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料理人の歩き方

いつもありがとうございます。
月に2週間しか営業していないお店
お食事処はんぐりーオーナーシェフのジョージです。


オープンして2ヶ月が立とうとしてこのままでは潰れる!?
と思いSNSや、Uberの配達員など手分けして生き残る術を探していました。


そんな時に出張料理の大きなサイトに出会いました。
外に向かえばいい。
タイミングもバッチリでした。
なぜなら12月が待っているからです。

ようやく希望が見えました。
先を見据えて行動しないと行けないですが
光が見えるまではとても不安です。

そして同時期にお客様からご依頼を頂きます。
このご依頼が食の常識を変えるきっかけになります。


ご依頼の内容は嚥下障害を患っている息子が外食したいというものでした。

お話を聞いていると対応してくれるお店が無いそうです。
僕も探して見ましたがかなり少ないように感じました。そして一般のお店が対応してくれる事に
意味があるんです。

その話を聞き僕は出来ます。お任せくださいでした。しかし初めての取り組みだったこともありメニューが出来上がればお母様が事前に食べにきてくださることを条件とさせて頂きました。

出来る自信はありました。10年フレンチに携わってきて嚥下食、発想はそこにいきませんでしたが近しいものをメニューに取り入れた事もある。

あとはそれを自分の料理として手と熱量を加えていくかでした。

正直凄く楽しく料理を作っていました。
嚥下食の枠を超えたい。見た時、食べた時に感動させたい。
僕の真剣勝負です。

当日に予約なしで来られるお客様はもちろんありがたいですし手を抜くわけではないですが
予約に合わせて食材を仕入れるので作り手としては凄く勿体無いと思います。

誰が来る、楽しみにしてます。
そのことがわかって、聞けるだけで料理は数倍楽しくなります。

なので僕にとっては誰が来ようとご予約をいただいている限り関係ありません。
楽しんで頂く。それだけです。

そしてしばらくし、メニューが出来上がり試食会が行われました。
なんと福祉関係の方や、老人ホーム、栄養士、10名ほどの方が興味を持ってくださり参加していただきました。

当日は沢山お話を頂き、お母様はこれなら息子も食べられます。とお声を頂きました。

あとは当日を楽しみ待つだけとなり。
その嚥下食は後に噛まないフレンチとして
スタートする事になりました。


ここまで読んで下さりありがとうございます。
本日は出張料理、店舗を構えて営業しながら
噛まないフレンチを新たに作り活動していくまでの話です。
ここでも一つだけ大事にしている事があるので最後に書かせていただきます。
僕はご依頼者、また嚥下障害を持ったお母様、福祉関係、高齢介護の方誰に対しても同じことを言います。僕は福祉には興味がありません。
興味がないというとキツく聞こえるかも知れませんが、僕は福祉をしたくて噛まないフレンチをする訳ではないということです。

料理人としてアレルギーが分かれば対応するのは当然です。怪我をされていたらお伺いして一口にカットする事もします。

では美味しい噛まないフレンチがあれば家族が、友達との食事が一つのテーブルで共有、共感出来ると考えたからです。

体にハンデがあるからディズニーランドに行けなかったらどうですか?
ハンデがある子は枚方パークにしか行けない。
同じテーマパークですがテーマパークに行ったから話が共有共感出来ますか?(例えとして使わせて頂きました🙇)

同じ体験をしたから帰り道にあれが楽しかった。
これ美味しかったよな。
そういった会話になるのではないでしょうか?

なので僕はお店、また出張料理でご予約頂いた方は誰もが最大限楽しんで頂きたいので福祉という枠に興味がないと言います。

噛まないフレンチは全員が同じものを同じ空間で楽しめる新しい食事として考えています。

本日は思いも書かせていただき長くなりました。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます🙇

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