【東ウクライナ】現地からのレポート 2022.04.08-10
友人が東ウクライナの戦禍で暮らしています。
日本に現地の状況を届けることを使命にしていますので、私は仲介役として仕事をしようと思います。
4月8日
ゼレンスキーはクラマトルスク(Kramatorsk)内の駅爆撃は「トーチカU」ミサイルによる攻撃だったと公にした。
クラマトルスク(Kramatorsk)はDPRの領土なんだけど、今はコントールできてないんだ。
【牛島補足】
Kramatorsk(クラマトルスク)はドネツク人民共和国(DPR)北部に位置します。地図内ピンク色の地域がKramatorsk(クラマトルスク)です。「Donetsk」と「Luhansk」で位置をつかんでいただけます。(*地図はGoogleマップより筆者作成)
でも、「トーチカU」はウクライナ軍だけが所有している武器なんだ。
つまり、クラマトルスクでの駅爆撃はウクライナ軍によるものだったってことなんだよ。
そのことは、DPR関係者がゼレンスキーよりも前に報道していた。
だけど、ゼレンスキーが公にした後、その内容はOleksiy Arestovych氏(ウクライナ大統領付アドバイザー)によって否定され修正された。
Oleksiy Arestovych氏の話した内容はこうだ。
「クラマトルスクでの駅爆撃はロシア軍の所有する兵器『Iskander』によるものだ」
だけど、これはおかしいんだよ。
だって「トーチカU」と「Iskander」は見た目にも違うんだから。
ウクライナ政府によると、子供4人を含む市民30人が死亡、100人が怪我をしているということになっている。
クラマトルスク市民は逃げようとしていたんだけど、ウクライナ軍は自国の市民を攻撃したんだ。
ロシアを非難するために。
それは「クラマトルスク市民をヒューマンシールドとして利用した」という意味になると俺は理解している。
だってウクライナ軍はすでにそれをマリオポリでやっているんだから。
▼これが「トーチカU」
▼これが「Iskander」
▼そして、これが今回クラマトルスクでの駅爆撃に使用されたミサイル(*「トーチカU」だよ)
4月9日
ねぇ、日本政府が「アゾフをネオナチ組織として認めなくなった」という噂を聞いたんだけど、それは本当なのか?
【牛島補足】
これを聞いて調べた結果、見つけたのが公安調査庁のwebサイトに公表されていた声明【「国際テロリズム要覧2021」中の「アゾフ大隊」に関する記載の削除について】でした。彼が聞いた噂は本当でした。以下、友人の話に戻ります。
日本政府が犯罪組織に対して目をつむったことは本当に悲しいことだよ。
君は「アメリカからの圧力があったかもしれない」というけど、もしその圧力がなければ日本は厳格にニュートラルな位置を保つことができていたんだ。
だって、アメリカは今もウクライナ領土へ武器供給を続けているんだから。
その武器供給はもちろんナチ組織にも届いている。
君は「日本政府に対して、俺の好きな日本文化や日本国民は違う立ち位置にいるから悲しむ必要はない」と言ってくれる。
それはよく理解できるんだ。
だけど、俺はみんなと仲良くしていたいんだ。
それを日本政府が邪魔をしていることが本当に悔しいよ。
【牛島補足】
彼が日本が大好きだったことで、戦争が始まる以前から私との交流が始まったことをお伝えさしていただきたいです。彼が好きな日本人が自分たちの置かれている状況をミスジャッジして、その仲が引き裂かれることが悔しいとのことなのです。そのミスジャッジを日本政府が画しているいることが悔しいのです。彼はこれからもその溝を埋めるために戦い続けると話しています。まだまだレポートを送ってくれると思います。多くの日本の皆さまにもう一方の本音へ耳を傾けていただけると私はとても嬉しいです。各国に日本人を大好きな方がたくさんいることを私は知っています。
今回は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?