総合型地域スポーツクラブにおける突破口の決め方
総合型地域スポーツクラブ研究所 所長の上杉健太(@kenta_u2)です。今日は、『突破口』をテーマにお話したいと思います。
突破とは
『突破』って何かかっこいい響きですが、何かを突き破るということですよね。
【突破】
1 突き破ること。困難や障害などを克服すること。
2 ある目標・数量を超えること。
~goo国語辞典より~
何かを始めてみたけど、なんか上手くいかない。悪くないんだけど、このままでいいとも思えない。そんな状況ってありますよね。そこから何かが開けてきて、道が見えた!みたいな状況。これが今回の『突破』のイメージです。
助成金という罠
総合型地域スポーツクラブは、他種目・多世代・多志向が特長の地域に根差したクラブです。その特長のあまり、突き抜けにくいというデメリットも抱えやすいクラブだと思っています。
どういうことかというと、「あそこのクラブ、色々やってるけど、よく分からないよね」みたいな状態になりがちということです。十分な歴史があり、規模が大きくなったクラブがそうなっているのであればいいのかもしれませんが、最初から他種目・多世代・多志向を重視し過ぎると、もう本当によく分からないクラブになりかねません。
なぜそうなるかというのを少し説明しますね。
総合型地域スポーツクラブには設立や運営に助成金が用意されていて、それが日本スポーツ振興センターさんが出しているいわゆる”totoの助成金”です。
これは総合型地域スポーツクラブに出される助成金なので、総合型地域スポーツクラブという体裁を整えている必要があるんです。それが多種目であったり、多世代というところなんですね。
なので助成金を得ようとすると、無理矢理にでも3種目くらいと、2世代以上を対象とした活動をやらなければならないんです。
なので、助成金ありきのクラブ(※助成金がもらえるからという理由で立ち上げたクラブ)は、いきなりこの罠にハマって、「色々な種目やってみたけど、これでいいのかな~」みたいな状況になりやすいんです。
もちろんこれは助成金を批判するものではありません。助成金の在り方として、このルール設定は必要だと思います。問題はそれを使う側の意識の問題。ビジョンのなさだと思っています。ビジョンを持たずに助成金を活用すると、助成金をもらうことが目的化してしまい、その枠組みから出ることができなくなってしまうんです。
最初は選択と集中で一点突破
7年も総合型地域スポーツクラブのマネジメントをやってきた私は、このあたりのことが分かっているので、その罠は回避できると思っています。
最初は選択と集中で一点突破でいきたいと思っています。
どの”一点”を選択するか。そのやり方は色々とあると思います。
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総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
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