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【#5読書感想文】いのちの車窓から

こんにちは。KENTAです。

今週は、星野源さん著書の「いのちの車窓から」を読みました。

この本を読んでみて、「僕は文庫本は好きじゃないんだな」ということに気が付きました(笑)

「働く男」は文庫本で読んでいたんですけど、単行本で読むと気分が落ち着くんですよね。読みやすいし。

文庫本は持ち運びが楽ですけど、ちゃんと読むならやっぱり単行本ですね。

だから、今幸せです。

読書前予想文

1. いのちの車窓から

眼鏡、開頭手術を経て、「自分はロボっぽい」と考えたそう。

そのことと、人生何が起きるか分からない、ということと掛け合わせて、

「自分を遠隔操作しているみたいだけど、このロボットの人生案外面白いな!」

ということが書かれています(本当はもっと深い話なんですけど…)

発想が面白いですよね。

しかも、始まりのエッセイとしては最高ですよね!

「この人からみる景色ってどんな映り方をしているんだろう」

という興味を引き出してくれるエッセイ。

2. 作曲する日々

「働く男」と全く関係なかったっす。

お恥かしい(笑)

ピックというものに焦点を当てたエッセイでした。

このタイトルは、たくさん作曲しなければいけない時期に起きた出来事だったからつけられたものだと思います。

たかがピックの話で、これだけ面白いことが書けるのだと少しワクワクしました。

3. 文章

「大泉洋」のところ並みに笑いました。

電車の中で読みながら、笑ってしまった。

ここでは、「なぜ星野源さんが文章を書くことにしたのか」が書かれています。


読んでみて、「始めるきっかけなんて、そんなものなんだ」と改めて気づきました。

そこで、強引に車線を変更できるかどうかで、人は決まるんだな、と当たり前のことを思いました。

あと、「文章を書く理由」は言うのが面倒くさいそうなので、この本でしか言わないかもしれないそうです(笑)

星野源さんが「文章を書く理由」で本当のことを言っているのはこの本だけなんだろうなと思ったら、ちょっとだけ嬉しくなりました。

4. 新垣結衣という人

新垣結衣という人は、普通の女の子。

普通であることが難しい世界で、普通であることを貫き通せている人。


その世界では当たり前のことを、当たり前ではないと気が付ける人。

すごく、謙虚な人なんだなと思いました。

とはいえ、芸能界だけではなく、どこの世界でも同じことですよね。

謙虚であることは非常に難しい。

気を抜けば、当たり前ではないことを当たり前であると考えてしまう。

僕も毎日投稿させてもらって、有難いことに、たくさんの方に読んでいただけてます。

そういうことも当たり前じゃないんだよ、と気が付かせてくれるエッセイでした。

5. ひとりではないということ

「ひとりであること」と「ひとりではないということ」

このことは、表裏一体。

けれども、いのちの車窓は無数にある。

覗く車窓が違えば、行き先も自ずと変わってくる。

車窓から覗く景色が、良いものか気に入らないものかも、見る人の捉え方で変わる。

行き先やその景色の捉え方は、君次第。

というお話でした。

読書感想文

好きなことを「好きじゃない」と言い続けていた。

好きじゃないことを「好きだ」と言い続けていた。

そんな人が、歳を重ねるごとに、世界の見え方や考え方が変わり、今までの誤った見方に気が付いたからこそ、書けたエッセイなんだなぁと。

噓ついたって、見栄を張ったって、いいことはないよ。

そんなネガティブな見方はもったいない。

こんな面白い見方もできるのに。


そんなことを言われた気がした。


「自分の人生には何もない。」

「自分の取柄なんて、何もありません。」

「こんな親の下で生まれたから、自分はこうでも仕方がない。」


そんなことを言ってる奴らを吹き飛ばすような、メッセージの籠ったエッセイだった。


僕もそんな奴らに似た時期があった。

だからこそ気持ちは分かるし、星野源さんの言葉も突き刺さった。


こんなに面白い人生を生きているのに、的外れな車窓から見ていたって仕方がない。

一番面白い車窓から自分の人生を覗いてみよう。

改めて、そう思った。


そう思ってみたら、いつもより自分のことが好きになっている気がした。


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