2022年に買った漫画まとめ
1万年ぶりのnote
そんぐらいサボってたかなーと思って過去記事見たら2022年はこんな記事書いてました。
2件、随分頑張ってましたね。
でもその前の記事タイトルが
最悪
2022年の漫画購入数
395冊でした。
今ライブラリ全体の中で漫画だけで抽出すると2,833冊あったので、そんなもんかなーって感じです。
漫画一冊単価600円くらいと仮定して計算すると240,000円くらいだったので趣味として計算するとそんなに使ってない方ですね。コスパ良し。
2022年に発売されて良かった漫画
基本買った漫画は何でも続刊を楽しみにしているのですがその中でも、2022年に1巻が発売され、特に応援してるやつをいくつか書いておきます。
薫る花は凛と咲く
「隣の校舎
カーテンの向こう側
俺には一生関係無い世界だ」
作者は三香見サカ先生
掲載誌はマガポケ
現在既刊5巻、最新刊の6巻は2023/01/06発売予定
まだ巻数も少ないので集めやすいと思います。
良い。
もうその一言だけで締めたい。
まず設定のクラシックさが最高。
底辺男子校のヤンキー男子×由緒あるお嬢様校の女子
これこれ!こういうの!古都の侘び寂びすら感じるボーイミーツガール!
朝からステーキとか焼き肉食いたくないっしょ?
やっぱ日本人なら塩鮭に味噌汁、卵焼きに白いご飯で小鉢とお新香っしょ?
この漫画は様々な設定や他と差別化しようと混迷とした漫画界に咲いた一輪の花な訳(薫る花は凛と咲くだけに)
という感じで非常にクラシックな設定で読みやすいボーイミーツガール漫画です。
とはいえクラシックなだけでは生きていけない。逆にクラシックだからこそ過去の偉大なる先人達が築き上げたクソデカハードルをちゃんと超える必要があります。
ぶっちゃけ恋愛としては凛太郎と薫子はお互い片思い、つまり両思いな訳である程度完結してて、そこを主人公の凛太郎や周りの成長を割と主軸に置いて上手く融合させて、王道かと思いきやキャラクター達の生きてる表現が強くてそこが上手く差別化出来てる点かなと感じてます。
高校生だからこその人としての成長とか大人になってから見ると眩しくて凛太郎や薫子の出会いから自身も含め周囲も良い方向に成長していく話は見てて色々な感情が溢れてきて最高。
この後色々山あり谷ありな感じ(学校同士の対立、薫子のお家事情等)もあると思いますが凛太郎と薫子の二人には幸せになって欲しいと読んでて応援出来る良い漫画だと思います。
ドミナント
「今も
あなたとの日々を夢想している
青春と名前を付けて」
作者は五十嵐純先生
掲載誌はComicWalker
現在既刊1巻、2巻の発売等はまだ無し
2022/10/21に1巻出たばっかなので全然追いつけます
タイトルのドミナント、という単語から理解っちゃった方もいるかと思いますが、ギターとハンマー飛び交う爽やかなアウトレイジって感想です。
ドミナント、支配的なという意味の英単語の通り基本不穏です。
まだ1巻しか出てない事もあってまだ色々伏線や本線に繋がる要素をバラ撒いてる段階ですがバラ撒き方が上棟式の時にショットガンで餅バラ撒いてる勢い。
お、こいつは良い子だな〜と思ったら次のページでいきなりワタクシ、前科アリ〼。みたいな状況になったりしてて面白いです。
主人公の宇野セイカちゃんが唯一の良心か…と思ってたら最新話でいきなりヤクザの事務所にロケットランチャーぶっ放しに行きました。
もちろんこれは比喩表現ですが最新話でお前もか〜い!ってなったのは本当です。
とにかく緊張と緩和が一話の中に詰め込まれててページめくった瞬間に「おい!!」ってなって話の作り方がうまいなーって思いました。
個人的に購入を決めたのが4話のあるシーンなんですが作者さん本人のツイッターにそのページを貼ってくれててのでまずは見て欲しいです。
この2枚目の画像。これ是非購入して見開きで見て欲しい。
一筆一筆に魂こもってる。
1枚目のコマ割りも綺麗で良い…。
先輩が眠気でまどろんで夢うつつになって、そのまま寝落ちする前の視点をコマ割りでフィルム的にしてまるで映画を見てるような、現実感が無くなってく感じ、美しい。
最新話でヤクザの事務所にロケットランチャーぶっ放しに行ったセイカちゃんですが、とにかく話の続きが気になります。
