【東ウクライナ】現地からのレポート 2022.04.01
友人が東ウクライナの戦禍で暮らしています。
日本に現地の状況を届けることを使命にしていますので、私は仲介役として仕事をしようと思います。
4月1日
▶︎水不足
水が尽きたよ。
北部のバルブを閉じられたから、こっちまで水が来なくなった。
備蓄の水が使われているんだけど、それも「12日間ももたないだろう」って水道局が言っている。
ある地域ではすでに1ヶ月間、水が届いていない。
それと問題なのは水圧が弱くなっている影響で、建物の6階以上に水が届かないんだ。(この辺りの建物はほとんどが9階建てなんだ)。
いくつかの地域では夕方だけは水を供給しようとしている。
市民が最低限、水にありつけるようにするためだ。
新しいパイプラインを建設して、そこから水をひこうという話があるんだけど、いつそれが完成するかはわからない。
それとその新しい水脈にはそんなに多くの備蓄量がないんだ。
▶︎Central Heatingが停止
俺がドネツクの北部に住んでいることを思い出してほしい。
ここは結構寒いんだ。
だから、この地域の家はCentral Heatingという暖房設備を使っている。
その暖房設備が2週間後に停止すると言われていたんだけど、それが色々あって3月30日に停止することになった。
暖かい日が増えてはきているけど、まだ寒くなることもあるから大変なんだよ。
これがドネツクの天気予報。
【牛島補足】
この天気予報を見ると、最高気温は日本よりも高いか同じくらいです。ですが最低気温を見てみると一日中10度を下回り、温度差が大きいことがわかります。
ここでは気温マイナス1℃っていうのは、体感ではマイナス7℃くらいあるんだ。
ここは強い風が吹くからね。
以前までは、夜10:30-朝5:30の時間帯は湯の供給を止めるようになっていた。
外がマイナス10℃の時だけ例外で、夜通し湯は供給されていた。
それで今は1日中、湯の供給は停止している。
▶︎水を買えない
ところで、今のところ水を買うことはほとんど不可能だ。
スーパーマーケットにはもう水は置いていない。
キオスクに水が運ばれるとすぐに、長蛇の列ができる。
そして、全ての人に十分に水が行き渡ることはない。
今回の記事は以上です。
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