変えることに遠慮はいらないが、変えることを目的化してはいけない

 どうも!ふじみスポーツクラブの上杉健太(@kenta_u2)です。埼玉県富士見市で、誰もがいつまでも、自分に合ったスポーツを続けられる地域社会の実現を目指して、総合型地域スポーツクラブの運営をしています。

 今日は、『変える/変えないバイアス』というテーマでお話したいと思います。既存のものを変えるのって、得意な人もいれば苦手な人もいますよね。変えない良さもあれば、変える良さもあるので、どちらがいいとかではありませんが、目を向けるべきは変えた結果どうなるかだよね、というお話です。

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変えられないバイアス

 既存のものを変える大変さは、それなりに知っているつもりです。私が総合型地域スポーツクラブのキャリアをスタートさせたクラブでは、まさに『変える』の連続だったので。

 例えば会費制度です。それまで『年会費なし』『参加費制』だったところを、『年会費¥5,000』『会費制』(=休んでも費用がかかる)に変え、さらに段階的な値上げも実行してきました。(※それでも会員数は増えた)
 このプロセスは実に大変で、それまでの安価な参加費設定があったから、変える理由を何度も何度も丁寧に説明して徐々に実行していきました。反発するのは会員だけでなく、運営に携わる役員などの反発もありました。中には、運営から去っていく役員もいました。片棒を担ぎたくなかったのかもしれません。

 前例というのは、その前例を作った時の根拠に守られていて、さらに現在それを運用している体制にも守られていたらするので、変えるのには結構な根拠とパワーが必要です。また、それの前例を作った人の圧力みたいなものもあったりします。だから前例をなるべく変えないようにする人が多いのだと思います。大変だから。それに、とりあえず前例を踏襲しておけば、“先輩をリスペクトしてる風”になるからです。これが『変えない』に判断を傾けたくなるバイアスだと思います。怒られなくて済むし、楽だし、みたいな感じですかね。

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変えたいバイアス

 一方で人は、変えたくなる生き物でもあると思います。それは『飽き』に対する対抗みたいなものなのかもしれません。退屈だから変えたい。同じだとつまらないから変えたい。そういう性質を持つ人もたくさんいます。

 あるいは、好き嫌いというのもあります。好きなものは変えたくないけど、嫌いなものは変えたい。そういうのもありますよね。嫌いな先輩から引き継いだ仕事は、絶対に違うやり方に変えますよね(笑)

 同じだとつまらない。嫌い。これが「変える」に判断を傾けたくなるバイアスかなと思います。

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総合型地域スポーツクラブや筆者の挑戦のリアルな実態を曝け出しています。自ら体を張って行ってきた挑戦のプロセスや結果です! 総合型地域スポーツクラブをはじめ、地域スポーツクラブの運営や指導をしているかた、これからクラブを設立しようとしているかた、特に、スポーツをより多くの人に楽しんでもらいたいと思っているかたにぜひお読みいただきたいです!

総合型地域スポーツクラブのマネジメントをしている著者が、東京から長野県喬木村(人口6000人)へ移住して悪戦苦闘した軌跡や、総合型地域スポ…

総合型地域スポーツのマネジメントを仕事としています。定期購読マガジンでは、総合型地域スポーツのマネジメントに関して突っ込んだ内容を毎日配信しています。ぜひご覧ください!https://note.com/kenta_manager/m/mf43d909efdb5