愛憎劇ってやっぱ時間をかけて丁寧にこねられると、より泥沼になると思うので楽しみにしてる漫画です。
誰何
「私が…歌って踊って…消えた人達を生き返らせる…??」
作者はつばな先生
掲載誌はCOMIC リュウ / LINE漫画
既刊1巻、2巻は紙媒体の方は 3月13日 予定、電子版はまだ情報無しです。
2022/7/1に1巻出たばっかなので全然追いつけます
つばなでしか無い。それ以上も以下も無し。
内容はアイドル漫画って事でどこかのアニメで見たような展開で消滅した人達を救う為にアイドルになろう!→学校でアイドル部を作る→部員を集める→アイドル活動頑張ろう!って流れです。よくある感じですね。
アイドル漫画なのに人が消滅?と思った人は正しいですが、消えます。消滅します。
つばな漫画なので人は消滅します。
意味不明かと思いますが文字通り消滅します。
正論は暴力に弱い。
そこがフックになり気になった人は読んで欲しいです。
現状1巻だと、起の部分でしかないのですが話自体は前向きで良いですね。
人は消えてるけど。
光だけではなくつばな漫画らしく謎の恐怖、みたいなのもあります。
急にリアルな手が書かれてるコマとかあったりしてゾワっとします。
ただ過去作の惑星クローゼットはかなり恐怖感強めでしたが、今作は今の所そんな事無いです。第七女子会彷徨と比べてもかなり明るいので安心して読めます。
とにかくつばな漫画らしくちょこちょこ闇を散りばめながら明るく可愛い絵柄のオブラートで包まれた続きが気になる漫画です。
日本三國
「世を、変えるために。」
作者は松木いっか先生
掲載誌は裏サンデー
既刊3巻、連載中です。
架空戦記モノです。
架空戦記モノといえば過去の戦争のIFを舞台にしたものが多いですが、これは現代の日本からの近未来を舞台としてます。
なので過去の歴史の知識等は不要ですので安心して読めます。
架空戦記、言ってしまえば戦争の話がメインなので比較的話は重く、情報量も多いため取っ付きづらさもあると思いますが、この漫画の面白い部分はそこを上手い事コントロール出来てる気がしています。
まず第一に未来の日本で有ることによる現代のネタを過去の歴史のネタとして作中に出せる事。
例えば敵軍の軍師が
「日本時代末期の中国史漫画、『三国志』の名台詞を用いるなら、
『待てあわてるな、これは龍門(主人公陣営)の罠だ』
と、いうところでしょうか。」
と言うセリフがあり、現代のミームネタを出せる事である程度キャッチーになってます。
次に主人公達陣営の方言が関西弁な事。
関西弁を活かしたテンポの良い喋りで話が進むので、堅苦しすぎず読みやすい印象を受けました。
更に言うと言葉遣いも現代日本からの地続きで「マジ」「やべぇ!」「パネェっす」みたいな言葉も飛び交ってるので昔の独特な言い回しが少なく歴史や戦争の知識があまり無くとも読みやすいです。
また地続きである事でそういう言葉があっても話に違和感が無いのもいいですね。
異世界ファンタジーでいきなりTVが出てきて毎週連ドラを楽しみにしてる。みたいな発言や倒したドラゴンが隠し持ってた武器がサブマシンガンだったりしたら違和感ありますからね。(早く新刊出てくれ)
という感じで比較的読みやすい戦記漫画なので、この手の漫画あんま読んだ事ないなーって人も読みやすくて良い漫画だと思います。
まとめ
他にもこの辺も買ってたんですが紹介するまでも無く全人類が買ってると思ったので省略しました。
全部書ききれる自信もなかった。
全部オススメです。どれも面白かったです。
『ビンテイジ』は良いですね。服も芸術作品と同じで歴史の話なのが学べます。
『生徒会にも穴はある!』は毎週マガジンで一番最初に読んでます。
あとは今更まとめ買いしたので面白かったのだとこの辺とかも面白かったです。
『まったく最近の探偵ときたら』は特に面白い。読んでなかったの後悔するレベルでした。
『翼くんはあかぬけたいのに』も面白いですね。巻を重ねる毎にギャグのテンポとキレが上がります。結構顔芸多めです。
そんな2022年でした。
購入履歴を見ると2022年に発売された新作にはあまり手出せてなくて過去に購入してた漫画の新刊だったり、それ以前の漫画のまとめ買いが多かったです。
来年はもう少し開拓出来ると良いですね。
おわり