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1回目のチャレンジより、2回目のチャレンジの方が成功確率はきっと高くなる

 バトンが繋がらないリレーが切なすぎる。

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 今日は、『一発で決まると思うな。二発目、三発目を想定しろ』というテーマでお話したいと思います。先日、喬木村の総合型地域スポーツクラブの挑戦は失敗することを想定して、次のセカンドチャレンジのことは常に考えていたことをお話しましたが、思えば私はそういう思考で色々と考えるようになっていた気がするんです。

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 まず、喬木村でのチャレンジが失敗に終わる想定についてお話しておきます。これは実にシンプルな話です。いくら私が大学時代にスポーツ科学部を出たとはいえ、そんな学問的な学びだけでビジネスが上手くいくとは思えなかったし、いくら私がフットサルクラブを大学時代から11年間運営していたとはいえ、それはあくまでも趣味の領域の話だったし、いくら私がベネッセで社会人としてのスキルにそこそこの自信を身につけていたとはいえ、大企業という大きな看板があり、贅沢に使える基盤があったからこそ発揮できたスキルだと思っていたので、いきなり総合型地域スポーツクラブのマネジメントで食っていくなんて挑戦しても、いきなり上手くいくはずがない。そう思っていたということです。

 もし、喬木村での挑戦が上手くいかないのなら、私は東京にただ逃げ帰るのでしょうか。そしてまたどこかに就職をしてサラリーマンをやるのでしょうか。それは勿体ない。そう思っていたんです。

 どうせ失敗すると分かっているなら、それを次に繋げてしまえ。そう思っていました。もし喬木村で続けていくことができなくても、またどこかで総合型地域スポーツクラブをやることを想定して、総合型地域スポーツクラブの本質的な部分(場所や時代が変わっても、変わらない部分)をとにかく学ぼうと。

 その為のトライ&エラーを繰り返し、「やっぱり軸となる種目は必要だよね」とか、「その地域やクラブの資源を活用し切るのが最速だね」とか、「多種目にとらわれすぎず、少ない種目でもいいから生涯スポーツを実現しにいく方が社会的な貢献度は出せそう」とか、「住民主体運営の肝は、情報公開とコミュニケーションだな」とか、そういう気付きをどんどん得ていきました。

 もちろんそれらは、喬木村の総合型地域スポーツクラブの為に活かしてきたことでもありますが、私のセカンドチャレンジのことみ見据えてのことだったんです。

(※あくまでも当初は、喬木村で生きて行けなくなったら次のチャレンジに移るということを想定していただけであって、はじめから喬木村を出て行くつもりだったわけではないですからね)

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 さて、話は少し変わって、みんな大好きな恋バナをしましょう。37歳になって子どもが2人いる今では、恋のこの字もないわけですが、結婚するまではそれなりに恋をしました。たぶん私はそれなりに惚れっぽい人間だったと思います。

 そんな私が最終的にたどり着いた恋の戦略があるので、お教えしましょう。もし独身の読者のかたがいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってください。結構いい戦い方(戦いの避け方)ですから。

 それはズバリ、「とりあえず告白する作戦」です。「あ、俺この人のこと好きだな」と思ったら、とりあえずそれをそのままその人に言うんです。

 『告白』というと、何か最後の勝負みたいなイメージがある人も多いと思うのですが、私はそれを最初にもってくるという作戦をとっていました。

 これの肝は、「告白では勝負しない」ということです。告白はあくまでも告白であり、そこでは何も決断させない。付き合う付き合わないとか、振る振られるとか、そういうレベルにはもっていかない。そこをゴールにしない。ただ、伝えるだけ。

 最初に告白をすることで、次からその相手は、「この人は私のこと好きなんだよな」と思って自分のことを見れます。相手が確実に自分のことを好きだと思っていることが分かるって、結構な安心感だと思いませんか?告白を最後にもっていく戦略だと、仮に最初から両思いだったとしても、「この人は私のことをどう思っているんだろう?」と思い続けないといけない。そして時に、「きっとこの人も自分のことが好きに違いない!」と思ったり、「あれ?やっぱりこの人はあの人のことが好きなのかも・・・シュン」となったりするんです。そうやって揺れ動いている内に、ストレスが大きくなっていきます。

 好きな相手にストレスを与えることは、誰も望まないですよね?だったら最初に安心させてあげましょうよ。そういう話です。いわば最初にする告白は、「私はあなたのことが好きですから、安心して私と接してください」。そういうメッセージです。

 もしその人と結婚を望むのなら、その告白からスタートして、デートをして様々な状況でコミュニケーションを重ね、自分が結婚相手に相応しいかどうかを相手に判断してもらうというわけです。

 結局はこれも、「最初の告白で上手くいくと思うな」という思想から来ています。最初のチャレンジはスタートラインであって、大事なのはその次です。私から言わせれば、一度の告白で諦める人は、「何を一度の告白で上手くいくと思ってんだ!お前はキムタクか!横浜流星か!調子乗んな!」です。最初の告白が失敗したとしても、そこから得た何かがあったはず。タイミングが違ったのなら時期をずらすだけで成功するかもしれないし、まだ信用の積み上げが足りなかったのなら、もっと自分の誠実さを見せて行けばいいし、次に向けた行動が何かしらとれるはず。そのチャンスを得た失敗のはずなのに、「ダメだった・・・」じゃねーよ!って話です。

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 「とりあえずやってみる」という言葉はよく聞くような気がしますが、その正体は、「一度目のチャレンジで課題を明らかにし、二度目、三度目のチャレンジで課題をクリアしていく」ということだと思っています。

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 総合型地域スポーツクラブは、その地域の環境や人的資源に左右される要素が多いです。どうしても施設に依存してしまうし、良い指導者の有無にも依存してしまう。だからこそ、富士見市では何が上手くいくか、最初のチャレンジでは見えない。壁にぶつかってみて、ちょっと砕けた壁面から何が覗けるか。宝石が入った壁なのか、巨人が入った壁なのか、何もない避けるべき壁なのか。それを見極めなければならないのだと思います。

 いずれにしても、ファーストチャレンジは、セカンドチャレンジ、サードチャレンジの為にある。そう考えておくべきだなと思います。ファーストチャレンジで失敗して凹むなんて、お前はどんな天才だ!って話です。1回目の失敗を活かして、二回目、三回目に挑みましょうよ。三度目の正直っていうのは、そういうことですよ。二回目までは予行練習みたいなもんです。課題を明らかにするただのプロセスだと思っちゃっていいんだと思います。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5