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今後の音楽エコシステムに重要なサービスまとめ

最近日本の音楽エコシステムについて考える機会が増えました。新型コロナウイルスの影響で音楽業界全体として新たなビジネスモデルの構築が急務になったからでしょう。

欧米を中心としたグローバルマーケットではストリーミングサービスを通じて音楽を聴くことが主流になっており、ビジネスモデルの変化からアーティストをサポートする新しい仕組みやサービスがたくさん登場しています。

日本はCD・デジタルからストリーミングサービスに移り変わっている途中でまだまだ過渡期です。思ったより変化しないな...というのがここ数年の私の印象ですが、今後日本においてもストリーミングサービスが主流となり、アーティストをサポートする新しい仕組みやサービスは必要だと考えています。

このnoteではその仕組みやサービスを考える上で重要なサービスをいくつか紹介したいと思います。

1.ディストリビューションサービス /レーベルサービス

AWAL

AWALはレーベル型音楽ディストリビューションサービスで、2011年12月にデジタル音楽出版社のKobaltMusicに買収されました。AWAL Core、AWAL+、AWAL Recordingsと3つの軸でサービスを展開しており、ディストリビューションからレーベル機能までを補完しています。オーディションの形式をとっており選出されたアーティストのみが利用できます。
AWALは「えーうぇる」と呼ぶみたいです。

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Amuse

スウェーデンのストックホルムにある音楽スタートアップで、ディストリビューションサービスとレーベルサービスを展開しています。彼らはロイヤリティを100%アーティストやレーベルに還元するとしています。価格はamuseは無料で、amuse PROは年間$59.99→19.19(2020/11現在)で利用できます。

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UnitedMasters

ディストリビューションサービスがベースですが、世界中のブランドとの間で独自のパートナーシップを結んでおり、様々な角度からアーティストのマネタイズに貢献しています。CRMツールを提供しており、チケットやグッズ販売の支援も行っています。

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2.マーケティングツール

linkfire

Spotify、Apple Musicをはじめとした音楽配信先のリンクをまとめたページが作成できるサービスです。日本においても大多数のレーベルが利用しています。音楽配信先以外にプレイリスト、チケット、プロフィールなどをまとめたページも作成することが可能で、作成したリンクを元に分析ができます。

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Chartmetric

Spotify、Apple Musicなど音楽ストリーミングサービス、TwitterなどのSNSデータ、そしてプレイリストを分析できるマーケティングツールです。世界中のアーティストをはじめ、レーベルや音楽関係者が活用しています。

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Soundcharts

音楽ストリーミングサービスのリスナー数やプレイリスト、チャートなどリアルタイムであらゆるアーティストの情報を分析できるプラットフォームです。海外ではユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックなどメジャー レーベルも利用しているみたいです。

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ToneDen

ソーシャルマーケティングプラットフォームで、ファンエンゲージメントを高めるためのプロモーション、キャンペーン、分析などあらゆる機能があります。
私たちもこのサービスを使っていて、プレイリストのSubmitで使用しています。アーティストの皆さんはぜひプレイリストをフォローして下記URLからSubmitお願いします。
https://www.toneden.io/digle/post/digle-playlist-submission-form

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3.ピッチングツール

SubmitHub

登録キュレーターに対してSubmitできるツールです。世界中の様々なキュレーターが登録しており、ブロガー・プレイリスター・YouTuber・ラジオ局・インフルエンサーなど様々な方々がいます。日本のキュレーターはまだいないみたいです。

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PlaylistPush

世界中のプレイリストへピッチングできるツールです。マッチングまで行ってくれますが、プレイリストに入るかどうかは確約されていません。金額が高めです。

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PlaylistSupply

Spotifyのプレイリストへピッチングを効率化できるツールです。プレイリストデータを参考にプレイリスターへの連絡先を入手することができます。

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4.音楽データ共有ツール

BYTA

アーティストやレーベル、音楽事業者向けのデータ共有ツールです。リリース前の音楽データやコラボレーションするための楽曲データを安全に管理・共有できます。先日シードラウンドの資金調達をしたばかりですので今後が楽しみです。

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5.収益自動分配ツール

Split

ディストリビューションサービスのTuneCore Japanが利用者向けに提供しているサービスで、作品に関わった方々への収益分配が自動で行えるツールです。作品に関わる人が増えても簡単に収益分配ができ、DIYアーティストにとってはかなり便利なツールだと思います。

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最後に

グローバルマーケットは日本より5〜6年先にいっています。ですので、ここで紹介したグローバルサービスはとても参考になります。しかしながら日本においては独自の芸能プロダクションやレーベルの構造が存在します。それを踏まえた上で日本に必要な要素を因数分解し、音楽エコシステムを再構築していく必要があります。

私たちは楽曲URLを一括管理・分析できるツール"B.O.M(ボム)"をリリースしました。現在無料版のみですが、ぜひリリース時のリンクまとめとして使っていただきたいです。近々有料版をリリース予定です。リンクサービスからのスタートですが、将来的にデータマーケティング領域までどんどん拡張していきたいと考えています。

弊社ではこのB.O.Mをきっかけにデジタルマーケティング事業を加速させていきます。音楽業界のDXを加速させ、データドリブンな次世代の音楽エコシステムを目指して引き続き頑張っていこうと思います。

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