見出し画像

【ポケモンレッド】ストップモーションの作り方

どうも篠原健太です。
「アクションフィギュアでコマ撮りをする」というチャレンジをしています。作品は僕のSNSやYouTubeで投稿しているので見ていただけたら嬉しいです。


少し以前、ポケモンのレッドでコマ撮りしてみました。

たくさんのいいねをいただきました!ありがとうございます!作ったときのことを忘れないうちにnoteに書こうと思います。コマ撮りの初歩的な話ではなく、コマ撮りした時どんなことがあったのかという内容です。

演出

フィギュアはfigmaのレッドです。

まず、お話を考えます。フィギュアやキャラクターの個性を活かしたお話になるように考えることが多いです。

ポケモントレーナーがやりそうな動きといったら、「モンスターボールを投げる」動きです。ボールを投げる動きを中心にお話を考えました。

演出案1

①レッドがモンスターボールを投げる練習をしている。
②投げまくり、利き腕がダメになる。
③その時ゼニガメが出てきて、とっさに利き腕と逆の腕でモンスターボールを投げる。めっちゃダサイ投げ方で、ボールもふにゃふにゃと飛んでいく。

演出案2

①レッドがポケモンカードに向かってモンスターボールを投げる練習をしている。野球選手のようなピッチングフォーム。
②ポケモンカードが次々となぎ倒されていく。
③影から見ていたゼニガメ、フシギダネ、ヒトカゲ。
すごい勢いで逃げていく。

大きくこの2パターンのお話を考えました。演出案1だと少しお話が複雑になってしまいます。お話がシンプルでさらにボールを投げる動きを引き立たせることのできる演出案2の方向に決めました。

ピッチング

ピッチングのコマ撮りに時間をかけました。フィギュアの可動の範囲がそこまで広くないので、なかなか思うようなポージングが作れません。1回目のピッチング(約4秒)だけで8時間くらいかかりました。ただ投げるだけではダメなのです。野球選手のようなすごいピッチングでなければお話が成立しません。一コマ一コマこだわりました。

(アクションフィギュアはコマ撮り用に作られたアーマチュア人形よりコマ撮りに時間がかかるように思います。この理由は、固定が弱いこと、関節の精度が低く、ポーズがぴったりこないことがあげられます。フィギュアは軽いということは嬉しい!)
レッドは足のひらが大きいので安定して立つことができます。もちろん支えるためにタンクもつかいました。

左の黒い道具がタンク。人形を支えています。


投げられた球のアニメーションも工夫しました。リアルな動きだとアニメーションでは迫力が出ません。速い球の印象の動きを作るのです。
さらに球のぶつかったカードの弾ける動きでも威力を感じさせます。カードがどんな動きをしたら球の威力を感じさせることができるのか、よくよく想像しました。
このとき僕の頭の中には映像が浮かびます。たぶん過去に見た何かの記憶から答えを探し出しています。(自分がよく見たものなら、すぐ答えを見つけ出せるのです。)

レッドとコップの距離は実はとても近いです。(カメラの被写界深度や机の奥行き幅に合わせたらこうなってしまった)球の動きで距離があるように見せました。映像は2次元なので、奥行きの嘘はバレにくい性質があります。

フレームレートはレッドが15fps ポケモンたちは30fpsです。ポケモンたちは関節のない人形。位置をズリズリ移動させるしかできません。しかし、30fpsで動かすことで必死に逃げる動きを引き立たせることができます。おかげでよりコミカルなオチになりました。

YouTubeにメイキングの映像もありますのでぜひご覧ください。よろしければチャンネル登録もお願いします!

世界の感動時間を増やそう!

いいなと思ったら応援しよう!

篠𠩤健太ストップモーションアニメーター
記事を読んでいただきありがとうございます!サポートしていただけると面白い作品を作る費用になります!