インテンシティって?
僕が応援している松本山雅FCは社長の年頭挨拶で「感動とインテンシティを体現する1年に」というニュアンスのもと一年の抱負を述べました。
そこで「インテンシティ?」と疑問が浮かぶと思います。
直訳すると「強度・厳しさ・熱烈」といったところです。
国内でも監督の会見で使われえることが増えたこの言葉。何となく「インテンシティの高いゲームをできた」って言っておけば、それっぽく聞こえるけど「インテンシティの高いゲームって何?」という所です。
僕は色んな書籍を読んだ中で「インテンシティ=密度」というのが一番しっくりくる。例えば50mを9秒台で走れる選手が10秒代で走るのは難しい。逆に50mを5秒で走れる選手からすると余裕がある。つまり前者の方がインテンシティの高いトレーニングをしている。
サッカーに置き換えると1試合で14km走った選手と9㎞走った選手。キーパーにおいても無失点と言う同じ結果でも10本セーブした選手の方が1本のセーブした選手。共に前者の方が「インテンシティが高い」と評価されがち。
「インテンシティ=強度」と捉えてしまうとこういった評価になる。
「インテンシティ=密度」と捉えるとどうだろうか。
9㎞を無駄なく走った方が14㎞の内10㎞無駄走りの選手より試合密度は高いし、DFを上手く動かしてシュートそのものを防いだ方がキーパーとしての試合密度は高くなる。
この理論でいくと今年の山雅は「密度の高い」ものになる。
フロント・スタッフ・選手が1試合に掛ける密度を高めてくるのではないだろうか。1試合を終えた時、濃密な小説を読んだ後かのような密度と感動を期待せざる得ない抱負。
僕らもインテンシティ高く試合を見る準備をしておこう。