民藝思想と暦思想。
年間通してつづいた地球暦もあと1/4で365日、春分からはじまり、1週することになる。これほど興味を持って関われた暦は初めてかもしれない。
現在は冬至270°から285°の間。
西暦でいうグレゴリオ暦が一番下に表示されて、1/1に指しているけどこれといって大袈裟な表現はなく「グレゴリオ暦としては1/1だけどもね、天体的には特にこれと言ってそこに大きな意味はないよ。」と言われているようで、その潔さがぼくの好みの深度を深めていった気がする。
1,2年の間、地球と太陽の関係の暦(24節気72候)と地球と月の関係の暦(太陰暦)を使ったカレンダーを数個よみ続けて、グレゴリオ暦の日本の暮らしとの関係なさに距離を感じていた。正直軽視もしていた。
けど最近思っているのは、多くの人が使うグローバルな道具、ここでいうグレゴリオ暦は、文化をも変えていった。僕や他のインフルエンサーがどんなに日本の暦について伝えていても、みんなが過去使っていた暦に振り向くことはなかなか難しいんだろうなって思う。
グレゴリオ暦をポジティブな意味でとらえていくと素晴らしい部分もあって、地球に住む人類のコミュニティ暦になりつつあるのだなと思うようになったな。だって、すでに多くの国の共通言語じゃない?
年末年始嫁に連れられスペインフランス旅をした時も、セネガルに旅した時も同じだった。年末年始はお祭りなのだ。これはすごいことだなって思う。
そりゃ戦争の結果の力関係だとか、偉い人の名前が由来だとかなんだかモヤるような意味もあるけど、それは昔々の話。当時の意味を読みすぎて、今の意味に対して盲目になってはいけないなと思う。
だって今あるグレゴリオ暦は意味や捉え方は全く変わっているんだから。
とはいえ、ぼくがお勧めしたい暦の使い方は、多くのカレンダーを持つこと。グレゴリオ暦だけでなく、月の暦、太陽の暦。そして自分らが暮らす地域の暦。
グローバルから大地に根ざした暦を使うことで、新しい感覚が身につく。その感覚は暮らしを変え、自分以外のものとの関わりをも変えていく。
これを思ったのは今読んでいる「わかりやすい民藝(高木崇雄著)」や、さっき見ていた映画「舟を編む」から。民藝っていうと柳宗理さんの美学の話でしょ?とっつきにくいと思ってたけど、思想や文化をつくるって話だし、その民藝と工藝との間にある思想の違いはこのカレンダー・暦の話でも近しいかなって思う。
用は使うぼくらが要(かなめ)。
意味をつけるぼくらが要なんじゃないかなぁ。
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