかったのである。
その価値を提供するための工夫が足りなかったことを本を読んで実感させられた。
「メンバーシップに入ってどんな付加価値を与えられるのか、何を提供できるのかを考えなければならない」
そのためにはまだ入会していない人ももちろん、入会してくれた人、アプリを作った人、現役の大学生の声を聞かなければならない。
東京ディズニーランドではチケットを売っているのではなく、「家族や仲のいい人たちと楽しく過ごせる場所を提供している」
文教大学体育会サッカー部はファンにとって
「熱狂できる場所を、仲間と熱くなれる場所を提供している」
そんな身近なところにヒントが隠されていたのにも関わらず答えを出せなかった自分がとてもじゃないが恥ずかしい。
この本は経営危機に陥ったイタリアンレストランを基にマーケティングの仕組みを教えてくれた1冊。
それに加え、人はモノを買っているのではなくそのものがもたらす価値にお金を払っていることにも気づかせてくれた。
人を喜ばせるその先のことも考えて営業マンとしてやっていかなければならない。
私にはどんな価値が提供できるのか、日々自問自答しながら過ごしていきたい。