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コマ撮りしてみた【鬼滅の刃】

オモチャのストップモーションアニメーションにチャレンジ中の篠原健太です。ストップモーションとは物を少し動かして写真を撮り、また動かして写真を撮り、、、を繰り返して、その写真を連続して見た時に物が自ずから動いているように見せる技術のことです。

コソコソと撮影しては、SNSやYouTubeで発信しています。

今回は鬼滅の刃の禰豆子と善逸です。

フィギュアはグッドスマイルカンパニーさんから出ている「ねんどろいど」という種類です。

ねんどろいどの特徴は二頭身くらいにデフォルメされた可愛らしいデザインです。頭が大きく体が小さいので立たせるためにバランスをとるのは難しいフィギュア。ストップモーションを撮るときは支えが必要です。
動かせる関節の数が少なかったりするので、僕の作品ではあまり選んでいない種類のフィギュアです。しかし、演出や見せ方を工夫してあげればアニメーションにすることができました。
そして、人形の持つ可愛らしさはとても素晴らしいのです。今回は「可愛い」という感想をたくさんいただきました。ありがとうございます!

感想をいただく中で多かった疑問に答えてみようかと思います。

まばたき

作中で何度かまばたきをしています。どうやってるの?という質問がたくさんありました。
これはPhotoshopによるレタッチです。後からデジタルで描いているのです。実写の場合、人の演技ではまばたきは目立ちすぎてしまうので減らすことがありますが、アニメーションの場合はまばたきを足すだけでとても生きているような印象にできます。
しかし、いつでもまばたきすれば良いというわけではなく、タイミングは重要です。今回はキャラクターが振り返る途中(目線が動かないので目線移動のごまかし)に入れたり、トメが間延びしないようにしたりと計算してまばたきしています。
2コマ打ちの場合、全部閉じたまぶただけを一枚入れれば意外とまばたきして見えます。演技によっては半分閉じたまぶたもいれたりします。

禰豆子の髪の揺れ

禰豆子が善逸の方に振り返る時、サイドの髪が揺れます。
これはなんのトリックもなく、髪の毛を動かしています。サイドの髪の毛は少し力を加えれば曲がるのです。しかし、曲げても時間が経つとまた戻ってしまうので曲げた瞬間にすぐシャッターを切りました。髪を動かした弾みで頭まで動いてしまったりと時間のかかるカットではありました。でもちょっとしたことで印象的なカットにすることができるのです。

焼きそばをすする

善逸が焼きそばを食べるカット。「どうやって焼きそばをすすってるの!?」という質問がたくさんありました。実際には焼きそばはすすっていません。
善逸の口は穴が空いているわけではないので、食べさせることはできません。見せ方を工夫しました。まず、口を見せない角度にキャラクターを置きました。これで実際は口の中に入っていなくてもバレません。善逸の頭を左右に揺らしてあげて、あとは口の手前の焼きそばをお箸でつついてランダムに揺らしてあげただけです。
これだけで、すすっているように見えるようです。
このすするカットがこんなにも驚かれるとは思っていませんでした。YouTubeのメイキングにも面白くないと思ったので撮っていません。なるほど、そういうところが気になるのですね。勉強になりました。ありがとうございます!


今回はねんどろいどの可能性を感じました。来週もお楽しみにー!世界の感動時間を増やそう!

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篠𠩤健太ストップモーションアニメーター
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