InformationとIntelligenceを考える
回を追う毎に偉そうな記事を書いている俺だが、今回も偉そうなことを書く。歯科の情報を扱う企業の責任者としては、情報の収集方法や扱い方、伝え方がとても大切であるからだ。(いや、マジで偉そうだなw)
大前提、InformationとIntelligenceの違いは何か?
マジメな話、インフォメーションとインテリジェンスの違いを考えて情報を発信する、取得するということをどれだけの人がしているだろう?と考えることがある。
簡単にこれらの違いを説明すると、
Information=生の情報やデータ。つまり加工されていないもの
Intelligence=考察や信憑性、エビデンスなどを元に解釈されたもの
というふうに、分けられるのだが、歯科の世界ではそのどちらもない、
「Sales Information=販売情報、営業情報」が主流になっている。
Sales Informationがもたらす悪影響
本来、悪いことではないSales Informationだが、とりわけ歯科では良い方向性にいかないことが多い。理由2つある。
情報の受け取り手である患者側の知識が不足している
知識が不足している人に対して何を話しても、文字だけでは伝わらない。(対面すれば別だが)
だから、WEBやYoutubeなどを使って知識提供をすることが大切であると思っている。そうして知識の差を埋めることが必要である。この知識というのは、「普遍的な基礎知識」である。
まずこの知識がなければ、せっかく日々頑張って臨床をして得られた事実を語っても、患者には見られないどころか、そのクエリを使って検索されることもないだろう。情報提供者である歯科側が「手段(治療)」を売りにしている
インプラント症例◯◯本、残せないと言われた歯を残します!、見えない矯正、目立たない矯正をします!◯◯◯プロバイダーです!◯◯専門医です!
さて、これを見てどうだろうか。
事実ではあるし、それはとても重要であることだ。私も事実「コンテンツ内のどこか」には記載する内容だ。(情報の前後関係、目的に応じて)
一方、どうしてこんなチープな表現になるのかというと、1の患者側の知識が足りないために、このようなキャッチーなセールストークを展開しなければクリニックに来てもらえないのだ。
クリニックの持つ、Mission・Vision・Valueで選んでもらえない。
つまり、このセールストークをどれだけ良くしても、最終的には差がなくなる。クリニックアイデンティティではない部分で勝負をしているからだ。
本質的には、この知識を埋めるために基礎情報をがんばって提供し、本来競争すべき部分で正々堂々と競争するべきなのだ。
そういった部分では歯科はまだ、未成熟な市場なのだ。
まずInformationを頑張るべきである
まず、歯科においてはベーシックな基本情報を提供するべきだ。
本来は以前から歯科医師会や大学、そもそも国がきちんと発信するべき情報で、それらの基本情報が伝わった上で臨床家がそれぞれのアイデンティティをもって患者に選択してもらうことが重要であるが今更それを言ってもしかたがない。
これを更に歯科医院でやるにはハードルが高い。
経営的に患者を集めるために、日々の臨床のクオリティを高める努力をしているのに更にそれを強いるのはかなり難しい
石井健太、Youtube始めるってよ
歯科の基礎情報を提供するために、Youtubeを始めてみようと思う。
私のクライアントに手伝ってもらいながら「歯科に関する基礎知識を高めてもらう」至って目的はシンプルだ。集患ではない。エデュケーション(患者教育)である。
そうすることで歯科を選択する上での土台ができるし、歯を守ることがどれだけ重要であるかを伝えることができる。
最終的に、患者のリテラシーが高まり、歯科に行くことが当たり前になれば、医療費の問題にも幾分かは貢献できるのではないか。
Intelligenceを高める
歯科医院の皆様には情報のインテリジェンスを高めてもらいたいと思う。
そして私たちはそのサポートをしていきたいとも思う。
エビデンス、臨床に基づいた目的や理屈、事実があるはずだ。
臨床家が日々努力している「基本領域の一歩先」を患者に知ってもらえる良い機会になるのではないか。
う蝕(むし歯)治療1つにとってもこだわりがあるだろう。
マイクロスコープを使う、ラバーダムを使うという手段も大切だが、
「何を目標としてう蝕(むし歯)治療をしているのか」
「長期的目線と短期的目線において、何をこだわっているのか」
いえるでしょう。
ただ削って詰めたり、かぶせたりしているわけではないですよね?
それを伝えてあげなければ、どこも一緒になってしまう。
患者のIntelligenceを高める
患者のIntelligenceを高めるためには、情報提供がかかせない。
ビフォー・アフターという、結果論の話ではなくそこにはストーリーやドラマがあるはずだ。そして、その目的を達成するために努力した診査診断や治療計画があるはずだろう。
そこまでを詳細に書かなければ、患者のIntelligenceは高まらない。
別に、同じことが近くの歯科医院で書いてあったからそちらで良いとなる。
勝負が立地になってしまう。
クリニックアイデンティティをしっかりと議論し、形にしていくことでこの業界はまだまだ変わっていく。
そうしていくことで歯科医師や歯科衛生士の価値観が変わる。
私たちが本当に努力しなければならないICTはこういったところにあるのではないかと思う。
この業界を変えるために、歯科におけるICTの根本を見直していきたいと思う。
募集職種
やっぱり最後は求人になります。w
歯科業界を魅力的に感じないひともいるかもしれませんが、かなり素晴らしい業界ですよ。やりがいはバッチリ、クオリティにもこだわれます。
技術選定やクオリティ管理もしっかりしています。ぜひ、一緒に仕事をしましょう!
デザイナー:一番求めています
遠隔でもかまいません。
きちんとコミュニケーションが取れれば地域は問いません。コーダー:かなり求めています
主にフロントエンドの仕事を一緒にやっていただきたいです。
WEBサイトは基本的にWordPressは使用しません。
WordPressに適しているものだけ、対応しています。ライター:デザイナーと同じくらい求めています
週3くらい出勤もしくはオンラインでコミュニケーションが取れると泣けるほど嬉しいです。WEBマーケッター
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