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地蔵しない人は何を考えているのか?――「やりたいのに動けない」を超える思考術


はじめまして。私は現在45歳のケンタと申します。私は、ナンパにおける“地蔵”克服を専門とした講師をしています。ここでいう「地蔵」とは、ナンパをしようと意気込んで街へ出たにもかかわらず、いざ声をかける直前に足がすくみ、まるでお地蔵さんのように固まってしまう状態のこと。「やりたい気持ちはあるのに体が動かない/口が動かない」というイメージがぴったりですね。
とりわけ
40代以上の男性は、「もう若くないから失敗したくない」「周囲の目が気になる」「何かと事情があって失敗が許されない」といった思い込みから、地蔵状態がこじれてしまう方が少なくありません。私自身、20歳まで恋人ができず、人見知りで大学の新歓コンパやサークルの飲み会すらまともに楽しめなかったタイプです。結婚・子どもの誕生を経て37歳で離婚し、職場は男性ばかり、合コンに誘ってくれる友人もいない――そんな状況でナンパを始めたころは、まさに“地蔵の王”と呼べるほど一言も出ないまま何時間も過ごすという苦い経験を重ねました。

しかし最終的には、地蔵を克服して一回り年下の女性と再婚まで果たすことができました。いったい何が違ったのか――その差を分かつ大きな鍵の一つが、“地蔵しない人”の代表的な考え方です。私は長年の指導や、自分自身が地獄のような地蔵期を味わった経験から、“声をかける前に足がすくまない人は、一体何を考えているのか”を探る機会が多々ありました。そして気づいたのは、彼ら(地蔵しない人)が持つ思考やマインドセットは、決して特別な才能ではなく、“誰でも身につけられるもの”だということです。

本記事では、地蔵しない人の代表的な思考パターンをいくつか取り上げ、なぜそれが「やりたい気持ちはあるのに動けない」を超えるうえで効果的なのかをわかりやすく論理的に解説します。さらに、私自身がどんな過程を経て地蔵を卒業し、一回り年下のパートナーと再婚するに至ったか――その背景も踏まえながら、同じように悩む40代以上の男性に向けて「なるほど、こうすれば良いのか」と腑に落ちるようなヒントをお伝えできれば幸いです。この記事の目的は、私の講習を受けてもらうことではなく、読者の方が実際に役立つ“地蔵克服の思考法”を知り、信頼していただくこと。ぜひ最後までお読みいただき、新しい視点を手に入れていただければと思います。

■私の生い立ち――地蔵克服専門家が辿った道

●20歳まで恋人ゼロ、コミュニケーションが苦手だった学生時代

私は今でこそ「地蔵克服を教える」立場にいますが、大学生になるまで一度も恋人ができたことがありませんでした。高校の修学旅行など、多くのクラスメイトと数日を共にするイベントがどうにも苦痛で、周囲が楽しそうに雑談や写真撮影をしていても、私は一人隅にいて“早くこの時間が終わってほしい”と願うようなタイプでした。大学に進んでからも、新歓コンパやサークルの飲み会は憂鬱で、初対面の人との会話が苦痛。結果的に20歳になるまで恋人がいないまま生きてきたわけです。

それでも大学2年生のときに奇跡的に彼女ができ、7年間付き合って結婚。30歳で子どもも生まれ、「やっと安定した生活を手に入れたか」と思った矢先、夫婦のすれ違いから37歳で離婚。バツイチ・子どもありの状態で、「もう一度恋愛したい」と思っても、合コンに誘ってくれる友人はいない、職場も男性ばかり――そんなときに見つけたのがストリートナンパという選択肢でした。

