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入居が決まったためルームクリーニングを行いました

#不動産 #ルームクリーニング

こんにちは、株式会社すとう、代表の赤塚です。
ヘッダー画像は物件の屋上です、開けているので気持ちいいですね。

 さて、先日保有しているマンションの一室に入居が決まったため、クリーニングに行ってきました。築30年マンションでイイ具合に燻されてきているため、2DK44m2程度の部屋ではありますが、クリーニングやメンテをする箇所はそこそこあります。全貌ではないですが仕事の記録を残したいと思います。

 クリーニング前ですが、こんな感じのお部屋です。
 所有物件のクリーニングの基本は、良くも悪くもやり過ぎない事、だと思います。これから住んでいただく入居者様のため、あらゆるところをピカピカに!という気持ちはありますが、正直引越し搬入時に埃や汚れは出てしまうこと、リフォームやリノベーションと異なり、床の張替え等、所謂資材の交換でなければ限界があること、作業者の工数も考えるとある程度は割り切って良い塩梅のところで終える必要があります。

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1.床・天井清掃
 私自身結構背が高いので、床掃除は実は一番キツイ。雑巾で屈んで拭き掃除…は効率も悪いし仕上がりがよくありません。皆さんのご家庭でもあると思いますが、クイックルワイパーのようなもので、床用洗剤(中性洗剤)を用いて一通り拭けば大体綺麗になります。
 最近の床はクッションフロアフロアタイルが多いと思います。リンク先は一例ですが、一般的な板材風(フローリング)もあれば、ビンテージ風やデザイン性を高めた変わったもの等、多岐に渡ります。おまけに安いし、塩ビ素材が多く手入れもしやすい。よって、中性洗剤で拭いて、余裕があればちょっとした床用ワックスで仕上げればピカピカになります。
 さらに天井掃除ですが、こちらもクイックルワイパーで少し力をかけて拭いてあげれば綺麗になります。最近はサブロクサイズの石膏ボードや合板にクロスを貼ってあるものがほとんどだと思いますが、古い物件やオフィスなんかはジプトーンだったり、和室だと薄い板材に天井用クロスが貼られており、この類に床と同じ圧をかけて拭き掃除をすると、ビスが抜けて丸ごと抜けたり割れたりしてしまうので注意が必要です。天井の場合はいきなり掃除に取り掛かる前に、強度を確認してから行うといいでしょうね。ちなみに、特にジプトーン天井だとビスでとめてあるだけなので、すべてはずして合板を貼り直し、クロスを貼ってしまう、ということも可能ですが、ご自身でやるのはなかなか大変なのでご相談くださいませ。溝にパテを塗ったあと、シーラー処理後に思い切って塗装、なんて方法もあります。
 今回の物件、特にキッチン天井は石膏ボードにペンキ施工だったので、思い切り拭いてやりましたが、油汚れと埃のコンボの灰色→ホワイトになり、一気に明るくなりました。

2.グリラーによるディッピング(漬け置き洗い)
 床、天井、水周り等々、色々掃除しましたが、工数短縮には強力な洗剤を用いた漬け置き洗いです。ディッピングとも言ったりします。私のように清掃業が主体ではない人間に業務用の大容量洗剤はコスパが悪いので、基本的には家庭用洗剤で問題ありません。が、換気扇とエアコンの一部パーツ洗浄、キッチン天井拭きに、今回はグリラーという洗剤を導入しました。前述のとおり大容量は不要なので、Jrを購入。シンクに栓をし大量の水を溜め、グリラーをシュッシュした後、漬け置きしたいものをバンバン投入し、1時間程度放置すれば十分です。画像が無いのでわかりづらいですが、そこそここびりついた油と埃汚れなら、水から引き上げた瞬間にスルリと落ちています。(動画
 注意点ですが、強力なアルカリ溶剤なので酸性系の洗剤と混ぜると超危険なので気をつけましょう。さらに、材質を見るとわかりますが、タンパク質を溶かす水酸化ナトリウムが入ってます。苛性ソーダとも言いますね。中学の授業で水酸化ナトリウムを見せられ、先生に「手に乗せてみろ」と言われ、何の疑いもなく手に乗せたところ、、、焼けど寸前で手から離しました。ゴム手袋を用いて正しく使用すれば問題ありません。漬け置きしている間に他を掃除できますし、手洗いするよりも断然綺麗になります。

3.襖張替え
 襖の張替えをご自身で行っている方、大家さんは多いと思います。簡単ですが、なんだかんだ結構時間はかかりますね。襖張替えというと、この襖丸ごと交換する、という方も多いと思いますが、周りの木枠は概ね汚れない(拭けばいいレベル)ので、この襖紙というものを張り替えれば良いです。今回も襖紙を張り替えて終わりました。色々種類があるのですが、シンプルな柄にし、アイロンで貼り付けられるタイプにしています。写真が実際のものですが、下地の処理が甘いので若干気泡が出ていますね。繰り返しアイロンをかけたり、空気を抜けば消えます。
 ちなみに襖の木枠、上下左右それぞれ上桟、下桟、ドブ(!?)、マス、と名称がついています。…どなたかドブという名称の由来をご存知の方教えてください。


