【観戦記録】5.4 NOAH 両国国技館大会
5.4(木) ABEMA presents MAJESTIC 2023
@両国国技館 17:00〜(SBは16:00〜)
午前のWAVE後楽園からのNOAH両国。開始まで時間があったので後楽園ホールから両国国技館まで歩きました。GWなので人通りは多かったですね。
今回の興行はSB含めると全14試合の超豪華仕様。変にタッグ祭りになるわけでもなく、しっかりとテーマのある試合ばかりで飽きることなく興行は進んでいきました。
最近のNOAHは興行のリズムというか試合ペースというかがとても良くて、長時間の興行でも飽きないし、しっかりと盛り上がりの緩急が付いていて団体力がとても高いと思ってます。
そしてなんといっても今回の大会はマスク着用は任意で声出し応援あり、飲食ありだった!いよいよここまで戻ったか、ととても嬉しかったです(しょうもないヤジも戻りましたが)。
14試合全ての感想を書くのは厳しいので、印象に残った試合についてコメントします。
■スターティングバトル 第一試合
モハメド・ヨネ、スペル・クレイジー
vs 齋藤彰俊、小澤大嗣
細かな試合内容はちょっと忘れてしまったのですが、小澤選手が両国の大舞台でもしっかりと活躍していて成長を感じました。精悍な顔つきになってきているし、身体も少し絞ってシャープになった印象でした。最後はクレイジーのムーンサルトでフィニッシュ。
■第二試合 NEW FREEDOM BATTLE
雪妃真矢、SAKI vs 夏すみれ、水波綾
NOAH両国大会で女子試合が組まれる意味。色々な意味合いはあると思いますが、近年の女子プロレスは男子に負けない勢いと面白さがあります。というか男子の試合より女子の試合の方が面白かったりすることも多いです。
今回はムタFINALや仙台から継続参戦している雪妃選手と夏選手に加え、COLOR’SのSAKI選手と”みんなのANIKI”水波選手が参戦!
前回の仙台でのシングルでは夏選手は雪妃選手にシングルで破れているだけに、今回はタッグですがリベンジしたいところ。
試合は全選手の持ち味や個性が十分に出た試合だったと思います。唯一の心残りはアニキの入場テーマが両国で聴けなかったこと!笑 Abemaも入ってたし権利の問題もあったのかな?
結果としては夏選手が雪妃選手から妖乱(フッシャーマンズ式抱え込みDDT)でピンフォール勝ちしリベンジ!試合後のコメントやTwitterでも夏選手は並々ならぬ想いを語ってらしたし、丸藤選手も反応し賛同してた。今後もNOAHの大会で女子プロレスが観られるのが楽しみです。
■第四試合 CONTINUE TO CHALLENGE
マサ北宮、稲葉大樹 vs 藤田和之、田中将斗
前タッグ王者の北宮稲葉組と藤田田中将斗の最強タッグ。稲葉選手は受けに受けて粘りましたが最後はスライディングDに沈む。個人的にGHCヘビー級王座の次期挑戦者には藤田和之選手を推しているので、そこに繋がる勝利だったかなと思います。タッグ王者に関しては今回入れ替わっているので藤田田中組の挑戦はもう少し後でもいいと個人的には思います。
■第五試合 GHC MARTIAL ARTS RULE
船木誠勝 vs 青木真也
至極のGHCマーシャルアーツルール。やっぱり格闘技スタイルであってもプロレスの範疇の方が面白いと思う。なんというかゆとりがあるというか観客に想像させる間がきちんとあるというか。もちろん総合格闘技は緊張感や殺伐とした感じが魅力なんだろうけど、個人的にはプロレスのゆとりというか余白が好みです。試合は船木選手がいわゆるゴッチイズムのようなサミングを出したりしながら足首を固めて勝利。試合後にジョシュ・バーネットに挑戦表明!いつ実現するのでしょうか…?
