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お金の集め方にも理念やビジョンが表現されているべきなのだろうなぁ

 どうも!ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 いやー、がっつり梅雨!という季節になってきましたね。天気予報を見ると1週間以上ずっと雨マークが並んでいます。金曜日の今日は、私は外のコートでふぁいぶるクラブさんのテニス教室なのですが、できるか心配です。また、日曜日にはふじみスポーツクラブのテニスのキッズとジュニアがあります。そちらはクレーコートなので、このまま雨の日が続くと、もし当日雨が降っていなくてもできない可能性が高くなってしまいます・・・。

(※改めて、富士見市唯一の公営テニスコートが河川敷のクレーコートというのはかなり厳しい環境・・・)

 とはいえ、天候はコントロールができない領域です。何とかできる範囲で手を打ったら、後は気にしないのが一番。

 日曜日のふじみスポーツクラブのテニスで言うと、手を打ってあるのは違う時間での体育館でのテニスの枠を作っておいたことです。夏期は、ジュニアクラス8:15~9:45、キッズクラス16:00~17:00なのですが、体育館で誰でも参加OKとしたスポンジテニスクラスを17:30~19:00で作っておいたので、その時間に来られる人はそちらで振替をするようにしたいと思っています。

 もちろん、時間と場所が変わるので、来られない人については雨天中止扱いのままで会費の徴収もしない。そうすれば、不幸になる人はいなそうです。キッズとジュニアを混ぜてやることになりますが、そこは球出し中心にしたり、ラリー練習ではコートを分けることで解決したいと思います。

 とにかく、この梅雨は勢いをつけて成長したい時期のふじみスポーツクラブにとっては非常に厄介ではありますが、何とか乗り切りたいと思います!

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 さて、前置きの雑談が長くなってしまいましたが、今日は『会費・参加費の集め方』というテーマでお話したいと思います。

 会費や参加費収入を主な収入源として運営するクラブに置いて、そのお金をどのように集めるかってとても重要ですよね。当マガジンでも何回かお話していると思いますが、今日は改めて。

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会費か参加費か

 まず大きな方向性の一つに、『会費か参加費か』があると思います。

 会費というのは、会に所属するのに必要な費用のことで、活動に参加する/しないに関わらず一定でかかってきます。ふじみスポーツクラブでは現在、この会費制を採用していて、例えばバドミントンジュニアクラスでは、週1回(月4回)、1回1時間で月会費4,000円という設定にしています。
 4回の内、全て参加した人も、2回しか参加しなかった人も、同じ月4,000円です。これが会費制のやり方ですね。ふじみスポーツクラブの場合、月途中で入会した場合は残りの回数分の会費となりますし、雨天中止などの場合もその分の会費は減額されます。つまり、参加できるチャンスの分、等しくみんなから会費を集めるというスタンスです。
 こちらはクラブ運営という視点からすると、安定した収入となりやすい集め方ですね。

 一方参加費というのは、活動に参加するのに必要な費用のことなので、参加した場合のみ発生します。欠席したらかからない費用ですね。例えば参加費制を採用している活動の場合、1回500円の参加費設定で10人来れば5000円の参加費収入だし、0人なら0円ということになります。クラブ運営という視点からすると、計算しにくい不安定な収入となりやすいです。

 さて、会費か参加費か。どちらがいいのでしょうか。これは完全に、『どのようなクラブにしたいか』ということに依ると思っています。

 例えば、固定メンバーが来てコミュニティとしていきたいクラブからすれば、メンバーが来たり来なかったりするよりは、ある程度毎回参加するという前提に立った運営が好ましいですから、会費制が向いていると思います。

 例えば、忙しい人も気軽に参加できるようにしたいクラブからすれば、会費制は入会のハードルが高くなりますから、参加費制が向いていると思います。

 あるいは、日時や場所が毎回違うような活動の場合は、会費制を採用するのは難しいかもしれません。A会場なら行けるけど、B会場に行く手段はないというかたが、B会場の分の会費まで払うのは納得いかないですよね。
 また、参加者の出席管理が何らかの事情で難しいクラブの場合は参加費制を採用するのは難しいかもしれません。運営スタッフが現地に行けないような場合ですね。参加費制は、その場で現金や電子マネーで回収するか、参加チケットなどを前売りしてチケットを当日回収するか、現金や口座振替などで後払いしてもらうかの方法で参加費を回収することになると思いますが、いずれにせよ管理スタッフが必要になります。チケット制にするにしても、それを作って管理する必要もありますし、基本的に回収コストが高くなるやり方なんですね。

 こういった経営資源や環境も関わってくるので、どのようなクラブを目指したいかという点と併せて判断することになろうかと思います。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5