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20代デザイナー、デザイン史を学ぶ③〜印刷が身近になった立役者〜

こんばんは、今日は印刷革命と言われる中心人物、グーテンベルクについて書きたいと思います。

最近では、デジタルの普及によって紙の存在が薄まりつつある世の中ですが、印刷技術が発明された当時は当然ながらものすごいことであったことでしょう。

活版印刷

印刷が広まったとされる活版技術を使った印刷方法をヨーロッパで考案したとされるのがグーテンベルクです。活版印刷とは何かというと、活字と言われる金属の文字を組み合わせて作った印刷方法です。

印刷されたものは、凹凸の大変味わい深い印刷となっています。私も生で作業している風景を見たことがないので、見てみたい作業の一つです。下の動画は活版印刷の作業風景です。

グーテンベルク

ヨハネス・グーテンベルク(1398年-1468年)はドイツ出身の金属加工職人、印刷業者です。活版印刷による西洋初の本格的書物「グーテンベルク聖書」を14世紀に印行しました。

それまで東洋で、活版印刷は発明されていましたが、漢字の多い東洋ではあまり広がりませんでした。

グーテンベルクが優れていたのは、鋳造しやすい鉛合金の採用、正確で安定した鋳造技術、活版印刷に適した油性インキの改良、印刷機の開発など、近代的な活版印刷技術が確立しました。

この活版印刷には、それまで主流だった写本や木版よりも高い生産性があったため、ヨーロッパ各地に普及し、さらに世界中に広まっていきました。これにより、人々の識字率が上がり、教養が広がりました。

グーテンベルクが印刷した聖書

ちなみにグーテンベルク聖書で印刷されたフォントはブラックレター体と言われるフォントです。ブラックレター体は、ヨーロッパ北部で作られた手書きの書物に使われていたフォント、教会や修道院で使われ普及しています。

その後

活版印刷の普及によって書物のデザインが発達しました。多くのものが普及されることで新しいものが生まれる、人々の意識が変わる、文明が進化する歴史的な例です。

なくなりつつある紙の本ですが、こういった歴史を感じて読むと、また違ったものに見えるかもしれません。また、活版印刷もなくなりつつあるのでこちらの技術についても深く勉強が必要だと感じました。

読んでいただきありがとうございました。

<参考文献>
ヨハネス・グーテンベルク - Wikipedia
絵ときデザイン史
となりのヘルベチカ
CAPPAN STUDIO
印刷博物館

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吉澤健太
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