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Mailmag column0120|あたらしい循環/雨水活用・ただいま設計中

▲上はYoutube動画リンク

今年はどれだけ暮らしの中で循環を生み出せるだろう。

循環の暮らしをするために、学んできたPermaculture Design Couse。アメリカ出身の三人の講師たちがつくる場所(岡山、千葉)にいって学んできました。その日本のサイトツアーみたいなのを今年どっかでできたらいいなって思いつつ、糧でもパーマカルチャーを学べる体験を用意していくんでお楽しみに!

ぼくの職種は糧の店長であり、設計屋さん。店舗とか住宅のリノベーションをしてて、循環のデザインを取り入れることにこれからすこしずつ挑戦をしていきたいなと思っています。

現在、津和野に一箇所、雨水を活用したお庭&ドッグラン作りを計画中。
雨水を集めるっていう感覚は日本じゃちょっと少ないけども、雨水が持つ課題っていうのは様々ある。

今回、僕が設計している場所の課題としては
雨水が引き起こす「湿気」、詳しくは下の画像をみてほしい。

屋根に降り落ちた雨が、雨樋をつたって、家の下を通り、道路沿いの溝へ。

配管の中を伝っているとはいえ、雨水が引き起こす湿気や温度変化の影響で家の中に結露がおこっていました。

イメージ図

こういったことって、長く住んだ古民家に起こりがちなので、ぜひ借りている家に住んでいる方は、家の雨水の経路をチェックしてみてください。

民家が建った際の雨水経路は変化している可能性がある。

街の発展から道路がアスファルトになったり、水が井戸から上水道になったり、下水管が通ったりすることで、水の経路を無理くり変化させてしまっているケースは多々あります。


この水経路の影響で、湿気はもちろん敷地内にある土中の水環境がちょっとおかしくなって、住みにくい敷地にもなったりするけど、その辺の話はまた今度しようかなと思います。(詳しくは「土中環境」っていう本をご参照いただければ)

で、改善図。

こういう状況を改善するためには、色んな方法があると思うけど、住んでいる方のニーズとしてはどんなものがあるのか?と、聞いてみると、お庭をドッグランにしたいという希望がありました。

現状、土と砂利、ちょっと家庭菜園のなごりがある風景があって、この場所を豊かにするためにこの課題になっている雨水が、恵みになりそうな予感がしてきました。システムのアイディアの基本はこんな感じ。

①雨水を雨水タンクに受ける

②雨水をつかって、グランドカバーになる植物(芝かな?)、家庭菜園に必要な水を供給する

③芝に散水する方法は、太陽光エネルギーで電気を生み出してスプリンクラーを稼働

④雨水の経路の最終地点付近に小さな池を用意して、生態系を多様にすることで、生態系のバランスをとる(カエルとか、メダカ、昆虫類)

ちなみに雨水タンクの水ってちゃんとしたら飲める

PDCのごはんの美味さたるや・・かおるさん最高

ちなみに、Permaculture Design Couseで、千葉の雨水タンクシステムをみせてくれたフィルが「9年間キッチンの水でつかっていたけど、だれもお腹を壊してないよ」っていっていた。

雨水タンクの定期的チェックは必要だけど、それもそんなに難しくないから、飲料として使う場所やアウトドアキッチンをつくるときに参考にできるかもです。夢がひろがる!

雨水って日本にいればどこにでも手に入る恵みなのだけど、恵みと捉えられなければ、すぐに排水溝に流れていきます。

いったん貯めて、家の中や、色んな場所で利用してから排水するっていうのは、暮らしを豊かにする一個の循環する仕組みなのかも。そんなことを思ったのでした!

ここの現場での雨水活用ワークショップも3月ごろに企画すると思うんで、みなさん乞うご期待!というか、ぜひご参加くださいね!



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