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地蔵する人は何を考えているのか?――“行動できない人”の代表的思考パターン
はじめまして。私は現在45歳の男性で、ナンパにおける「地蔵」克服を専門とした講師しています。ケンタと申します。ここでいう「地蔵」とは、街へ出てナンパしようと意気込んだのに、いざ目当ての女性を見つけても不安や緊張で足がすくみ、まるでお地蔵さんのように固まってしまう状態を指します。**「やりたいのに体が動かない/口が動かない」**というもどかしさ――これが地蔵という悩みの核心です。
特に40代以上の男性は、「若いころと違って失敗が怖い」「家族や職場の事情で時間が限られている」「今さらナンパなんて…」など、多くの葛藤を抱えやすく、結果として地蔵状態に陥りがちです。私自身、20歳まで恋人がなく、大学の新歓コンパやサークルの飲み会が苦痛なコミュ障タイプでした。結婚・子どもの誕生を経て、最終的には離婚してバツイチ・子どもありの立場でナンパに挑戦し、最初は5時間街をさまよって一言も出せない――いわゆる“地蔵の王”とでも呼べるような絶望感を何度も味わいました。
そんな私がどうやって地蔵を克服し、一回り年下の女性と再婚するに至ったのか。その道のりの中で強く感じたのは、「地蔵する人にはある共通の思考パターンがある」ということです。つまり、地蔵状態=足が動かず、声が出ないという行動レベルの問題の奥には、「こういう考え方をしていると、足がすくみやすい」という心理面の特徴が隠れている。これを理解し、自分の考え方を微調整するだけでも、驚くほど行動がしやすくなるのです。
そこで本記事では、私自身や多くの相談者を見てきた経験をもとに、地蔵する人が陥りがちな代表的な考え方をいくつか紹介します。もしあなたが「街へ出ても足がすくんで動けない」「一言も出ないまま終わってしまう」という状態なら、ぜひ自分の思考と照らし合わせてみてください。自分の頭の中でどんなシナリオを描いているのかを客観的に見るだけでも、地蔵克服への第一歩となるはずです。
■私の生い立ち――地蔵を極めた男が克服に至るまで
●20歳まで恋人ゼロ、コミュ障で大学生活が苦しかった
私は現在45歳。20歳になるまで恋人が一人もいなかったほど、コミュニケーションが苦手でした。学生のころは男女問わず会話が続かず、高校の修学旅行などの“みんなでワイワイする行事”がとにかく苦手。大学に進んでも、新歓コンパやサークルの飲み会で自己紹介するだけで緊張し、どこか居場所がないような思いを抱え続けていました。**“人見知り”**なんて言葉じゃ済まないほど、初対面の人と話すことに強い抵抗があったんです。
そんな私でも大学2年生のときに初めて彼女ができました。7年間付き合って結婚し、30歳で子どもにも恵まれ、「やっと安定を手に入れたか」と思ったのも束の間、37歳で別居・離婚という道を選ぶことに。バツイチ、子どもありの状況で「もう一度恋をしたい」と思っても、合コンに誘ってくれる友人はおらず、職場は男性ばかり、マッチングアプリも成果が出ない――そうした行き詰まりのなかで、偶然見つけたのがストリートナンパという選択肢でした。
●5時間地蔵の絶望から、再婚までの大逆転
ナンパブログを読んで、「自称コミュ障だけど成功している人がいる」と少しだけ期待を抱き、初めて新宿の街に立った日。結果は5時間ウロウロして一言も出せずという大惨敗でした。これがいわゆる“地蔵”との最初の遭遇であり、そこから何度も同じような状態に陥っては自己嫌悪に陥りました。しかし、どうしても「このままじゃ嫌だ」という気持ちがあり、試行錯誤するうちに少しずつ声をかけられるようになり、最終的には一回り年下の女性と出会い、再婚を果たすという大逆転劇を経験できたのです。
振り返ると、同じようにナンパをしている仲間のなかに全然地蔵にならない人たちがいて、彼らと会話したり観察したりすることで、“ああ、こういう考え方をしているから足がすくまないのか”と目からウロコが落ちることが何度もありました。そこで得た発見を、地蔵に苦しむ人に伝えたい――そうした思いで、私はこのブログを通じて情報発信をしているわけです。
■地蔵する人の代表的な考え方――7つのパターン
ここからが本題です。地蔵する人の思考パターンは実に多様ですが、特に以下の7つは多くの人に共通しやすく、“足が動かない/口が動かない”を引き起こす強力な原因となっています。もしこれらのいずれかに心当たりがあれば、そこがあなたの地蔵克服におけるターニングポイントになるかもしれません。
1.「一発で成功しないと意味がない」と考えている
典型的な完璧主義が地蔵を生む大きな要因です。ナンパにおいて、一発で大成功(例えば連絡先交換や連れ出し)を狙いすぎると、失敗のリスクが怖くなりすぎて足がすくんでしまいます。実際、ナンパは回数を重ねてなんぼの世界で、1~2回の行動で劇的な結果を得られる人は少ないもの。
地蔵してしまう人は「とにかく失敗したくない」「最初から完璧にやらなければ」という圧を自分にかけすぎて、一歩が出なくなるのです。
●どうすればいいか?
