総合型地域スポーツクラブは”イベント屋”になってはいけない。

 どうも!ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 今日は、『イベント屋になるな』というテーマでお話したいと思います。たまにイベントをやるだけの”総合型地域スポーツクラブ”があるのですが、私はそんなのは総合型地域スポーツクラブではないなと内心思っているのと、生涯スポーツ社会の実現を目指して真っ当に活動している総合型地域スポーツクラブの中にも、あとの設計がされていないイベントを連発してしまうクラブもあったりして、そうなってしまうと勿体ないというお話です。


 さて、そもそも『イベント』とは何でしょう?

イベント
1.出来事。行事。催し物。
2.運動競技や試合の、種目。

Oxford Languages

 辞書的な意味だと分かりにくいですが、”わざわざ開くもの”みたいなイメージでしょうか。つまり、”日常”とは異なる非日常的であり、単発的であるみたいな感じ。だからイベントは楽しいし、盛り上がります。お祭りなんかが典型的な『イベント』ですよね。スポーツでいうと、”公式戦”とかでしょうか。普段の練習とは違うイベント感があります。


 そんなイベントですが、総合型地域スポーツクラブにおけるイベントにはどのようなものがあるでしょうか。

1.交流会(クラス内/種目内/クラブ全体/クラブ外)
2.競技大会(主催/遠征)
3.研修会(指導者/スタッフ/保護者/選手)
4.体験会

 交流会とは例えば、『クラス対抗大会』とかですね。たまにはクラスの垣根を越えて一緒にスポーツをやってみよう!みたいな企画。あるいは、普通に食事会をしたり、レジャーに出掛けたり。こういうのも交流会です。それを普段一緒に活動しているクラス内の範囲でやるのか、同じ種目をやっている人にまで範囲を広げるのか、はたまたクラブ全体なのか、非会員もOKなのかで、規模や内容は変わってきます。

 競技大会は、分かりますよね。優勝や入賞などを争って試合を行っていくものです。総合型地域スポーツクラブの場合、色々なレベルや世代の人を対象にすることが多いですから、レベル別や年代別に行うことが多いと思います。(※日本一を決めるみたいなものではなく)

 研修会は、例えば指導者を対象に指導法の勉強会をしたりとか、保護者を対象に子どもとのコミュニケーションについて学んだりとか、そういうものですね。

 体験会は、普段そのスポーツをやらない人に対して、「たまにはこういうスポーツやってみませんか?」と呼び掛けて行うもの。クラブが定期的に行っている種目の体験会をやることもあれば、クラブが新たに取り組もうとしている種目の体験会をやることもあります。


 さて、ではここからが本題です。私が思う”イベント屋になってしまう総合型地域スポーツクラブ”とは、日常的・定期的な活動に繋がらないイベントばかりをやっているクラブのことです。分かりやすいところで言うと、定期活動ではやっていない種目についての体験会や競技大会ばかりを開催しているクラブです。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5