【カルト】洗脳されたエホバ2世の頭の中ってこんなかんじ
ケンタです。
元気ですか?
私は元気は元気なんですけど、
朝早起きするのに苦戦してます。
睡眠時間削るともろに日中に響くタイプなので、
夜10時くらいに寝るしかないか…
前回のnote↓
からだはエホバから抜け出せたとしても、
脳や心に染み付いた考え方や思考のクセなんてものからは
かんたんに脱却できるものじゃありません。
今回のテーマは、エホバ脱出後もしばらく悩まされた思考の型について。
エホバ的価値観てこんな感じです。
幼少期よりの20年のエホバ教育の行く末がこちら
①人生の目的は「楽園に行く」こと
エホバの証人は、将来ハルマゲドンで今の世界がまっさらになって、「楽園」が来ることを信じています。
楽園に行ける条件は、エホバの証人として模範的であること。
エホバの証人は、ハルマゲドンがきたときに生き残って楽園に行く
それ以外の人は、ハルマゲドンで滅ぼされる
今の世の中は、神様に反逆したサタンが裏で糸を引いている「悪い世の中」である。
将来、神様が理想の世界である「新しい世」を実現させてくださるので、今は「この世の中の人」ではないようにしなさい、という教えがある。
なので、その教えを守れば守るほど、
真剣に何かを目指すこと、自分を表現すること、こだわりや意志を持って世の中にコミットすることを放棄するようになる。
人生を流すように、今この瞬間を軽視した生き方をする、
世捨て人のようになっていきます。
②エホバの証人だけが正しい宗教・考え方
エホバの証人について、教団発行の新世界約聖書、教団組織は絶対です。
それを心から信じ、崇拝し、感謝することが求められます。
疑問を持つことすら、危険なこととされます。
それはつまり、外部の意見や声を完全シャットアウトするということ。
信者でない人の考えやアドバイスは、友達からであれ進路指導の先生からであれ、
たとえ両親からのものであっても、優先順位は教団のはるか下に置かれます。
そして同時に「自分は世界でも数少ない、正しい考え方をしている人間だ」という“選民思想”がはぐくまれていきます。
③「世の人」とのかかわりは最小限にする
そんな「わたしたちが絶対正しい」という考え方が根本にあるので、
エホバの証人以外は“間違っている人たち”になってしまうんですよね。
信者たちは信者以外の人々を、差別的な意味合いも含めて
「世の人」と呼びます。
そしてその悪い影響を受けないように、ということで、
友だちや深く付き合う人、恋愛対象はエホバの証人だけ、となります。
今となっては、ものすごく上手くできてるなあ、と感心してしまいます。
外側の情報や意見を完全にシャットアウトできますし、
もし何かネガティブなニュースや意見が入ってきても、
“間違った人たちが広めている間違った情報”と考えさせることができるんですよね。
ここ1年ほど何かと炎上しがちなエホバの証人ですが、
実際に教団幹部も、そんな報道や元信者たちの訴えを
“背教者たちの嘘”
“悪意のあるデマ”
“悪魔サタンの策略”
と言い放っています。
当時30代だった信者の女性のひと言が、
その頃現役信者だった私にとってさえも結構強烈だったのでシェア。
「だって世の人ってさ、ほんとのこと知らんねんで?
お気の毒さまやで、かわいそうやん!
本当のこと教えてあげたいやん」
④よろこびや幸せのベースは「エホバに喜ばれるか」
ライフスタイルも、価値観も、どんな仕事や人間関係を選ぶかも、
優先順位の一番は、「エホバがそれを喜ばれるか」になります。
これをまじめに受け止める人ほど、
自分の感情、好きなこと、個性を押し殺し、模範解答的な生き方を選んでいきます。
死ぬまでエホバの証人をやめず、生活の中心は常にエホバ
開拓奉仕を行う(私が現役信者のころは月70時間の布教)
仕事はパートタイム(正社員として働くのは、お金をエホバより優先していることになる)
エホバが(というよりは教団が)勧めないイベントや楽しみは実質禁止
友だちもパートナーも、生き方のロールモデルも、エホバの証人の中だけから選ぶ(それ以外は絶対禁止)
このへんをひっくるめて
「王国を第一にした生き方」というふうに表現します。
(業界用語です)
また「天に宝を蓄える生き方」とも言います。
分かりやすく言えば、働いてお金や資産を手に入れる(この地に宝を蓄える)より、天のエホバにささげよう、ということ。
ここテストに出ます。
この価値観にマインドを支配されると、たどり着く境地があります。
「やりたいことがわからない」
「自分がどんな人間かわからない」
「好きとか、嫌いとかを判断・表現できない」
「自分の人生はエホバのもの。自分の意志なんてない」
こちらも私はまだ現役信者だったのに、
当時鳥肌が立った長老の言葉があるのでシェア。
“流行りの音楽に
♪ありのままの 姿みせるのよ
ありのままの 自分になるの”
なんて歌がありますが、これはサタンの価値観です。
ありのままの自分なんていりません。
目指すべきは、ありのままではなく、エホバが望まれる人になることです。
サタンの考えが、流行りの音楽にのせて宣伝されるとは、恐ろしいですねえ”
もうひとつ衝撃があるとすれば、
この長老の場合はこれを、会衆の100人に向けて身振り手振りで話していたということ。
いまだに信じられん。
脱エホバ直後は腑ぬけ状態に
さすがに20年どっぷりつかっていると、
いきなりそこから抜け出すと、からっぽになります。
考え方の型がごっそり抜け落ちて、作り直さないといけなくなるので。
(ポジティブに言うと、ゼロからまたはじめられるようになるので)
最初は結構つらかった。
でも今では、いろんな方の助けを借りて、
一応、自分の生き方、価値観みたいなものを作り直せたかな?
と思っています。
次回は今回の続編ということで、
ここからどんな考え方に転換させたのか、書き残してみたいと思います。
最後までありがとうございます。
不定期ですが、次回のnoteもどうぞよろしく!
それではまた。