総合型地域スポーツクラブが競技志向に手を付けるには
どうも!上杉健太です。
今日は、『総合型地域スポーツクラブが競技志向に手を付けるには』というテーマでお話したいと思います。
総合型地域スポーツクラブの特長の一つには『多志向』があり、エンジョイ志向や健康志向、競技志向、コミュニティ志向などがあるわけですが、恐らく多くはエンジョイ志向と健康志向に偏っているのではないかと思います。というのも、部活動や少年団活動など、様々なスポーツ活動は競技志向を前提にしたものが多く、スポーツをする子ども達は特に、○○大会での勝利を目指したりしています。そうすると多くの既存団体は競技志向でスポーツをしていることになり、後発組になっていることが多い総合型地域スポーツクラブは、そこには手を出さずにエンジョイ志向や健康志向の領域に進出するのが自然な流れになるんですね。もちろん、生涯スポーツ社会の実現を理念とする総合型地域スポーツクラブであれば、エンジョイ志向と健康志向を大切にするのは当たり前のことです。つまり、”市場の空いているところ”という視点と、”理念”の2つの理由から、総合型地域スポーツクラブはあまり競技志向に手を出さないんです。
ところが総合型地域スポーツクラブも、やがて競技志向に手を出さざるを得なくなります。それは、会員がそれを望むようになるからです。
僕の経験からしかお話できませんが、総合型地域スポーツクラブ10年間のキャリアの中で、エンジョイ志向や健康志向から、競技志向に目覚める人を、僕は何人も見てきました。最初は楽しみ目的で始めた子が、自分が周囲よりも競技レベルが高いことを自覚し、やがて強い人との試合が楽しくなり、競技志向にチェンジしていく。あるいは、健康目的で始めたシニアが、やがて上達する喜びに目覚めてシニア向け大会に出場するようになったりすることが、よくあるんですね。
ではそのような状況になり、クラブとして競技志向の活動を行う必要性が出てきた場合に、どのようにして競技志向の活動を作っていけばいいでしょうか。極端な話をすれば、競技志向とは”志向”の話なので、気持ち次第・目的次第です。競技志向でスポーツをするのに本来は必要なものはありません。ところが現実的には、競技志向の大きな部分を『勝利目的』が占めていたりします。勝つ為には、
多くの練習機会
優秀なコーチ
活動費用
が必要になるんですね。ここが用意できないと、なかなか競技志向には手を出せないというのが現実だと思います。
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総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5