「最初は挨拶だけでOK」「声をかける行為自体が今日のゴール」というふうに目標を小さく設定すると、行動のハードルが下がり、地蔵リスクが激減します。一発で大きな成功を求めるほど、プレッシャーに潰されて動けなくなる――この事実を理解するだけでも一歩踏み出しやすくなるでしょう。
2.「失敗=自分の人格否定」だと思い込んでいる
ナンパで断られることを、「自分という存在が否定された」と捉えてしまう人がいます。これは極端な自己否定であり、相手の都合や好みによる断りを、自分の人格全体の問題と結びつける思考パターンです。言うまでもなく、断られた理由は千差万別であり、あなたの人格全体を否定するわけではないのに、頭ではそう理解できずに足がすくむのです。
●どうすればいいか?
「断られるかどうかは相手の事情」「たまたまタイミングが悪かったのかもしれない」と考えられるようになると、地蔵しにくくなります。行動に失敗はつきもの。そこに人格が関わるわけではない、と自分に言い聞かせることが大切です。
3.「若い頃なら勢いでできたけど、今は年齢が…」と自分でブレーキをかける
40代以上に多いのが、「もう年齢的にナンパなんて無理じゃないか」という思い込み。確かに20代のころのような勢いは減っているかもしれませんが、そのぶん落ち着きや人生経験という強みがあるはずです。にもかかわらず、**“年齢=声をかけてはいけない理由”**にしてしまうと、自分で行動を止める口実を生み出し、結局は地蔵で終わる。
●どうすればいいか?
「年齢が高い分、落ち着きがあって女性から安心されるかもしれない」「同世代の女性や年上好みの女性にはむしろ好印象かもしれない」など、年齢を味方に変える発想が大事です。過剰に若さを求めるのではなく、40代だからこその余裕を武器にする、と考えれば足は動きやすくなるはず。
4.「周りの目が気になる。笑われるのでは?」と過剰に恐れている
地蔵する人は、街中で声をかけようとする際に「周りの人が見ているのでは?」と強く気にしてしまいがちです。実際には多くの人が自分のことに集中しており、通行人があなたの行動をじっくり見ている可能性は低い。しかし、脳内で“恥をかく自分”の妄想を膨らませてしまうと、足が動かなくなる。
●どうすればいいか?
まず、「他人はそこまで自分に興味はない」と客観視してみることが大切。また、「仮に見られても、すぐに通り過ぎて忘れるだろう」という事実を思い出す。街中の一幕で誰かが声をかけているのを見かけても、ほとんどの人は記憶に留めないものです。周りの目を過大評価する思考をリセットするだけで、地蔵しにくくなります。
5.「ベストなタイミングを待ちすぎる」
声をかける際に、「あ、今はちょっとタイミング悪いかも」「もう少し状況が良くなったら…」と先送りしてしまうのも地蔵の典型パターン。完璧なシチュエーションを求めすぎていると、結局タイミングは永遠に来ない。立ち尽くしているうちに相手は通り過ぎてしまい、「また今日もできなかった」と自己嫌悪のループに陥るわけです。
●どうすればいいか?