●ナンパ初挑戦で5時間地蔵、絶望の日々

ナンパブログを読み、“自称コミュ障”でもコツコツ声をかけている人がいるのを知り、「じゃあ自分にもできるかも」と思ったのが運命の分かれ道。ところが、実際に新宿へ出てみると、初日は5時間もウロウロして声をかけられないまま終了という完敗でした。そこから何度か挑戦しても同じ。地蔵状態とはまさに「体が動かない/口が動かない」状況で、自分に対して激しい自己嫌悪を覚えました。しかし、諦めずに試行錯誤を続けるなかで気づいたのが、“地蔵しない人は何を考えているのか?”という疑問と、それを理解することで自分も行動しやすくなるという事実だったのです。

実際、周囲の“地蔵しない人”――すぐに声をかけられる人たちと話をしてみると、「なるほど、そういう考え方があるのか」と膝を打つような思考法が随所に見受けられました。そこで得た学びを、自分に合う形で取り入れてみたところ、一気に声をかける難易度が下がり、最終的には一回り年下の女性と出会い再婚までできてしまった――この体験を少しでも多くの人に伝えたい。それが私が“地蔵克服専門家”として情報発信をしている理由でもあります。

■地蔵しない人の代表的な考え方――5つの視点

ここからがこの記事の本題です。私が地蔵を脱出する際に学び、また地蔵しない人たちを観察するなかで得た“代表的な思考パターン”を大きく5つ挙げてみます。もちろん全員が全く同じ考え方をしているわけではありませんが、共通項として見えてきた傾向は確実に存在します。もしあなたが地蔵に悩んでいるなら、ぜひこの5つを参考にしてみてください。

1.「失敗は当たり前」と軽く捉える

地蔵しない人は、「うまくいかないのが普通」とか「断られて当然」と思っていることが多い。ナンパは初対面の相手に声をかける行為であり、成功率が100%になるわけがありません。にもかかわらず、地蔵状態のときは「うまくいかなかったらどうしよう…」と失敗を大袈裟に恐れてしまう。しかし、地蔵しない人は失敗を軽く捉えているため、失敗への恐怖で足がすくむことが少ないのです。

どう活かすか?

「失敗して当たり前」と考えるだけで、ハードルが下がり、行動に移しやすくなります。あらかじめ「今日は上手くいかないかもしれないけど、それが普通」と決めてしまえば、たとえ失敗しても自己嫌悪に陥る必要がなくなるので、動ける余地が生まれるでしょう。

2.“結果”より“行動回数”を重視する

もう一つの代表的な考え方が、「結果(成功・失敗)よりも行動回数(チャレンジ数)に価値がある」というもの。地蔵状態の人は、声をかけた結果がどうなるかを常に気にしすぎて、相手に断られたら意味がないと考えがち。ところが、地蔵しない人は「1回声をかければ1回分の経験値が溜まる。断られても+1だ」と認識していることが多いです。

どう活かすか?

声をかけて相手に無視される――これは確かに結果としては成功とは言えないかもしれませんが、行動自体は1回分成功しています。大事なのはその行動で得られた学びや慣れ。もし10回連続で失敗しても、11回目に成功するかもしれない。行動回数を重視する考え方を取り入れるだけで、「もう失敗したら終わり」というプレッシャーが減り、地蔵を起こさずに行動しやすくなるでしょう。

3.「声をかけること自体が目的」

地蔵しない人は、ナンパの目的を「成功して連絡先をゲットする」といった最終結果だけに絞っていません。むしろ**「声をかける行為そのものを目的」にしている**場合が多い。「街に出て、とりあえず人に声をかける。うまくいったらラッキー、ダメでも行動できたからOK」――このマインドが、結果を恐れずに足を前に進める大きな原動力になっています。

どう活かすか?

