総合型地域スポーツクラブ経営のぼんやりビジョン
どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。
今日は、『総合型地域スポーツクラブ経営のぼんやりビジョン』というテーマでお話します。ぼんやりと考えているキャリアの一つって感じのお話です。
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約8年前に、長野県で総合型地域スポーツクラブのマネジャーとしてのキャリアをスタートさせ、現在は独立して埼玉県富士見市にゼロから総合型地域スポーツクラブを設立しました。それがふじみスポーツクラブです。
自分でクラブを設立したのは、「立ち上げを経験したかったから」です。恐らくクラブ運営において一番大変な時期を経験せずにクラブマネジャーとしてのキャリアを歩み続けることに、モヤモヤしたものを感じていたんです。
長野県のクラブは、行政主導で立ち上がったクラブでした。私も最初の3年間は地域おこし協力隊として関わったので、そこも行政が深く関わった点です。そこからクラブを成長させ、自立した運営ができるようになっていきました。
一方ふじみスポーツクラブは、行政支援も助成金の類も、一切受けていない総合型地域スポーツクラブです。私としては、敢えてそうしている面もだいぶあります。ゼロベースで住民主体で作った総合型地域スポーツクラブがどうなっていくのか、興味があるんです。ある意味では実験をしている感じです。今のところ、1年で会員数117名というところまできています。移住者が何もないところから作ったクラブとしては、まずまずなのではないでしょうか。(※いや、分からないけど)
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さらに今は、長野県でマネジメントをしていたクラブのアドバイザーをやらせてもらったり、県内の総合型地域スポーツクラブでテニス指導や事務の仕事をさせてもらったり、県内総合型地域スポーツクラブ関連団体の事務局をやらせてもらったりと、色々な総合型地域スポーツクラブを見る機会をいただいています。
すると、自然と「こんなクラブも作ってみたいな」なんて思うことが増えてきました。ぼんやりとした将来像がいくつかある中の一つに、『複数の総合型地域スポーツクラブを同時に経営する』というものがあります。
最初はぼんやりと、ただただ何個もクラブを運営できたらいいなー、くらいだったのですが、最近その解像度が少し上がりました。ブランドマネジメントとでも言えばいいでしょうか。
例えば3つの総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしたとして、Aクラブは高級ブランド。少ない会員数で、高い会費、充実した施設や設備といったところが特徴のクラブ。恐らく自前施設を持っていないとダメでしょうね。
Bクラブは、至って普通の価格帯のクラブ。今のふじみスポーツクラブの感じ。公共施設を使って活動するような。
Cクラブは、ほぼ無料で参加できるようなクラブ。でも、内容はほぼBクラブと変わらないようなイメージ。ただし、受益者負担ではなく、Aクラブからの利益や寄付などで成り立たせるような経営のやり方。
どうしてこのようなブランド化をしなければならないように思うようになったかというと、一つの総合型地域スポーツクラブでは絶対に全ての人を振り向かせることはできないからです。価格設定だけで見ても、恐らく月4,000円のスポーツクラブに入らない層は絶対に存在するんです。それは、「高い!」と思って入らない人もいるし、「安過ぎて信用できない!」と思って入らない人も存在するんです。超絶綺麗でお洒落な施設じゃないとダメな人もいれば、そのような施設では緊張してしまってダメという人もいます。一つのブランドでそれらの両者を振り向かせることはほぼ不可能なんです。だから世の中の多くのメーカーやサービス提供者は、いくつかのブランドを作ります。総合型地域スポーツクラブもきっと同じです。
複数の総合型地域スポーツクラブを一つの法人が運営することで、ハイブランド的なクラブでは高利益を出し、それを庶民的なクラブへ回すという循環を生み出すことができると思うんですね。そういうVIPの設計的みたいなこともやってみたい。それができたら、より高いレベルで多様なニーズに応えられる地域スポーツ社会が出来上がっていくと思うんですね。もちろん前提は、生涯スポーツ社会の実現と言う理念に立っていること。
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こう考えていくと、総合型地域スポーツクラブもその理念を完璧に理解している人が経営を一手に引き受けていくような形になっていった方が、実は持続可能で大規模なものにしていけるのかもしれません。今は本当にそれぞれのクラブがバラバラにやっていますが、社会的に見ればきっとかなり非効率なことになっているのだと思います。
それこそ、現時点ではリーフラスが最有力なのかもしれませんが、企業が全国の総合型地域スポーツクラブをチェーン化していくみたいなもの、案外ありなのかもしれません。
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というわけで今回は、ぼんやりと考えている総合型地域スポーツクラブのブランドとかグループ経営みたいなところについてお話しました。いつ実現することやら(笑)
今回もお読みいただきありがとうございました!
ではまた!
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総合型地域スポーツクラブ研究所
総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…
総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5