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総合型地域スポーツクラブの適正規模

 どうも、上杉健太(@kenta_u2)です。”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブを広める活動をしています。これまで7年間長野県のクラブでマネジャーやコーチをしてきて、現在は埼玉県富士見市での立ち上げにチャレンジしています。

 今日は、『総合型地域スポーツクラブの適正規模』というテーマでお話したいと思います。以前にも書いたことがあるような気がするのですが、ここの部分は私もまだ感覚的にしかとらえていなくて、結論めいたものが出せていない領域なので、改めて書いておきたいんです。

 というのも私が総合型地域スポーツクラブの『規模』についてお話する時には、基本的には「大きい方が良い」という方向でお話していると思います。一方で、私が長野県の総合型地域スポーツクラブのマネジャーをやめる際には、「私の手でこれ以上このクラブを大きくしていいものだろうか」という、”適正規模”を意識していました。

 大きければ大きいだけいいのか。適正規模というものがあるのか。揺れていたというのが実態です(^^;)

 実は今回は、昨日と同じ参考文献から新たな学びを得られましたので、自分の勉強の為に再度『規模』について考えてみたくなったのです。どうぞお付き合いください。

(※たぶん結構面白いと思います。)

 とういうわけで今日も参考文献は『みんなのスポーツ 2020年10月号』です。

 さらに今日は、よくチェックさせていただくスポーツ庁の『令和元年度
総合型地域スポーツクラブに関する実態調査』のデータも使わせていただきます。

 最初に、今回注目する総合型地域スポーツクラブの規模とは何を指すのかを明らかにしておくと、『予算(クラブの収入)』です。本当は会員数や活動数(種目数)、スタッフの人数なども見ていきたいところですが、観点が増えすぎると迷子になりそうですし、全ては予算に跳ね返ってくるはずと考えて今日は無視します。

総合型地域スポーツクラブの予算規模

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 さて、まずは全国に3400以上あるという総合型地域スポーツクラブの予算規模を見てみると、100万円以下のクラブが約30%もあります。一方では、1000万円を越える予算を持つクラブも20%以上あります。

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 このグラフでは明らかになっていませんが、1000万円を越える予算を持つクラブの中には、数億円に及ぶ予算を持つクラブもあるはずです。

 このように総合型地域スポーツクラブと一口に言っても、その規模の大きさには大きな違いがあるんですね。

 小規模なクラブは、少ない種目数・会員数・低い会費などで運営していて、当然スタッフはボランティアベースだと思われます。

 一方、大規模なクラブは、多い種目数・会員数・妥当な会費などで運営していて、有償のスタッフも数名抱えていると思われます。さらに、公共施設の指定管理者となっているクラブも一定数あり、指定管理料や委託料など、会費収入以外の金額が大きくなっているクラブも相当数あると考えられます。
 実際、指定管理者となっているクラブは全国で219以上あるということは分かっています。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5