2つの総合型地域スポーツクラブでのスタートを比べてみた。

 どうも!上杉健太です。

 今日は、テーマということではないのですが、僕が10年の総合型地域スポーツクラブキャリアの中で関わった2つの総合型地域スポーツクラブについて、僕の取り組み方について比べてみたいと思います。クラブを比べるのではなく、僕の取り組みを比べるという視点です。


 最初に僕が関わった2つの総合型地域スポーツクラブについて簡単に触れておく必要がありますね。

 1つ目のクラブは長野県喬木村という人口6000人ほどの地域の総合型地域スポーツクラブ。僕はクラブ設立2年目にジョインしたのですが、そのジョインの仕方がちょっと特殊です。喬木村が募集していた地域おこし協力隊に僕は応募をし、そこで村の嘱託職員として採用され、そして村からクラブに派遣されるような形でした。なので地域おこし協力隊としての任期3年間は、クラブの専従ではなく、あくまでも自治体の嘱託職員としてクラブに関わっていました。その後はクラブの専従マネジャー兼理事となり、合わせて7年間ほど働きました。僕がいた時で、大体会員数は550名くらいで、自治体と一緒に計画して建設した公共施設をクラブハウスとして活用し、20種目・55クラスくらいの活動を行っていて、予算規模は2,000万円ほどでした。

 2つ目のクラブは現在僕が代表を務めているクラブです。人口約11万人の埼玉県富士見市で活動をしているふじみスポーツクラブです。これは僕が長野県のクラブのマネジャーをやめて独立し、ゼロから立ち上げたクラブとなります。市がスポーツ推進計画の中で「総合型地域スポーツクラブを設立する」という目標を掲げてはいたのですが、どこの誰かも分からない私に市が積極的に協力をしてくれることはなく、今でも基本的には行政支援はなしで運営を行っています。地域おこし協力隊をはじめとして、行政が持つリッチなリソースを活用しまくることができた1つ目のクラブとは、そこが大きな違いです。この記事を書いている2023年11月現在で、設立2年8カ月ほどが経過した状況で、会員数は200名、他の団体と同じように公共施設や学校施設を使って10種目・25クラスくらいの活動を行っていて、予算規模は850万円くらい。

 この2つのクラブでの僕の取り組み方を比べていきます。一体どんな比較ができるのか、僕も楽しみです。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5