スポーツと音楽

 どうも!上杉健太です。
 埼玉県富士見市で総合型地域スポーツクラブの代表をやったり、スポーツ推進審議会委員をやったりしながら、生涯スポーツ社会の実現を目指して活動しています。総合型地域スポーツクラブを仕事にして10年。何とか生き延びてきました(※大袈裟)

 さて今日は、『スポーツと音楽』というテーマでお話したいと思います。どちらも僕が大好きな文化です。


 僕がスポーツが大好きなことは語る必要がないとして、僕はスポーツに並ぶくらいに音楽も好きなんですね。最近では少し落ち着いてきた感がありますが、それこそ20代の時なんかは常に音楽を聴いていたような気がします。家の中ではスピーカーで大音量で、自転車や電車での移動中(昔は自転車を乗りながらイヤホンをしても条例違反にならなかった!)はイヤホンやヘッドホンで大音量で、好きな音楽(※パンク!)を聴きまくっていました。それこそ大学生になった時に立ち上げて10年間やっていたフットサルクラブの練習の時には、体育館のオーディオシステムを使って音楽を流しながら練習をしたりもしていました。とにかく音楽はあって当たり前というか、なくてはならないというか、それくらいの存在感なんですね。スポーツよりも圧倒的に手軽な分、音楽に触れている時間の方がスポーツをやっている時間よりも圧倒的に長いと思います。


 さてつい先日、ちょっと考えさせられる出来事がありました。ふじみスポーツクラブのバドミントンジュニアクラスの活動の時に、体育館の反対側半分で、20代くらいの若い男性3人がバスケットボールの練習をしていたんですね。金髪だったりで、見た目的にも”THE若者”という感じでした。彼らは、そこそこの音量で音楽を流しながらバスケットボールを楽しんでいました。僕は、「あー、声が通りにくくなるな」とは思ったものの、隣の団体の音が弊害になることなんて別に珍しいことではないし、そこはお互いさまの領域だと思っているので、なるべく彼らから離れたところ(※体育館の対角線のコート)でノックなどをするようにすることで対処をしました。

 ところが彼らはやがて、体育館のスタッフから注意をされていました。あまり良く聞こえませんでしたが、むしろあれは”説教”のようなものだったような気もします。断片的に聞き取れたワードから察するに、「他の利用者の迷惑」というようなことを言われていたように思います。

 ただ僕らにとって、隣の団体の音楽に迷惑を被るというのは、別に珍しいことではないんです。そう、新体操などの練習が隣で行われている時には、もっと大きな音量で音楽が流されるんです。それと比べると今回の若者たちの音楽は、恐らく音量には配慮しているんだろうなという印象を受けましたし、彼らの態度も悪くなかったので、僕としては気にならなかったんですね。ところがスタッフに注意されてしまった。スタッフの人は、新体操の人に注意をしたことはないはずなのに、バスケットボールの人には注意をしたんです。繰り返しますが、音量は圧倒的に新体操の方が大きいです(笑) あ、別に新体操を悪く言いたいんじゃないですよ?僕はどちらもリスペクトしています。どうぞ音を出してくださいって感じです。でも今回の体育館スタッフもそうでしたが、おそらく世間的に、バスケの若者が流す音楽は騒音で、新体操の人が流す音楽は必要なものという認識はあるでしょう。これって何なんだろう?と思ったんですね。

 基本的には、「音楽が必要不可欠かどうか」ということなんだろうと思います。バスケットボールは、まぁ音楽がなくてもできますよね。でも新体操は、たぶん音楽がないとできないのだと思います。あまりよく知りませんが、音楽に合わせて動くんですよね。でも、仮に僕の想像が正しくて、音楽が他の利用者に迷惑だから禁止されるのであれば、必要不可欠かどうかは関係がない気がしませんか?自分にとって必要不可欠だったら他人に迷惑をかけていいなんて話は、僕は聞いたことがありません(;^_^A 繰り返しになってしまいますが、どちらかというと僕は新体操の人の大音量の方が厄介だと思っていました。シンプルに音量の問題で。でもそれは仕方のないことだと僕は割り切っていました。

 まぁ100歩譲って、必要不可欠なものであれば多少は他の利用者に迷惑をかけてもいいってことにしましょう。では必要不可欠とは?新体操が音楽に合わせて動く以上、音楽が必要不可欠なのは理解できますよね。それに対して、バスケットボールは特にルールに音楽は登場しないでしょう。基本的には音楽なしでやるスポーツです。でも、彼らは音楽があった方が楽しいのでしょう。それは僕もめちゃくちゃ理解できますし、共感します。音楽とスポーツの相性は最高なんです。であれば、彼らにとって音楽はバスケを楽しむ為に必要不可欠なのではないでしょうか?そこに、音楽が必要不可欠な新体操との差は認めるべきなのでしょうか?僕にはどうもしっくりきません。分かるような、分からないような、分かりたくないような、という感じがします。

 それこそ、度合いも気になってきます。今回の場合は「音量」ですね。新体操に音楽が必要不可欠だと言っても、本当に”あの音量”が必要なのか。そう考えると、「新体操の”あの音量”はいらないよね。迷惑だよね」となり、逆に、「バスケの音楽はそれほど隣には聞こえていないし、迷惑はかかってないかな?」なんてことにもなると思います。必要不可欠な度合というのは、確実に存在しているはずなんですよね。そういう点でも、今回のバスケの若者がかなり可哀そうに思えるんですよね。

 他にも、スケートボードなどでも、トップアスリートなんかは音楽を聴きながらプレーしたりしていますから、割と音楽もスポーツがセットになっているスポーツというのはあります。でも、それが一見すると必要ではないものに思われていて、このあたりは社会としての理解や認識をこれからどうにかしていかなければならないところかもしれません。特にみんなで分け合って使っている公共施設なんかでは。僕としてはやっぱり、新体操の音楽はよくてバスケはダメというのは、なかなか納得できないことなのではないかなと思います。

 僕も本当なら音楽を流してやりたいんです。でも、周囲からよく思われないリスクを考慮してやっていません。スポーツをより楽しくする為の音楽。ここに対する社会の理解がもっと進むといいなと思いました。
 いずれにしても、音量についてはお互いに配慮する必要があるでしょう。「このスポーツには音楽が必要なの!」と開き直ったように爆音を流すのは、どっちにしろダメだと思います(笑)


 ということで今日は、『スポーツと音楽』というテーマでお話しました。

今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5