総合型地域スポーツクラブをやっていて幸せなこと

 最高の天気でやるスポーツは、それだけでもう最高で、天気って重要だなと思いました。(※絶対にいつかコントロールしようとするんだろうな、人類)

 どうも!総合型地域スポーツクラブをやっています、上杉健太です。

 今日は、『総合型地域スポーツクラブをやっていて幸せなこと』というテーマでお話したいと思います。総合型地域スポーツクラブを続けるということは、会員一人一人の人生に寄り添い続けることだと思っていて、そこからもらう幸せというのは、結構他の職業を凌駕する可能性があると思っているという話です。


 先日、ふじみスポーツクラブの新年度の案内を各クラスに連絡しました。早くも24名のかたが継続の申し込みをしてくださり、本当に有難い限りです。

 ただ、現実的にはおそらく継続率は70%程度になるだろうというのが、これまで私が9年近く総合型地域スポーツクラブをやってきた経験から想定できる数字です。現在ふじみスポーツクラブの会員数は174名なので、単純に計算すると121名のかたが残り、53名のかたがクラブをやめていく想定ということになります。ただし、予算ではもっと厳しく見ていて、174名の内、現在も活動に参加している人は実質的に150名くらいなので、そこからの70%程度と見ています。(※予算は堅く。これが持続可能性を高めると信じてる)

 そう、この仕事は毎年、30%くらいの人とお別れをすることになります。中には、こちらが凹むようなお別れの仕方もありますから、実は今の時期というのは、「みんな続けるかな・・・」とめちゃくちゃ不安になり、一番キツイ時期です(笑)

 でも、一方では70%は続ける人で、長い人とは本当に本当に長い付き合いができます。それこそ、幼児からクラブに入った子が中学生までずっとクラブにいることもありますし、大人の場合は本当に死ぬまでいるようなことも十分にあり得るわけです。クラブが続けば続くだけ、その人の人生に付き合うことができるわけです。

 これって、実は他の仕事ではあまりできない経験なのではないかなと思います。ほとんどのサービスは、ターゲットとなる年齢が決まっていて、その人の人生のほんのわずかな時期に寄り添えるだけだと思うんですね。どれだけ愛されるおもちゃも、その子が大人になれば基本的には忘れ去られます。作り手は、大人になったその”子ども”におもちゃを作り続けるのではなく、次の世代の子どもにおもちゃを作り続けます。基本的にターゲットの年齢層を固定化し、顧客を入れ替えていくのがほとんどのサービス・商品でしょう。

 一方、総合型地域スポーツクラブの場合は、基本的には年齢が上がってもその人に合ったスポーツ活動を用意しようとしますから、その人の人生にずっと寄り添い続けることができるのです。(※実際にはかなり難しいけど、理想としてはこれ) すると、僕たちはその人たちの変化をずっと見ることができるんですよ。しかも地域活動ですから、目の前で。例えば、小さな頃はあんなに引っ込み思案だった子が、中学生の今ではみんなを引っ張るリーダーのようになっているとか。最初はあんなに自信がなかったおじいちゃんが、今では新入りさんに堂々と指導をするようになっているとか。そういう変化をずっとそばで見ることができるんですね。これって本当に面白いし、幸せなことだなと思います。

 僕は、今目の前にいる子たちについても、いつも未来を想像します。この子が中学生くらいになったらどうなってるかな、と。多くの子ども達は、どこかのタイミングで大きく変化します。ものすごくフレンドリーに話していた子が、急によそよそしく丁寧語を使い出したりします(笑) どうせ成長・変化することを知っていると、今目の前にある問題なんて、本当に今だけの問題で、ほとんどの子はそんな問題をずっと引きずることはないと思えます。すると、大人が必死になって”今の”子ども達を矯正しようとするのって、あまり効果がないのだと思えるんですね。子ども達は別に小学生や中学生のうちに何かの結果を出さないといけない存在ではない。ゆっくり成長して、やがて社会に貢献できる人財になればいいし、長い人生の中で自分の幸せを獲得できればそれでいいわけです。そんな風に思いながら、この出会いと別れの季節を多くの会員と過ごしています。


 会員一人一人の変化を見て楽しむ為にも、僕はずっと総合型地域スポーツクラブを続けていかなければいけません。先月と今月の電気代を見てちょっと焦りを覚えてしまったことは事実ですが、とにかく長く続けることを第一に、焦らず冷静に総合型地域スポーツクラブを続けていきたいなと思います。僕の人生の楽しみの為にも(笑)


 ということで今回は、『総合型地域スポーツクラブをやっていて幸せなこと』というテーマでお話しました。色んな人の人生に寄り添い続け、一人一人の変化を見届けられる。それが総合型地域スポーツクラブの仕事の面白いところです。贅沢な楽しみでしょ?笑 興味ある人はぜひ片足だけでも突っ込んでみてください(笑)

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

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