重大な事故は絶対に避けたい
悲しい事故のニュースが聞こえてきましたね。
今日は、『スポーツの死亡事故』というテーマで勉強したいと思います。きっかけとなったニュースがこちらです。
5歳の子がスイミングスクールで溺れて死亡してしまった事故。これを対岸の火事だと思わず、自分たちのクラブでも起こり得るものだと捉えて備えたいと思うんですね。
今回の事故はプールで起こりました。プールでの死亡事故は、何というか比較的多い事故だと思います。記憶にあるところだと、隣のふじみ野市の公営プール(流れるプール)でもかつて死亡事故があったはずです。排水用の穴に吸い込まれ、脱出できなくなり、溺れた事故だったと思います。
プールの危険性は一般的によく知られているところでもあるので、スイミングスクールなどでは監視を徹底しているのだと思いますが、今回の事故は起きてしまいました。
水中で呼吸ができないという点で、プールというのはスポーツの中でも特に危険性が高い環境なのだと思いますが、他のスポーツに危険性がないわけではありません。ふじみスポーツクラブの種目だと、どのような死亡事故や重大事故の可能性があるか、まずはその事例を調べていきたいと思います。
バドミントン
まずはバドミントンです。ざっとですが調べてみたところ、バドミントン特有の死亡事故は見つかりませんでした。見つかったのは、心臓発作などによる死亡事故。これはバドミントンに限らず、あらゆるスポーツ、運動で起こり得るものです。(※スポーツに限らず起こる)
では重傷などをもたらした事故はどうでしょう?ちょうど、バドミントンの事故として想定されるものをまとめた資料を見つけたので、そこから抜粋してみたいと思います。
これは大会中などのことでしょう。恐らく普通の公共体育館に、審判台を常設しているところはないと思いますので。とはいえ、設置されている設備が倒壊するリスクというのは、どのスポーツでも起こり得ることですよね。気を付けなければいけません。
この状態が正しく想像できている気はしないのですが、ネットを張る時、張った後の事故は十分に起こり得るなと思います。例えばポストを運んでいる時、体育館の穴に差し込む時、そしてネットのロープをポストに引っ掛けてピンと張る時。こういう時は事故が起こるタイミングだと思います。手を挟むとか金具が外れて目に当たるなどが起これば、重傷を負う可能性もあります。このあたりは正しい器具の使い方を、定期的にレクチャーする必要があるのかもしれません。
この事例はよく勉強会などで取り上げられますね。体育館の床が破損していて、ささくれなどが刺さったりするんですよね。これは場合によっては結構な怪我に繋がりますから、床がそういう状態になっていたら使用しないことが大事です。これは本当によくチェックした方がいいですね。
バドミントンは、他の球技などと比べると扱うシャトルが非常に軽い為、シャトルが当たるなどの怪我リスクはかなり低いスポーツではあると思います。しかし、小さい分、目に直撃などを受けた場合には重大な怪我を負う可能性があるわけですね。これは練習中のポジショニングが大事ですね。危険なところに人を配置しないように十分気を付けなければいけません。
自分やパートナーのラケットが当たることは、十分に起き得ます。これは基本的には、ラケットの扱い方・ポジショニングなどの技術を向上させるのがいいでしょう。ノックをする時に、ノッカーの近く(ラケット側)に近づかないということの教育も必要ですね。
テニス
テニスもバドミントンと同じ事故事例が多く見つけられました。特にテニスの場合は、ボールが顔面に当たった事故が多く見られました。
一方、テニスならではの事例というと、『ローラーの下敷きになった』という死亡事故が見つかりました。ローラーというのは、土のコートを整備する際に使う巨大で重たいものです。これを車で引っ張ってコートをプレスするわけですが、その時に下敷きになってしまったということなのでしょう。
ローラーを使ったコート整備は、普段利用者が行うということはありませんから、それこそうちの場合はこの事故が起こるリスクはゼロです。ただ、もし何らかの場でローラーを使うことがあるなら、車を運転する人以外をコート内に残さないなどの対策をとる必要があるでしょう。
バスケットボール
続いてバスケットボールです。バスケットボールは人と人が接触するスポーツですから、人同士、あるいはボールとの接触、またはコート周辺の設備への接触などによる事故が多く起こるようです。
特にバスケットボールはそれなりの重さがありますから、当然怪我のリスクも高くなります。突き指くらいの怪我はわりと多く起こるというのが現実でしょう。このあたりは基本的には、技術・体力を向上させて防ぐというのが対策となるでしょう。とはいえ、指導者・現場監督も、プレーヤーが十分にボールや人に注意ができる形で練習やゲームを行えるように環境整備をしなければいけません。
また、バスケットならではというと、バスケットゴールの破損や倒壊による事故があります。ダンクシュートを禁止されているゴールに対して、リングにぶら下がるなどの行為を行うと、ゴールが破損したり倒壊し、それによって怪我を負う事故が起きる可能性がありますので、器具の正しい使い方をしっかり教育する必要があるでしょう。
バトントワリング
バトントワリングについては、調べてもあまり重大な事故事例というのは見つかりませんでした。これは種目のメジャー度みたいなものが関係してしまっているように思いますが、実際に事故が少ない種目なのかもしれません。
とはいえ、想像するだけでも投げ上げたバトンが顔に当たるなどの事故は十分に起きうるだろうと思います。しかしこれは明らかに競技特性の上に常に起こり得る事故ですので、基本的には技術でそれを防ぐしかありませんよね。じゃないと競技自体が成立しなくなります。
ということで今回は、『スポーツの死亡事故』というテーマで勉強しました。今回は競技特性のあるものだけに絞ったので触れませんでしたが、スポーツでの死亡事故で多いのは、熱中症や過度のトレーニングによる心肺停止などです。どのような種目においても、外気温や体調に十分に注意し、それこそプレーヤーが限界を越えて運動を行わなければならないような環境にしないことが重要だと思います。(※「体調が悪いから休みたい」と言えない環境はNG)
とにかく死んでしまってはもうスポーツはできませんし、重傷も下手をすれば復帰ができない。それだけは絶対に避けてスポーツ活動を続けていきましょう。
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!
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総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5