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M-1ドリームは確かか?
チャンピオンが決まった瞬間からマネージャの携帯電話が鳴りやまず、瞬時にして、月単位でスケジュールが埋まっていく光景をM-1アナザーストーリーを見て、まさに芸人にとってM-1ドリームが確かにあることをまざまざと見せつけられます。芸人が売れる王道パターンがあんまりない中、分かりやすく、誰にでもチャンスがある出世コースであるが、どれぐらいの確実性があるか、過去のM-1の決勝進出3組のM-1前後のテレビ出演本数を調べてみました。
年間出演ブレイクタレント(ニホンモニター調査)の調査データは2010年以降あるが、M-1再開が2015年ですので、2015から2019年までの5年間のデータを整理しました。
2017年のとろサーモンを除いて、2015年のトレンディエンジェル、2016年の銀シャリ、2018年の霜降り明星、2019年のミルクボーイとM-1チャンピオンは年間出演ブレイクタレントTOP10に入るぐらい確実に売れていることがわかります。ミルクボーイは、M-1前が0本で、コロナ禍で関西を拠点にしながら6位に入ったのはすごく、霜降り明星もTVレギュラー獲得はすでに15本と着実に出世コースを邁進しています。
一方、2位、3位のコンビにとっては少し苦い結果になっており、その中でも、2019年のぺこぱは霜降り明星を上回る出演本数の増加を記録しており、キャラクターがたつと編成スタッフも使いやすくなるということでしょうか。
また、記録のないかまいたちは2018年にキングオブコントでの優勝後プチブレイクしているので、ランキングには入らなかったのと、ジャルジャルや和牛も同様、他の賞レースなどでM-1前からある程度知名度のあったコンビはランキング入りするほどのブレイクはなったようです。
2020年組についてはまだ結果を論ずるには時間を要しますが、すでにマヂカルラブリーの露出は格段に増えており、2位のおいでやすこがもM-1後は出演本数32本と増やしていますし、見取り図も関東の番組での出演を増やしています。2020年の特徴は、決勝進出3組ともブレイクする感じがうかがえます。
というわけで、M-1チャンピオンになれば、ほぼ確実に売れることが約束されており、2位、3位であっても、ぺこぱのようにキャラクターが付いていてキャスティングしやすいなど付加価値があれば、売れることができます。
このように確実に達成すれば、夢が叶うものがあれば、芸人にとっても間違いなく励みになります。それ以外に確立されたものがない中ではなおさらではないでしょうか。
その意味で、やはりM-1グランプリは夢のある素晴らしい大会であると改めて思います。
ただ、一方で確実な出世コースであるものの、5,081組分の1、優勝確率0.02%のかなり狭き門であることは間違いありません。
ネット配信とクラウドファンディングを組み合わせた「芸人、売れる道」みたいなものがもっとあって、芸人の夢が叶う機会があったらいいなあと思いませんか。