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ソフトウェアエンジニアとして海外を目指す人へ

(Photo by Tim Gouw on Unsplash)

イチロー選手が引退してから5シーズンが経過し、今の中高生にはイチローの現役時代を知らない人も多いそう。時が経つのはなんと速いことか。

今でも落ち込んでいる時や元気がない時にはYouTubeでイチローのプレーを見て元気を出しているので、イチローの現役時代、全盛期を目の当たりにできたのは本当に幸運なことだったと思う。

イチローは2001年から現日本ハムファイターズ監督の新庄選手とともに日本人野手として初のメジャーリーガーとしてMLBに挑戦したわけだが、それから時が経ち、今では日本人あるいは日本人野手としてメジャーに挑戦する選手も少なくないし、例外的ではあるが大谷選手のようにメジャーでもトップの活躍をする選手もいる。

スケールが違うので無理やり感があるのは承知の上だが、この構図はソフトウェアエンジニアとして海外に挑戦するという話と似ているのではないかと思う。そしてソフトウェアエンジニア (ちょっと長いので以下SWEとさせてもらう) にとってのメジャーリーグはやはりアメリカ、シリコンバレーになるのではないだろうか。

僕自身海外には高校生くらいの頃から強い憧れを持っており、当時はSWEになるつもりはなかったので具体的にどこに行きたいかは曖昧なところだったものの、海外=アメリカという漠然としたイメージはあった。

最終的にアメリカの大学院を目指すも残念ながら不合格となり、仕方なくSWEとして就職しそれでも海外に憧れるあまりワーキングホリデーを取得してアイルランドに滞在するうちにロンドンで仕事をもらって引っ越すことになり……という話は前にもどこかで書いたかもしれない。

何が言いたいのかというと、海外=アメリカではなく、実は選択肢はもっともっと多いということ。もし目標が漠然と「海外で働きたい!」ということであれば、「海外ってどこ?」「職種や市場のレベル・競争度は?」「生活水準・生活環境は?」などもう少し細かく疑問をぶつけていくことで、実は「海外=シリコンバレーと思っていたけど別のところでもハッピー」とか「この国は生活水準・給与はいいけどご飯が口に合わない!」など、自分が本当に目指していること、実は妥協ができることなどがクリアになっていくのではないかと思う。

SWEの場合、ITやインターネットの性質上ネットに繋がりさえすれば世界中どこででも同じ条件が揃うため、どの国でも一定の雇用需要があり、シリコンバレーなどの例外はあれど、要求しているレベルも大きくは変わらないため、経験さえあれば外国人であろうが関係なく検討してもらえるところは多い。

そして検討の結果「やっぱりシリコンバレーに行きたい!」と思った場合でも、他の国で海外の生活、欧米のビジネス習慣や英語で仕事をすることに慣れながらスキルを磨いていくのは最終的にシリコンバレーを目指す上でいい戦略に思う。

僕自身、大学時代「アメリカの大学院に行く」という目標を掲げるも不合格になり、その時になって初めて本当はアメリカの大学院に行きたいのではなく、単純に海外に住みたいだけだったことに気づいたことで次のステップが明確になった。

SWEとして「海外で働きたい!けどどうしたらいいかわからない」という人は自分が本当は何を目指しているのか、どういう選択肢があるのかを今一度考えてみてはどうだろうか。

そして選択肢の一つとしてヨーロッパをオススメしておく。

もちろん僕自身がいたから、というのもあるが、ヨーロッパは生活水準も高いながらシリコンバレーほどの競争がなく、簡単とは言わないが比較的狙いやすいところだと思う。

そしてもし誰かに相談したい、という人は「テック会@ヨーロッパ」というDiscordのコミュニティがあり、ヨーロッパで生活する日本人に質問したりアドバイスがもらえるのでぜひ覗いてみてください。

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