名付けに戻る。
名付けまで遡ることってなかなかしないけど、iPhone内の写真整理をしていた時に出てきた写真に懐かしさを覚えた。
あぁ、糧はここからはじまったのだな。と実感した覚えがある。
名付けをすることで、愛着がうまれるのはきっとしっかり悩んだからで、その時間があるから、しっかりと永く向かい合うことができる。
今、もう一個のプロジェクトの見直しをしている。
そのプロジェクトは友人が思いついたプロジェクトなのだけど、名前をつける場面は一緒にいたから続けることができているんだろうな。
つわの蚤の市
というプロジェクトなのだけど、今年で5年目。最近では名前に意味を感じられなくなっていたけど、このプロジェクトの名前をつけた時にはちゃんと考えたのだった。
「つわの」をひらがなにしているのは、
全世代に受け取りやすく、優しいイメージに。
漢字の「津和野」だと凛としたイメージを感じる。品位ともとれるのだけど、その品位をもっと優しくしたいと考えた。とんがっているものをやわらかくすることで、この土地でみえる風景をも優しくしたい。
「蚤の市」。
最初のアイディアはフリマをやろう!ということだったのだけど、フリーマーケットという表現でないのは、これも高齢の方にわかりやすい言葉にしたかった。この土地の古くから続く様を大切にしたいだし、ここの歴史に尊敬を持っている。
後付けだけど、安野光雅さんの絵本にもその場面があるというのも、文脈にはある。
今、つわの蚤の市は新しいメンバーを迎えて、ビジョンとなる言葉の開発を行っている。プロジェクトを向かうべき方向へ進めるフラッグのような役割の言葉づくりになるけど、みんなが共感する言葉っていうのはどんなことばになるんだろうか。