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無視する人を決める

 総合型地域スポーツクラブだけで全員を幸せにするわけではない。

 どうも、ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 今日は、『無視する人を決める』というテーマでお話したいと思います。

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 総合型地域スポーツクラブは、『誰でも』というキーワードを掲げることが多い為か、まるで全員がターゲットのような気がしてしまうことがあります。それは間違っているわけではないのですが、間違っています。

(※どっちだ)

 地域住民全員をターゲットだと思ってしまうと何が問題かというと、全員の言うことを聞かなければならなくなるんです。

 地域住民からは実に色々な声が寄せられます。

「テニスを習いたい」
「もっと野球の練習がしたい」
「専門家に習いたい」
「親子でプレーできる場が欲しい」

そんな中には、こんな声も紛れてきます。

「総合型なんて要らない。みんなもうスポーツをやっている」
「ここはいつも俺たちが使っていたコートだ。お前らは他のところへいけ」

新規参入を阻むような声ですね。後発組となることが多い総合型地域スポーツクラブは、こういう言葉を言われることも結構あるんです。

 こんな時に、クラブ経営者やマネジャー、コーチが大事にするべき態度が、『無視する人を決める』ということですね。

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 まずは現実的に無視せざるを得ないパターンから説明します。これは、”本当は無視したくないけど、応えられそうにないから無視する”というパターンです。

 例えばヒト・モノ・カネが絡むようなもの。新しいクラスを作るとか、高価な設備が欲しいとか、そういった類の要望は、すぐに応えられないことがほとんどです。

 そのような要望が複数ある場合、どうしても優先順位をつけて順番に応えていくしかありません。つまり、一時的に無視する人を決めなければならないということです。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5