■第七試合 JUEGO DE LOS DIOSES
ドラリスティコ vs レイ・エスコルピオン
ドラリスティコがサラッと登場してきてしまう凄さ。ドラリスティコは2代目ミスティコ。エスコルピオン選手は初めて観たけど、分かりやすいルード(悪役)。そのおかげでルード対テクニコのルチャ・リブレの様相に。ドラリスティコが場外ダイブで先日の仙台に引き続きテーブル破壊!笑 本当怖いものなしで凄い。両国国技館がアレナメヒコのような雰囲気になったところで乾坤一擲のラ・ミスティカ!
ルチャドールが沢山来日してくれている昨今。ハイクオリティのルチャの試合が見られるのは今や新日本よりもNOAHだと思います。
■第十試合 GHCナショナル選手権 GLOBAL STANDARD イホ・デ・ドクトルワグナーJr. vs 鈴木秀樹
船木からベルトを奪取した後、稲村、征矢、ジャック・モリスから防衛し、全ての防衛戦が良い試合。ワグナーは今や名実ともにNOAHの最強外国人の一員になった。そんなワグナーの今回の相手は”REAL”結成の鈴木秀樹。第八試合で残りのレアルメンバーのサッチャーとハックスリーがGHCタッグを奪取しただけに、リーダー鈴木秀樹もベルトを獲りたいところ。
試合開始後、いきなり鈴木秀樹のナックルがヒットしてワグナーダウン。なんとか立ち上がった後はレスリングや打撃の攻防があり、丸め込みの応酬から最後は前哨戦で取られた回転足折り固めでワグナーが鈴木秀樹にリベンジ!
観戦前にNOAH公式のワグナーに関する記事を読んで、ワグナーの経歴やこれからの野望展望を知りますます応援したくなった。
(以下NOAH公式のワグナーの記事です)
■第十一試合 潮崎豪復帰戦 BACK TO RING
潮崎豪、清宮海斗、稲村愛輝
vs 拳王、中嶋勝彦、征矢学
この試合は試合内容に関しては特に言うことはないのですが、試合後中嶋勝彦がマイクで潮崎豪に呼びかけ”AXIZ”を再結成!同時に金剛は抜けるということでいいのかな?となるとコスチュームも赤基調ではなくなるんですかね。
正直潮崎は欠場続きでシングルプレーヤーとしてタイトルに絡んでいくのには時間がかかると思うので、このタイミングでタッグで活躍していくのは賢明だと思う。
清宮選手は今タイトルも落として特にテーマもないのでなんとなく小さくまとまってしまってますが、もう少し我を出してがむしゃらに行ってもいいと思います。ギラついた清宮が見たいです!
■第十二試合 GHCヘビー級選手権 HISTORICAL CROSSROAD
ジェイク・リー vs 丸藤正道
試合はジェイクが丸藤の攻撃を受けまくりながらも、抜群のスタミナと揺るがない体幹は試合終了まで変わらず。そしてまたD4Cを温存して串刺しフロントハイでフィニッシュ!
ジェイクはただ長身だから、というわけではなくて一つ一つの技を大切にしていると思う。ボディスラムにしてもジャイアントキリングにしてもここぞというところで出してくるし、全てがフィニッシュとなりうる威力。この辺は必殺技を連発したり、頭から落とす技が多い現代のプロレスへのアンチテーゼとなってて、だからこそジェイクの存在感が凄いのだと思う。
すっかりエースの風格漂うジェイク選手。「未来」「強さ」「歴史」を感じたジェイクの次なる相手は…。個人的には「闘魂」の藤田和之選手を推します。
会場の入りは2,721人という主催者発表だったけど、盛り上がり的にはもっと入ってるように感じるレベルで素晴らしい興行だった!!
中嶋勝彦という大きな山が動いた今後のNOAHの動向に期待。
(次回藤田選手のサイン会があったら必ず行きます笑)