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量質転化と書く習慣

(Cover photo by Unsplash)

けんすうさんの「物語思考」を読んだ。とても面白かったので中身や感想については別途紹介したいのだが、その中でけんすうさんが毎日3,000字ほど書いて社内に投稿している、という話があった。

もともと書くのが得意な人、という印象はあったが、毎日3,000字書いているというのには驚いた。

僕自身アウトプットが積年の課題となっている。

ものを書くこと自体は苦手ではなく、むしろどちらかというと好きなのだが、とにかく遅筆で書き出しが遅くその苦手を克服できずにいる。

先の本の中で「とある広告代理店では新卒研修の一環としてひたすら企画書を書かせ、内容は目も通さず、量だけで評価する」というエピソードがあった。

また、最近読んだマルコム・グラッドウェル著「天才!成功する人々の法則」に一万時間の法則というのが登場する。法則自体は有名なので他のところで目にした人もいるかもしれないが、人間ある程度のレベル(=質)は一定の時間をかけることでその才能に関係なく到達できる、という要旨だ。

何かを習得したいと思った時、どう効率よく学ぶかや、自分に才能があるかどうかというのはあまり考える必要がなく、とにかく時間を投下することである程度まではいける、というのは直感には反するけれども、自身の経験を振り返って納得するところもある。

先の広告代理店の話ではないが、現にこの投稿にしたって今の自分のインターネットにおける影響力では全く読まれないと言って過言ではないわけで、だったら内容なんて気にする必要はない。もちろんわかりやすく書こうと意識することで上達するのは間違いないわけだけれども、先のパラドックスにより、うまく書けるようになりたいと思ったら質に関してはある程度諦めるのが取るべき戦略となる。

というわけで、そろそろ言い訳なしで書くことを習慣にしたいと思っているので、これを目にした方は暖かく見守っていただけると大変嬉しい。

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