そんなに怒らないで

拙宅の前はとても狭い道です。車も横幅が1900mmクラス(メルセデスでいうとE以上、LexusだとLSとか)になると「ここ通って大丈夫?」っていうくらい狭く感じます。しかも家の先は階段なので、宅急便系の業者以外は入ってくることがまずありません。「この先行き止まり!」って看板もあるんだけど、気がつかずに入ってきちゃう車もいて、そうなると50m近くかなあ、バックして戻る羽目になります。しかも直線じゃありません。上りを曲がりながらバックです。難易度ちょい高め。

という条件なので、家のまえに車を出しておいて荷物の出し入れをしても基本的に問題はありません。これはちょっと便利なんです。逆に駐車場に車を入れると荷物の出し入れはできません。狭いんです。。。

まあそれはいいとして、ある日のこと、いつものように車を駐車場から出して、荷物を取りに家の中に入ったら、外からえらいクラクションが!

そんなに鳴らす人もいないので慌てて出ていくと、タクシーの運転手(推定年齢35歳)がキレッキレでした。「奥に行くんだよ!!!客待たせてるんだよ!車、邪魔なんだよ!!!」

ほんと?ほんとに奥に行くの???この先のお宅、全員知ってるけどタクシー呼びそうな人いるかしら。。いや、まあそんなこともあるかもしれないけど、うーん。

ちょっと下がっていただかないと、私も自分の車を駐車場に戻せないので、丁重に説明し、ご理解いただき、やがてタクシーはぷんぷんしながら先へ進んで行きました。

が、その先で全力ブレーキ!!!!

だよね。。。だよね!!!きっとあなたの目の前には階段と柵が見えているはず。

うちの前の電柱にも貼ってあるんだけどね。「この先行き止まり」って。しかも結構大きく。よく見ないと。まあ早く着かなきゃ、それはそれでお客さんに怒られちゃうかもしれないプレッシャーもあるんだろうけど、そんなに怒らなくてもいいじゃない。

これから出かけるはずなのに、わざと冷静に家のまえのガラガラする引き戸を閉めてあげて、より狭い道を演出してあげるのでした。

もちろん全力で腹の中で「ザマーミロ!!!」と叫びながら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?