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そうめん

腹を壊した。

思い当たる節はいくつもある。

仕事のストレスからくる暴飲暴食、夏休みに入ってからの生活リズムの乱れ、バター炒め・中華炒め・ライスカレーなどの脂ぎった食事、会社の部下を労うために行った中華料理店で食べたレバニラと餃子と焼き飯。昨日そのツケを一気にトイレで清算することになった。

そもそも我が家はあまりお腹が強くない家系だが、俺は社会人になるまではそこまで腹痛に悩まされたことはなかった。そのため胃腸炎や腹痛で苦しむ家族を尻目に「俺は鋼の胃腸を持つ男だ。」と吹聴して自分の食いっぷりを披露していた。

しかしながら老いには勝てなかった。社会人になり始めたあたりから脂っこいものを食べるとすぐに胸やけを起こすようになり、翌朝トイレから出られないという現象が増えた。

昨年、出張で韓国に行ったときも、数々のキムチ料理をおみまいされて、俺のトイレのせいでタクシーを待たせることになった。「鋼の胃腸」と豪語していた男が、「ちびまる子ちゃんの山根くん」である。笑いたきゃ笑え。

さて…下痢自体は大分収まった。丸一日ほとんどトイレで過ごしていたため、腹が減っていた。しかしながらまたいつもの食生活に戻せば、また体が悲鳴を上げることになる。

そこで真夏の定番お昼ご飯であるそうめんをゆでることにした。そうめんは消化に良い。近所のスーパーに行き、薬味のパックとそうめんを購入した。

作り方に関しては誰もが知っているだろうから割愛する。特筆することもない。袋の裏の茹で時間さえ守れば良い。

俺のそうめんつゆはめんつゆを麦茶で割って作る。こうすることで麦茶の香ばしさがつゆに加わって美味しくなるのだ。

本当は豆乳でめんつゆを割ってすりごまとラー油を加え、豆乳胡麻坦々素麺を作りたかったのだが、胃腸が回復しきっていないので、またの機会にする。

寮の食堂の製氷機から氷を大量に持ってきて、めんつゆのグラスとそうめんの皿、麦茶のコップに氷をいれ、薬味を皿に移してお盆に盛り付けたら完成だ。

そうめんだ。おれが子供のときの夏休みの昼は、そうめんとTBSの「大好き!五つ子」というのが定番だった。

俺は五つ子ちゃん達と同い年なので、小学校1年生のときから、「大好き!五つ子」をよく見ていた。

しかしながら、俺が中学生になったときに五つ子ちゃん達が急成長して高校生くらいになってしまっていたので、俺は見るのをやめてしまった。

中学生が高校生に共感できるわけがなかったからである。おのれTBS。

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