スポーツの「子供料金」について考える

 どうも、上杉健太(@kenta_u2)です。”誰もが、いつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる”総合型地域スポーツクラブを広める活動をしています。これまで7年間長野県のクラブでマネジャーやコーチをしてきて、現在は埼玉県富士見市での立ち上げにチャレンジしています。

 今日は、ぼんやりと考える回です(笑) 特に答えがあるわけではなく「ちょっと引っ掛かることがあるので考えてみた」というテンションでございます。

 テーマは、『スポーツの子供料金について』です。

総合型地域スポーツクラブの子供料金

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 総合型地域スポーツクラブでは、子供の会費額を定めているところが多くあります。例えば、大人の年会費は5000円だけど、中学生以下は2000円とか、そういう感じですね。細かいところでは、小学生以下と中学生、高校生で設定を分けているクラブなんかもあったと思います。

 世の中のサービスの中には、同じように子供料金が設定されているものがたくさんありますが、総合型地域スポーツクラブでも子供料金はあるんです。

 しかし、全てのクラブで子供料金が設定されているわけではありません。国として総合型地域スポーツクラブを推進しているスポーツ庁や日本スポーツ協会などの発信でも、子供料金の設定を推奨しているということはなかったと思うので、導入しているクラブが独自に主体的に考えているということですね。

世の中の子供料金

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 ちょっとここで世の中のサービスの子供料金について調べてみたいと思います。まず浮かぶのはバスや電車の料金でしょうか。他にはどんなものがあるか、検索して出てきたものをざっと挙げてみます。

・乗車券、特急券、急行券、指定席券(交通機関)
・入場料(娯楽施設など)
・携帯電話
・レンタル料(スキーウェアなど)

 まずトップからほとんどは電車や新幹線、バスの子供料金のページでした。そこからテーマパークなどの入場料が続いて、その他が出てくるという感じでした。

 思ったよりも子供料金ってないのかもしれないなという印象です。確かに、スーパーやコンビニでは子供料金は見かけませんしね。

 あ、ちなみに子供料金とは、大人と子供で同じサービスを享受しているにもかかわらず、料金が違う設定のことを言っています。

なぜ子供料金はあるのか

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 では次に、なぜ子供料金というものがあるのかを考えてみたいと思います。これも、まずは検索してみます。「子供料金 目的」で検索をすると、以下のものがトップに出てきました。

子供料金は、消費者の属性情報に基づき異なる価格を提示する価格戦略の一つです。 子供料金を設定する目的は機会損失の削減や、顧客生涯価値の最大化などがあります。
~「ビジネスモデル×株式投資」より

 これはよく分かりますね。『機会損失の削減』というのは要するに、子供の料金を下げて、「子供も一緒に連れて来てね」というメッセージをお店側が発信することで、「子供が一緒では行けない・・・」とか「子供の分の料金は勿体ない・・・」という理由でサービスの利用をやめてしまう消費者の取り逃しを防ぐということですね。美術館の入館料などがそれにあたると思われます。別に子供をメインターゲットには考えていないですもんね。

 次の『顧客生涯価値の最大化』というのは、早めにお客さんとして取り込むということですよね。子供の頃からそのサービスに親しみを持ってもらうことで、その先ずっとサービスを利用してもらうということ。一般的に大人よりも子供の方がその先の人生は長いですから、子供にお客さんになってもらえたらサービス提供者としては嬉しいわけですね。

 以上の2つは、価格戦略の話でした。一方で、電車などの鉄道の子供料金については、実は法律で決められているようなんです。

【鉄道運輸規程】
第二章 旅客運送
第十条 鉄道ハ旅客ノ同伴スル六年未満ノ小児ヲ旅客一人ニ付少クトモ一人迄無賃ヲ以テ運送スベシ
② 割引乗車券ヲ以テ乗車スル旅客又ハ乗車位置ノ指定ヲ為ス列車若ハ客車ニ乗車シ特ニ小児ノ為其ノ座席ヲ請求スル旅客ニ付テハ鉄道ハ前項ノ規定ニ依ラザルコトヲ得
③ 鉄道ハ十二年未満ノ小児ヲ第一項ノ規定ニ依リ無賃ヲ以テ運送スルモノヲ除キ大人ノ運賃ノ半額ヲ以テ運送スベシ
④ 前項ノ規定ニ依ル運賃ニ十円未満ノ端数アルトキハ鉄道ノ定ムル所ニ依リ切上ゲ計算ヲ為スコトヲ得
 ~「e-COV法令検索」より~

 これは「へ~」ですよね。実は5歳の息子とバスに乗る時に、いつも「お金払わなくていいんだっけ?」と少しドキドキしていたのですが、6歳未満はいいんですね!
 このように法律で決められた子供料金もあるということですね。

総合型地域スポーツクラブに子供料金を設定する狙い

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 では、総合型地域スポーツクラブでは、なぜ子供料金を設定しているクラブとそうでないクラブがあるのでしょうか。
 まずは子供料金(会費額など)の設定をしているクラブの狙いから考えてみると、

①機会損失の削減
 =「子供も一緒に連れてきていいから、入会して!」
 ※メインターゲットが大人のクラブまたは活動
②顧客生涯価値の最大化
 =「子供の内に入会して、ずっと続けて欲しい!」
③薄利多売的な収益の最大化
 =「安くするからたくさん集まって~!」

 あたりが挙げられるかなと思います。クラブの目的や状況によって、子供料金の狙いはきっと異なるのでしょう。あと、クラブによっては収益とかどうとかではなく、シンプルに子供たちにたくさん集まって欲しいと思って子供料金を設定しているところもたくさんあると思います!

 一方で、子供料金を設定していない総合型地域スポーツクラブの狙いは何でしょうか。本来、やっていないことには必ずしも理由があるわけではありませんが(^^;)

(※私は昨日の晩御飯に麻婆豆腐を食べませんでしたが、それに特に理由はありません。ということです)

・クラブのコンテンツが、子供向けまたは大人向けのいずれかに偏っている(料金設定を変えることの影響範囲が小さすぎる)
・世代によってコンテンツの差がほとんどない
・世代の平等を重んじている
 =「スポーツは子どもから高齢者まで、みんなやった方がいいよね!」

これくらいかな~と思います。世代で特別扱いせず、平等に扱うというのも、大事な姿勢ですよね。

総合型地域スポーツクラブの事例

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5