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「誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる」に込めた想い

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブの運営をしたり、アドバイザーをしたり、コーチをしたりしています。

 今日は、「誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる」という、私が毎日のように言っているふじみスポーツクラブの理念について改めて説明をしてみたいなと思います。

 というのも、実は昨日、すごく嬉しいことがありました。とあるかたが、ふじみスポーツクラブのFacebookページをシェアしてくれて、そこでご自身の経験に基づいた実感としてこの理念を絶賛してくれたんです。
 そのバナーがこちらです。

ふじみスポーツクラブヘッダー画像 (2)

 そのかたは、私のベネッセ時代の上司で、とにかく頭が良くてすごい人なんです。一つだけエピソードを紹介すると、ベネッセには当時、大量プレゼン資料文化があって、上司に相談する時でさえ何十枚というパワポ資料を作って行かなきゃいけないようなところがありました。

 でもそのかたは、「そんなのはいいよ」と言ったんですね。むしろ、「10枚以内にまとめて」とも言っていたような気がします。そして、決裁じゃなく最初の相談レベルでは、「手書きのメモでいい」と言ってくれたんですね。

 パワポで何十枚と資料を作って相談していたところから、「手書きのメモでいい」ですから、私としては当然少し疑うわけです。「これ、本当に手書きのメモで相談にいったら怒られるパターンなんじゃないか?」と(笑)

 ところがそのかたは、怒るも何も、私が企画を考えるプロセスで自分用に殴り書いていたメモを見ながら普通に相談に乗ってくださったわけです。頭がいいからそれで問題なくできちゃうんですよね。
「俺の為に資料を整えるな。俺はぐちゃぐちゃの資料でも理解できるから」
そういうことだったんですよ。めっちゃかっこよくないですか?


 さて、そんな憧れの人に褒められた「誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる」についてお話したいと思います。

 これ、総合型地域スポーツクラブ界隈の人は、同じようなコピーを見たことがあると思います。例えば文部科学省のホームページには、以下のような一文が掲載されています。

地域住民が自主的・主体的に運営し、子どもから高齢者まで誰もが、いつでも、どこでも、いつまでも身近に多様なスポーツに親しむことができる総合型地域スポーツクラブの全国展開を推進する(後略)
文部科学省ホームページより~

 この、「誰もが、いつでも、どこでも、いつまでも」をキャッチコピーにしていた総合型地域スポーツクラブは多いのではないかなと思います。私が現在アドバイザーを務めさせていただいているクラブも、当初はこれを掲げていました。

 このキャッチコピーが描くクラブ像には異論はまったくありません。ただ、私は少し現実から離れすぎていると感じていて、あまり実行力を後押しするコピーになっていないなと思ったんですね。
 特に、「いつでも」と「どこでも」を実現するイメージがもてませんでした。それってどういう状態のことなの?って。

 「どこでも」に関して言えば、全国のどこを見渡しても、市町村のどこを見渡しても、スポーツができる環境があるよということで、国や自治体が掲げる理念としては理解できます。でも、一総合型地域スポーツクラブが「どこでもスポーツができますよ」という状態がよく分かりませんでした。というより、そこを目指すんだっけ?という感じ。

 それよりも私が総合型地域スポーツクラブをやってきて大事だと思ってきたのが、「自分に合ったスポーツを続けられる」ということなんです。

 自分が好きだと思える種目を、自分にしっくりくるやり方で、決して強制されることなく主体的に続けていける。そういう環境を作ることが総合型地域スポーツクラブの使命なのではないかと思えてきたんですね。

 なので、「どこでも」と「いつでも」は外して、「自分に合ったスポーツを続けられる」を入れ込んでいます。

 「誰もが」に込められた想いは、子どもからお年寄りまでという『多世代』ということと、運動が得意な人も苦手な人も、障害がある人もない人も、とにかく全員に『スポーツを楽しむ権利』があるよ、ということです。

 「いつまでも」に込められた想いは、「スポーツは子どもの頃に教育的にやるだけのものではなく、大人になっても、お年寄りになっても、やり方次第でずっと続けていけるんだよ」です。「スポーツに引退なんてないんだよ。スポーツは遊びなんだから」です。

 さらに「自分に合ったスポーツ」について補足すると、自分に合ったスポーツや、そのやり方は、年齢や環境によって変わり続けるということです。野球をやっていた人がサッカーをやりたくなることだってあるし、怪我で走れなくなったからヨガをやろうかという人もいるし、競技志向に疲れてエンジョイ志向になる人もいます。総合型地域スポーツクラブは、そういう変化に対して、「またあなたに合ったスポーツ環境を作るよ」というメッセージを発信し続ける存在でありたいわけです。

 総合型地域スポーツクラブが『多種目』『多志向』を揃えようとするのはこの為だと思っています。あなたに合ったスポーツを絶対に見つけるという意思表示であり、マッチングの確率を高める方法なんです。多くの人を幸せにするという思考ももちろんありますが、それよりも私は、たった一人に合ったスポーツ環境を作り続けるという想いの方が強いです。


 スポーツはこれまで、たくさんのヒーローを作ってきたし、スポーツのおかげで地位や名誉を得た人もたくさんいます。私もどちらかというと、スポーツによって周りからの評価を高められた人だと思います。

 でもスポーツは同時に、たくさんの人を蔑み、貶めてきた一面も確実にあると思っています。でもそれは明らかに間違っていて、人権侵害であったと認めなければなりません。総合型地域スポーツクラブはその過ちを正し、特にこれまでスポーツで不幸な目にあってきた人を必ず救うんです。

「誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる」にはそのような想いが込められています。


実現できるようにやるのみ。


 というわけで今回は、ふじみスポーツクラブが掲げている理念、私が大事にしている想いについてお話しました。
お読みいただきありがとうございました!ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5