4.網戸張替え
網戸の網張替えもご自身で行っている方は多いと思います。寒い秋冬なんかは網戸の開閉機会が減るので気付きづらいですが、春夏に網戸開閉してみたら、網が劣化でポロポロ・・・となり、修繕を行う方が多いです。ルームクリーニングですと、概ね皆さん2年以上お住まいになった後なので汚れたり、劣化していたりします。


 網は数百円、張替え用の器具、網周りの替えゴムを購入しても1000円しません。ただしサッシ丸ごと交換となると、実は結構な値段してしまいます。通常の掃き出し窓サイズの網戸サッシ1つで5000-10000円程度となり、網の張替えと比較すると高額です。サッシはなかなか劣化しませんし、汚れは洗えば取れます。おまけに交換すると古いサッシを捨てるのにも一苦労です。女性でも簡単に出来ますが、心配という方はご連絡くださいませ!
 ちなみに今回はこの網戸の真ん中、中桟(ナカサン)というパーツが破損していました。サッシはほとんど金属ですが、中桟の両端が実は劣化しやすい材質となっています。ここが割れかけており、中桟がグラグラ、という状態でした。前述のとおりサッシ丸ごとは高額なのでこの程度の破損であれば修繕します。ホットボンド(グルーガン)を用いて引っ付けてしまいました。

5.水道修理
 やる予定は無かったのですが、古い建物が故にあらゆる水栓器具から水漏れ…。トイレのタンクと便器の間の洗浄管、キッチンとお風呂場の混合水栓。もちろんハンドルを閉めていれば出てきませんが、緩めると蛇口以外のところからポタポタ。というわけでそれぞれの水道管に合うパッキンを購入し、修理しました。
キッチン混合水栓修理(動画)
水栓トイレの洗浄管修理(動画)

 ちなみに、水道修理は基本プライヤーとモンキーレンチがあればイケますが、トイレの洗浄管は少し太いので、モーターレンチが必要です。


6.照明修理
 キッチンの照明がなかなかパンチのきいたもので、天井の石膏ボードに直接金属ボードを施工し、プル型点滅器(スイッチ)や電線を結線した作品でした…。シーリングライトから紐がぶら下がって、その紐で点灯消灯ができるタイプは皆様ご存知だと思いますが、その紐の先のスイッチが劣化で壊れ、壁のスイッチをいくら弄っても点灯しなくなっていました。中を見ましたが前述のとおりで、電線が見えてしまっている以上、二種電気工事士の資格が無い私では触れません。電気屋さんにお願いして工事してもらい、プル型スイッチは排除、壁の点滅器で点灯消灯が出来るように直してもらいました。「直りましたけど、あと1-2年しか持たないですけどね・・・」と悲しそうに言われたので、次は考えないといけないですね。
 余談ですが、このようなちょっとした修繕工事に加え、リノベーションやリフォームの際にやっぱり照明もこだわりたいですよね。基本的には資格がないと家の中の電線には触れません。コンセントカバーはあけられますが、中の金属のネジは弄れないので、コンセントの位置を変えたい!なんてこともできません。そんなわけで、6月に電気工事士の資格試験がありましたので、受験申し込みしました!一緒に受けられる方、がんばりましょう。

7.窓枠木部のアク洗い
 私もそうでしたがこの字面見ても「?」ですよね。最近の住居では窓枠に木枠を使うことはだいぶ減ったと思いますが、やはり築古物件はこのタイプが多いです。

 この物件では上記写真の部分を2*4材でこしらえています。見てのとおり、カビにやられてしまっています。紫外線焼けも起こしている模様。こうなってしまうと普通に拭いただけでは落ちませんし、カビキラーをぶちかますと変に漂白されてしまいます。この場合はアク洗いという洗浄を行い専用の薬品で汚れやカビを除去します。
 使用した洗剤はこちら。もっと大容量のものもありますが、清掃はそんなに行う機会がないのでリンレイの白木漂白セットをホームセンターで購入。

※例によってアルカリ性なので酸性とは混ぜないように。
 使用方法はリンク先にありますのでご覧ください。薬剤を混ぜて塗布し、ブラシでこすり、布でふき取る。ポロポロと汚れが出てきますのでふき取ることで綺麗にします。なお元々この木部にはオイルステインで着色されていましたので、アク洗いをすると少し色が落ちます。終えたあとに再度オイルステインで着色し完了させました。

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 というわけで、先日のクリーニングの様子でした。他にもベランダの掃除や、お風呂場タイルの掃除等、色々やり、なんだかんだ4日間ほどかかってしまいましたが、やってみると色々と勉強にもなりますし、想定外のことも起こりますが、どうにか自分でやりきれると嬉しいものですね。

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