「女性をゲットすることが全て」と考えるとプレッシャーが高くなりますが、「とにかく声をかけるのが今日の目的」と割り切れば、失敗しても目標達成(行動)という形が残る。こうして「声をかける=ゴール」というマインドセットを身につけると、地蔵しにくくなるだけでなく、長期的に見ても声かけ回数が増えることで自然と成功率がアップします。

4.「小さな成功」に敏感

地蔵しない人は、ほんの些細なことでも成功として捉えられる感覚を持っています。たとえば「今日は女性が立ち止まってくれただけでも上出来」とか、「一瞬でも目が合って相手が軽く笑ってくれたのは収穫だ」といった具合です。地蔵状態のときは、成功を「連絡先交換」や「連れ出し」など大きな成果に設定しがちで、そこに到達しないと全部が0点になってしまう。しかし、地蔵しない人は小さな成功を拾い上げるから、モチベーションを維持しながらどんどん行動できます。

どう活かすか?

声をかけられただけでも自分を褒める、相手が挨拶を返してくれたら10点、立ち止まってくれたら50点といった具合にスコア化してみるのもいい方法です。結果が満点にならなくても自分の得点は増えるわけで、そうすると行動の心理的負担が低くなり、地蔵で立ち止まるよりチャレンジしようという気になりやすいでしょう。

5.相手の反応を“自分の価値”と結びつけない

最後に、地蔵しない人に共通する大きな特徴は、“相手の反応”を“自分の価値”と切り離して考えているという点です。もし声をかけて断られたとしても、それは相手の都合や好みによるもので、自分の価値が否定されたわけではない。逆に、うまくいって連絡先をもらえたときにも、「そういう流れがあっただけで、自分が急に偉い人になるわけじゃない」と過剰に喜びすぎない。こうした安定感があるからこそ、行動が怖くなくなるのです。

どう活かすか?

「断られた=人間としてダメ」だと考える限り、地蔵から抜け出すのは難しいです。むしろ断るかどうかは相手の事情であり、こちらの人間性や価値とは無関係。「今日はご縁がなかった」という程度に捉え、「次に行こう」と切り替える――この習慣を持てば、地蔵状態が徐々に解消していくでしょう。

■私が“地蔵しない人の思考”を取り入れ、どのように克服したか

私は20歳まで彼女なし、37歳で離婚という状況からナンパを始め、初めは5時間も街をさまよって一言も出ない地蔵期を過ごしました。しかし、実際に地蔵しない人の考え方を学んで実践してみると、少しずつ成果が変わり始めました。

  • 失敗は当たり前:最初の頃は1回声をかけるごとに「失敗したらどうしよう」と不安でしたが、「むしろ失敗がデフォルト」と捉えることで、足がすくむ瞬間が減りました。

  • 結果より行動回数:失敗しても「今日は1回声を出せたからOK」と思うようになり、行動が続いた。行動が続けば自然に慣れも生まれ、声をかける心理的負担が一気に下がったのです。

  • 小さな成功に目を向ける:挨拶だけで終わっても、「でも笑顔で返してくれた」とか、「相手が軽く会釈した」とか、些細なことでも収穫としてカウント。これが地蔵から動き出す大きな原動力でした。

  • 相手の反応を自分の価値と切り離す:断られても「そりゃタイミングが合わなかったんだな」と気楽に考え、成功しても「今日は運が良かった。自分が急に素晴らしい人間になったわけじゃない」と冷静に受け止める。こうして“感情の乱高下”が減り、安定して行動できるようになりました。

最終的には、このプロセスを積み重ね、一回り年下の女性と知り合い、再婚するに至りました。もし私が地蔵しない人たちの思考法に触れず、ずっと「断られたら人間として終わり」という考えのままだったなら、いまだに街で立ち尽くし続けていたかもしれません。

■地蔵に悩むあなたへ――まずは一つの考え方から

ここまで、地蔵しない人が持つ考え方を5つ挙げてきましたが、いきなり全部を取り入れるのはハードルが高いかもしれません。まずは一つだけ、「断られても自分の価値は変わらない」「失敗して当たり前」といった部分を意識してみるのでも充分なスタートです。

