習い事としてのスポーツの社会的役割
楽しむって何よりも大事。
どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。
今日は、『習い事としてのスポーツの社会的役割』というテーマで考えてみたいなと思います。
たまにふと、習い事としてスポーツを習いに来る子どもたちに、私たちは何を提供するべきなんだろうかと思うことがあります。習い事として来る子は、きっとスキルなどを獲得してそれを手段として何かを成し遂げたい子のはず。もちろんその成し遂げたいことは個人個人でバラバラなわけですが、社会的に見た場合には一体スポーツは子どもたちに何を身に付けさせればいいのだろうかと。
ただ楽しむことを目的としている子ももちろんいますが、やはり習い事ニーズは強いので、どうしてもここは無視できないなと思うので考えてみたいと思います。
-----
すごく大きく言ってしまうと、習い事というものの社会的な役割は、『子どもたちを将来、社会貢献できるような人材にすること』だと思います。きっとそこは間違いないと思います。
そう考えると、スポーツは一体社会にどのような貢献ができるのかということになります。このコロナ渦において、ある意味ではスポーツは不要不急のこととされました。市民に開放されるべきスポーツ施設が閉鎖された例はたくさんあったでしょう。これはつまり、最低限の社会の運営においてスポーツは必要ないということなんです。
これは当然そうだと思います。スポーツはあくまでも余暇の領域のもので、生命の維持や安心・安全の暮らしの土台の上にはじめて求められるものだからです。
では、私たちスポーツ界は、『余暇』の社会的な役割について考えなければならないのかもしれません。
自分のことで考えてみると、『余暇』は日常をさらに輝かせる為にあるように思います。家族と旅行に行って新たな価値観や知識を得て、日常に活かす。日頃のストレスを発散して、日常の仕事を乗り越える。運動をして健康を維持し、日常生活をスムーズに送れるようにする。『余暇』というものは、全て日常に戻る前提で捉えられるべきものなのでしょう。
『余暇』の役割はざっくり言うと、日常で壊れた何か(心身や人間関係など)の『回復』・『修復』と、新たな何か(知識や価値観、人間関係など)の『獲得』ということになりそうです。そしてそれを日常に活かすということですね。
-----
では余暇の中の一部であるスポーツは、どのような役割が果たせるのか。スポーツをすることで心身を回復する。できそうですね。肥満を解消したり、ストレスを発散させたり。
あるいは、スポーツによって壊れた家族や友人との関係を修復する。ありそうですね。色々あった関係も、一緒に汗を流せば水に流せるみたいな。あります。
(※スポーツによって壊れる関係もありますが(;^_^A)
余暇としてのスポーツによって『回復』・『修復』をすることは、どうやらできそうです。これは一つ、スポーツの社会的な役割と考えてよさそう。
ここから先は
総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5