Whyから始まるストーリー
日本で、僕の周りを見渡すと『how』が大好きな人がとても多いです。
『how』ばかりに目が行く人には『why』に気づかないようになってますねーとも思ってしまうほど、見えてるところ考えてるところが違うのかなとさえおもいます。
後は『what』ばかりを提示する人。
強烈に前に押し出しすぎてる人や企業も多く見受けられます。
何でこーなるんですかね?
なんでも根本には何故??というのが先行するんですが、、、
有名な理論でゴールデンサークル理論というのがあります。
『Why』なぜ?(信念、目的、何のために)
『How』どうやって?(能力、商品やサービスの説明、方法、理論)
『What』何を?(行動、商品、サービス)
といった流れの考え方です。
僕が取り組むことが、『怪我の障害予防』を仕事というか、人生のテーマの中の一つに活動していますのでそれを例にあげます。
パターン1
【What】
私たちは誰に負けない、とても素晴らしいインソールを作った!
【How】
誰にでも幅広く、とても使い勝手の良いインソールです。
【Why】
皆さん買いませんか?
このようなパターンと
パターン2
【Why】
私たちは、怪我の予防を普及するために、今後、誰もが驚き、嬉しくなるようなインソールの開発を行った。
【How】
このインソールは、手軽に年齢関係なく誰にでも提供可能で、一人一人のニーズに似合い、他にはない理論があり、尚且つリーズナブルなインソールです。
【What】
だから是非、このインソールを一つ取り入れてみませんか?
どちらの方が購買したいと思いますか?
パターン2の方が、買おうかな?となりますよね?
そうなんです!
なぜ?(why)という社会課題や信念のつまった事柄から伝えることで、何で(what)から伝えるよりも、響くんです。
ようはストーリーがしっかりあるかどうかが特に大切になります。
何故それをするのか?
というところがとてもポイントになります。
物やサービスを買うときに、何故それを買うのか?
と考えるとわかりやすいかもしれません。
スペックの説明や俺たちはすごいなどといったところだけを伝えられてても、買う気にはなりませんよね?
何故それが良いのか?
何故それが新しく作られあなたに良いのか?
そこがしっかりと伝わらないとダメだということです。
この理論は、サイモン•シネックがTEDでApple社のやり方を紹介したことで有名になった考え方でゴールデンサークルという考え方です。
これらは人間の脳に関係することで、説明がつきます。
大脳辺縁系:感情(why/how) 直感ってことです
大脳新皮質:理性(what) 考えるってことです
人間の本質的なところに無意識的に訴えてるという感じです。
他にも人の考えを体系化したものがあります。
人の意識のあり方を6つに分類した考え方があって、ニューロロジカルレベルっていうのがあります。
ロバート・ディルツがイギリスの人類学者グレゴリー・ベントソンの考えを体系化したもので、人間の意識を
スピリチュアル→自己一致/アイデンティティ→信念→能力→行動→環境
というような形で影響を与えると言われています。
ようは人は直感で感じたものに従いやすい傾向にあり、それは自然な流れというわけです。
スピリチュアルとは自身の在り方(being)の意識レベルに関してなので、大切なんですが今回は省きます。
【who】
アイデンティティは自分は何者で何の役割を果たすのか?など使命感を表します。
【why】
その使命感から信念がうまれ、何故それをやるのか?などのかたちで行動の意味づけをしていきます。
【how】
そしてそれらをどのように対応していくのか?などの考えに移行し
【what】
何をしていくのか?というのが決定されていきます。
物事を考えて伝えるときには、ストーリーがやはり大切だなと感じます。
誰が、何故、というのが根本的には大切ということになってきます。
でも日本の仕組み自体は、何故?というところに疑問を持たない人が多いと思います。
あまりにも世の中が便利になりすぎて何故?
というところに疑問すら持たなくなったと思います。
いろんな方と話していても、そのやり方はどうするの?なんでこれなの?などを質問多いんですがなぜ?そうなったのか、なぜ?これがこうなるのかと言った原理に関してはいつもほとんどありません。
成功例を挙げるとすると、このやり方でお金がこれだけの売り上げが上がったなどといったセミナーが多いですけど(これはhow to)、なぜと言うところに考えるといったことをする人がほとんどいません。
人の本質に問いかけるには、人間関係の構築だったり、社会的にサービスやモノを販売していくことに関しても大切な要素になってくると思います。
ただ、自分がwhyの考え方でも、相手がwhatやhowから物事を考える人が対象であれば、うまく噛み合わないことがあるので、その辺りの認識の在り方(being)的なところも感じて変わっていく必要があると思います。
人の在り方を一度考えて、いろいろ取り組みと向き合ってみるのも良いきっかけになるかもしれません!
ストーリーをそれぞれ持って生まれて生きてます。
子供の頃はみんな『なぜ?』が当たり前やったと思います。
何故?大人になるとそれができなくなるんでしょうか?
教育の弊害や社会のあり方による弊害も少なからずあると僕は思います。
コロナを機に、色んな価値観や考え方を見直すきっかけになったと思います。
僕自身も常にこの考え方で動けるよう努力したいと思ってます。