「Fly with me」と映画「The Truman Show」
今回はある映画とMVの類似性についてである。
「The Truman Show」という映画をご存じだろうか。
内容は、ある男性の人生を生まれた時からずーっと気づかれないように撮影し続け、それをエンターテインメントとしてテレビ番組として放送するというものである。その男性の人生は、ハリウッドの世界最大のスタジオの中でのみ繰り広げられ、自分の一挙手一投足を全世界がみていることはトゥルーマンは知る由もない。
この「誰かに監視・操作された世界」として似ているのが、
millennium paradeの代表作「Fly with me」のMVの世界である。
このMVは、10歳の男の子、Eugeneが巨大な「何か」と対峙するストーリーである。
最後のシーンでEugeneが、目の前のTayではなく、外にいる怪物を打ち抜く場面も非常に印象的だが、今回注目するのは冒頭のシーンである。
MVの冒頭00:10~00:13のところで、Eugeneは無限で広がっているはずの空に、穴が開いていることを発見する。
このシーンが非常に「The Truman Show」に似ているのだ!!
「The Truman Show」の予告でも、00:59から「空」から撮影機材が落下し、あわやバレルのではないかというシーンがある。詳しいことはネタバレになるので言及しないが、Trumanに外の世界を意識させるきっかけとなる。
以上のように、自分の世界がほかの世界に包まれていることがこの二つの映像作品では、背景となっている。
私もたまに、家の中でもしかしたら隠しカメラがあって、だれか見てるかも、、、なんてことを考えることがあるが、もしそれが本当なら、、こわ。
ただ、これは想像などではなく、実際の行動が物理的に上から撮られていることは少ないと思うが、ネットの検索履歴、プライバシー保護をしているはずのSNS 、電子機器のカメラなどからは、誰かがのぞいていても、おかしくない時代である。