“3秒ルール”を取り入れてみるなど、迷ったらすぐ行動というマインドを実践するのがおすすめ。完璧なタイミングを待っているといつまでも足が動かないので、「多少不完全でも声をかけてみよう」という意識に切り替えられれば、地蔵から脱する一歩を踏み出しやすくなります。
6.「成功しないと時間の無駄」と思い込みすぎる
地蔵する人の中には、「どうせ結果が出ないなら、行動しても仕方ない」という損得勘定が強い方もいます。しかし、ナンパは行動の回数が増えるほど経験値が溜まり、いずれ成功率が上がるという側面が大きい。最初は失敗ばかりでも、行動し続けるうちに“慣れ”や“トークスキル”が徐々に育まれるものです。
●どうすればいいか?
**“行動そのものが投資”**と捉えてみてください。成功=時間の有効利用、失敗=無駄、という二元論を外せば、失敗も将来の成功への種まきと捉えられます。そうすれば、一度の失敗を恐れて地蔵になるという悪循環から抜け出しやすくなるでしょう。
7.「断られたら回復不能」と思い込んでいる
最後に、「一度傷ついたら二度と立ち直れない」という極端な思考を挙げておきます。多くの地蔵状態の方がこれに近い心境を抱えており、“少しの失敗も絶対許されない”というプレッシャーを自分に課してしまいます。結果、声をかける前から足がすくんで何もできない。現実には、断られたからといって人生が終わるわけではなく、心の傷も時間が解決するものがほとんどです。
●どうすればいいか?
「一度の断り=人生の終わり」ではなく、「ただの一次的な不運」と考える訓練をしましょう。失敗して落ち込んでも、翌日には回復しているというのが人間の通常の姿。「断られて当然」くらいに思っておくと、プレッシャーが減り、“ちょっとだけ勇気を出せば足が動く”という状態へ近づきます。
■地蔵を起こす思考パターンを手放すメリット
これら7つの代表的な考え方を挙げてみると、「確かに自分もこう考えていたかも」と思い当たる節があるかもしれません。もしそうなら、そこが改善のチャンスです。これらの思考パターンを手放すと、具体的にどんなメリットがあるのかを確認してみましょう。
行動回数が増える
一度の失敗で落ち込まなくなるので、すぐに次のトライに移れるようになる。結果として経験値が溜まりやすい。
メンタルが安定する
声をかける前に過度なプレッシャーを感じなくなるし、断られても「まぁこんなときもあるさ」と割り切れる。モチベーションの乱高下が減る。
結果的に成功率が上がる
行動回数×心の安定が相乗効果を生み出し、トークスキルやタイミングの見極めが洗練されていく。急に劇的な変化はなくても、徐々に成功が増えやすくなる。
周囲の人にも良い印象を与える
焦っていない、落ち着いている、余裕がある――こうした雰囲気は女性からも好感度が高い。また、行動している姿を見て「いつも動いていてすごいですね」と言われることも増える。
■私自身の体験から――“地蔵だったころ”と“脱出後”の違い
私が20歳まで恋人がおらず、37歳で離婚後にナンパを始めたときは、まさに上記7つの考え方を全部抱えていたと言ってもいいほどです。「失敗したくない」「断られたら自分が否定された気がする」「今さらこんなおっさんが声をかけても無理なんじゃないか」「一度ダメならもうダメだ」――そんなネガティブ思考が頭をぐるぐる回り、最初は足がまったく動きませんでした。
一方で、地蔵しない人の行動や考え方を観察するうちに、自分が持つ「うまくいかないと意味がない」「断られたら致命傷」という思い込みを手放してみたところ、行動に対する恐怖が薄れ、足が動くようになった。声をかけた結果がどうであれ、自分の価値は変わらないし、慣れていけばそのうち上達する――そう信じられると、プレッシャーから解放されて自然とナンパ回数が増え、最終的には一回り年下の女性と出会い、再婚までこぎつけました。
