幼少期の遊びこそ人間力を高める根本!
・子供の発育で大切になることって?
子供は生まれつき、何かに制限されて生きているわけではありません。
周りの大人によって、物事を知ったり、いろんなことを与えられ成長し判断していけるようになります。
その中でも無意識なことと意識的なこととして能力の発育も行われていくわけですが、『認知する能力』とされる、【書くこと】、【読むこと】など、学校や教育によって教えてもらい、後でつけることの能力といわれるものはある程度形式だったパターンでの学習として能力を会得することが可能になってきます。
それよりも本来持っている、パターンでは計れないような、気質といわれるような、それぞれの個性などをどのように伸ばすかが大切になってきます。
例えば、他者とのコミュニケーションや、自尊心を持つこと、思いやりをもつこと、目標に向かって頑張ること、熱中して何かに取り組んだり、自信をもって何かをとりくんだり、このようなある程度、社会性が出てきたときに必要となる気質の部分がとても大切になってきます。
「勉強はできても、人間的にはだめだ!」
とか
「人間力高いけど、勉強できないのでだめだ!」
ということを学校や教育現場で耳にすることが多いですが、「人間的にダメ」といわれるほうが、この場合、どうしようもなくなるわけです。
勉強など、ある程度決められた形で社会的に認知されているような形式だった教育というのはどうにでもなりますが、社会的に必要となるスキルの場合、発育環境ですでに差がついてしまうということになります。
必要となるものは、勉強で学ぶことのできない数字では計ることのできない要素になるということです。
・子供にとっての遊びが大切な理由
「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、3歳までに脳の発育がある程度まで完成するといわれています。
スキャモンの曲線では3歳までに神経系の80%が完成され、6歳では90%まで完成し12歳では100%まで神経系の発育が完了することを考えると、ゴールデンエイジ(8-12歳)の前である、プレゴールデンエイジ(3-8歳)までがとても大切になってきます。
遊びの中で色んなことに興味を持ち、社会性をはぐくんでいくことが大切です
習い事などで強制的に物事を進めていくことばかりに目を向けていると、子供の神経系の発育に後々影響が出てきてしまいます
最近では1週間丸ごと習い事の子供たちがあふれかえっています。
昔の様に公園で遊ぶ子は減ってきている印象です。
好きで好きで仕方ないなら良いけども、楽しくなさそうにしている子がいるのも事実です。
作業のように淡々としてたりする子もいます。
ちなみに神経系の発育を最も促すのは、環境の在り方含め、子供の周りにいる【大人への信頼感】がすべてを決めるといっても良いかと思います。
好きで夢中になる環境を準備でき、自己肯定感や自信を持つことが自然とできるようにもなるのも、プレゴールデンエイジ期の子供の周りの環境が決め手となります!
そして大人目線での「学習」=「学び」なのに対して、子供では「遊び」=「学び」になるということも忘れてはいけません。
「遊び」に制限がかかると「学び」につながる、「なぜ?」といった疑問に引っかかることなく、【この遊びはお母さんがダメといったからダメ】や【怒られるからダメ】などといった形でしか、認知されなくなってしまします。
そうなってしまうと子供の自由な発想を奪うだけでなく、そこでの体験によって未来の在り方を刷り込まれてしまいます。
運動神経の話ではないですが、語彙力に関しても、遊びをメインとした教育をしている機関の方が、長けてるというデータもあります。
大人の観点から、習い事をすればよい!というのは間違いです。
子供が無意識に自然に楽しく遊ぶといった中に、運動神経を向上させるヒントがあります。
規則性のない動きや発想の中で勝手に自分の動きやすい動きを認識し、連動性を高めているのです。
強制的な動きは、成功体験を自分で得たといったこところにはつながりません。
ワクワクもそぎ落とされ、興味があったものから、やらされているのでそれに対して興味がわかなくなります。
それで何かを達成しても、できたという達成感を得ることがなくなってしまします。
遊びで学び、得ていくことの方が身体能力や人間力につながる個々の心の成長に対してはよっぽど大切になってきます。
・いたずらって?
遊び=いたずらにはなりませんが、いたずらも遊びのうちの一つです。
子供の発想は無限大です。
いたずら=挑戦
だと僕は思ってます。 遊び以外で、違う視点に気づき、興味をもってついついやっていますことがいたずらだと思うからです。
ダメだといわれることや、怒られるだろうということがいたずらとして認識されます。いらなくなった段ボールや、ペットボトル、チラシなど、どんなものでもおもちゃにして遊びます。
これも大人からしたら、ごみを散らかしたいたずらになってしまいます。
子供は、遊びの中で、自分が見た世界や感性をモノを使い表現します。
大人では思いつかない創造性をはぐくむことにもつながっているんですね。
しかもそこにストーリーがついてきます。
おままごとであれば、何かを真似たものを大人がゴミと思うようなものから、食器、食料品などを生みだし、紙で刀をつくったり、電車を作ったり、スポーツであればバットやボールを真似て、それで遊ぶようになります。
そこの世界観を見てあげることで、冒頭に出てきたような【気質】の部分を無限に伸ばしてあげることができるようになると僕は思っています。
遊び以外にいたずらによって、友達を傷つけたりすることがあればそれはもちろんだめですが、それ以外被害にならないようないたずらなら、やったことを逆手にとって一緒に遊ぶことで、いたずらから遊びに変換され夢中になれるコンテンツとなり、子供はさらに成長すると思います。
厳しいしつけは必要?
子供が自分で決める手立てを考える!
僕はこれが答えだと思います。
親がこれはダメ、あれはダメといったことばかりをすると、頭ごなしにダメといったことをしなくなりますが、自分で判断するといったことをしなくなります。
例えば、もう少し遊びたいとごねる子供に、【もう放って帰ろ】や【知らんからね!】といって置き去りにすることでは結局、こどもの恐怖心をあおった誘導しかできなく、恐怖によって切り替えを強制させられるといった流れになってしまいます。
じゃぁどうすればよいのか?
子供に対して、後何分遊ぶ?とか、どの遊びしたら終わりか言ってね。など判断する材料を与えてあげます。
そうすると子供も、満足のいくことができて約束したことができることで納得もしますし、親からしたら、しっかり約束守れたね!とか楽しかったね!と言って子供のことを逆に褒めてあげることのできる状況にもなります。
しっかりと判断できる流れを作ってあげるのが「しつけ」なのかなと思います。
発想の起点や自分で気づきを得ることで、子供はどんどん自由にポジティブに成長していくと思います。そこのきっかけを周りの大人が作り、しっかり向き合うことで子供の成長は神経的にもメンタル的にも良い方向に育っていくものだと思います。
幼少期の自由な遊びや、周りの大人との関係で心や神経系の成長にかなり役立つということです。