多くの人が地蔵に陥るのは、要するに「失敗を怖れて動けない」から。そこを、失敗しても自分は自分、行動回数が増えればいつか成果が出る――と思えるようになると、足が止まるリスクが大幅に下がります。実際、私も頭では分かっていてもなかなか行動できなかった時期がありましたが、何度も自問自答を繰り返し、「このまま地蔵の自分でいいのか?」と問い続けた結果、少しずつ変わっていけたのです。

■行動するうえで大切なマインド――“地蔵しない人”は行動重視

地蔵しない人たちと話していて強く感じるのは、“行動に価値を置いている”という点です。頭で考えてばかりで足を止めているのではなく、とりあえず一歩を踏み出してみる。そのうえでダメなら「まぁそういうときもある」と笑って次に行く。こうした行動重視のマインドが、最初から“うまくいく”保証を求めてしまう地蔵状態とは対照的です。

私も初期は、「最初の声かけでLINEゲットしなきゃ意味がない」「断られたら二度と立ち直れないかも」などと考えがちでした。しかし、地蔵しない人の思考を真似するうちに、「とりあえず声を出すことで1ポイント獲得」「ダメなら次」くらいの気軽さが大事なんだと分かった。そうすると、一回目で失敗しても落ち込みすぎず、すぐ二回目三回目をやる行動力が生まれ、自然と地蔵するタイミングが激減したのです。

■まとめ――地蔵しない人の考え方を取り入れて、自分を解放しよう

長くなりましたが、改めて地蔵しない人の代表的な考え方を振り返ると、以下のようにまとめられます。

  1. 失敗は当たり前:最初から成功を求めすぎない。失敗を重く捉えない。

  2. 結果より行動回数:うまくいくかどうかはともかく、とにかく動いた分だけ経験値が溜まる。

  3. “声をかける”こと自体が目的:連絡先交換や連れ出しをゴールにしすぎず、行動自体に価値を見出す。

  4. 小さな成功に敏感:挨拶できただけでも、相手が一瞬笑ってくれただけでもOKと捉える。

  5. 相手の反応を自分の価値と結びつけない:断られても自分自身の価値は変わらない。

これらを頭の片隅に置くだけで、声をかける際のプレッシャーが大幅に軽くなり、地蔵するリスクが減ります。私も最初はまったく声が出ない人間でしたが、少しずつこの思考法を取り入れていくうちに、「何を怖がっていたんだろう」と思うほど行動がラクになったのです。

もしあなたが「このまま地蔵状態で何も変わらない人生を送るのは嫌だ」「もう一度、本気で恋愛を楽しみたい」と思うなら、ぜひ地蔵しない人が持つ考え方を試してみてください。最初は違和感があるかもしれませんが、一度でも実際に“声が出せた”という成功体験を得ると、その違和感が「これでいいんだ」という確信に変わっていきます。40代を過ぎていても、バツイチや子どもがいても、コミュ障で若いころから恋愛経験が少なくても、考え方を変えれば行動力は激変します。

私は自分が地獄の地蔵状態を経験したからこそ、この事実を強く伝えたい。世間的には「40代からのナンパは無理」「失敗したら恥ずかしいだけ」と言う人もいるかもしれませんが、それはあくまで“他人の評価”。大切なのは、あなた自身がどう思い、どう行動するかです。地蔵しない人たちが当たり前に持っている思考パターンを取り入れさえすれば、今まで想像できなかったような出会いや可能性が広がる――私自身がその証拠だと胸を張って言えます。

ぜひ、この考え方をきっかけに、自分で一歩を踏み出してみてください。最初はどんなに小さくてもいいんです。「こんにちは」と声を出せたら合格、相手が立ち止まってくれなくても今日は1点プラス――そうやって行動を積み重ねていくうちに、いつしか地蔵が嘘のように消えているかもしれません。人生を変えるのに遅すぎることはありません。地蔵しない人の思考法を手がかりに、あなたもぜひ新しい扉を開いていただければと思います。

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