今から振り返ると、考え方のシフトが“地蔵の鎖”を断ち切った最大の理由だったと感じます。地蔵しない人たちから学んだ“足が動く人の思考パターン”は、私にとって単なるテクニックではなく、“自分を信じる”という行動力の源にもなったのです。
■「考え方」から地蔵克服を始めよう
地蔵に陥る人は往々にして「どうやって声をかければいいの?」「どんなフレーズを使えば成功するの?」など、テクニックに走りがちです。もちろんテクニックも大事ですが、それ以前に“なぜ足が動かないのか”“なぜ声が出ないのか”の原因を突き詰めると、思考パターンの問題に行き着くことが多い。その問題を無視してテクニックだけ学んでも、いざ声をかけようとしたときに「やっぱり怖い」「どうせ無理かも…」と考えて足がすくむ――結局、地蔵の悪循環を抜け出せません。
だからこそ、まずは地蔵しない人の思考を理解して、そこに近づくようなマインドチェンジを試みる。今回挙げた7つの代表的な考え方のうち、1つでも「これ、自分にも当てはまるな」と思うところを変えてみると、行動がかなり楽になるはずです。私も最初は「失敗したら人間として終わり」という極端な完璧主義を捨て、「1回でも声を出せたら合格」と考えるようにしただけで、恐怖心が半減しました。その後、断られたり無視されたりしても、「行動しただけで経験値が溜まったし、相手の都合かもしれない」と捉えることでメンタルのダメージを大きく減らし、再チャレンジを続けられたのです。
■まとめ――地蔵する人は“考え方”を変えれば足が動く
本記事では、“地蔵する人”が抱きがちな代表的な考え方を7つほど紹介しました。どれか一つでも当てはまるなら、それがあなたの地蔵の原因になっている可能性が高い。逆に言えば、そこに気づいて別の考え方を取り入れれば、地蔵から抜け出す大きなチャンスを得られます。
「一発で成功しないと意味がない」
「失敗=人格否定」
「年齢がネックでナンパなんて無理」
「周りの目が気になる」
「ベストなタイミングを待ちすぎる」
「成功しないと時間の無駄」
「断られたら回復不能」
これらの思考をほんの少しでも手放せば、最初の一言が出やすくなり、“地蔵”と呼ばれる状態から抜け出せる確率がぐっと上がる。具体的には、失敗を軽く捉える、行動回数を重視する、小さな成功を見逃さない、相手の反応を自分の価値と切り離すなど、地蔵しない人が当たり前にやっているマインドを真似してみるだけで、驚くほど自分の足が動きやすくなります。
私も20歳まで恋人がなく、30歳で子どもが生まれたものの37歳で離婚、職場は男性だらけで合コンの誘いもない――そんな状態でナンパを始め、初回は5時間地蔵というどん底を経験しました。それでも、“地蔵しない人たち”が持つ考え方を学び、自分の中の完璧主義や失敗恐怖を少しずつ手放していった結果、声をかける回数が増え、最終的には一回り年下の女性と出会い再婚まで果たせた。もしあなたが「もう40代だし、コミュニケーション苦手だし…」と考えて地蔵を諦めかけているなら、今こそ思考パターンを見直す好機かもしれません。
地蔵というのは、一時的な行動不能の状態を指しますが、その根っこには過剰な失敗恐怖や相手の反応への依存、過度な自己否定などが潜んでいる。これを変えれば、40代でも50代でも行動は可能になるし、結果的に新しい恋愛の可能性が開ける。あなたの年齢や過去の失敗に関係なく、“今の考え方”をほんの少し変えるだけで、足は動き出すと私は確信しています。
ぜひ、本記事で紹介した“地蔵する人の代表的な考え方”をチェックしてみてください。1つでも当てはまるなら、そこに手をつけるだけであなたの行動は変わっていくはずです。何より、私自身が一度は絶望の地蔵状態に沈んだ身だからこそ、あなたにもきっとできると信じています。どうか恐れすぎず、小さくてもいいのでまずは一歩踏み出してみてください。行動してみれば、意外と声が出せる自分に気づく瞬間がきっと訪れるはずです。そして、その一瞬を積み重ねるうちに、いつの間にか地蔵という言葉が過去のものになっているかもしれません。