一歩のズレが命取りになる試合
日本時間4/10の夜8時半に行われたプレミアムリーグ マンチェスターシティvsリーズユナイテッドの試合を視聴しました。
首位を独走するマンチェスターシティと17シーズンぶりのプレミアムリーグに戻ってきた11位リーズユナイテッドの一戦は誰もがマンチェスターシティが有利に試合を進めるだろうと予想していました。
試合を見終わった後の感想から言わせてもらうと、こんなに中身の濃い試合は久しぶりに見たなというのが印象です。
最近のシティではSBのジョアン・カンセロがCHの位置に入ってボールを引き出すカンセロロールやギュンドアンがゲームメイクではなくチャンスメイクや自ら決定機に関わって多くの得点が生まれていました。
ギュンドアンは先発ではなかったものの、カンセロは先発。
しかし、リーズの徹底したブロックに入り込もうにも隙間は無く一番の特効薬がシティCBのジョン・ストーンズがハーフラインを越えてドリブルで突入するしか突破口が見つからないくらいリーズはマンツーマンのディフェンスでパーフェクトな試合運びを見せました。
その頑張りが報われたのか41分にシティRSBカンセロの裏を取ったコスタがマイナスパスでバンフォードに繋ぎ、その優しい落としをダラスがシュート。バーに当たり、跳ね返りがゴールとなりました。
コスタの一瞬の動き出し。荒れたピッチも考慮したバンフォードの落とし。思い切りのいいダラスのシュート。どれも逸品でした。
先制したのは束の間。
リーズユナイテッドはキャプテン クーパーがシティ ジェズスへのスライディングで足裏を見せた危険行為とされ一度はイエローで処理されるも、VARで一発レッドに変更され退場となり、残り約45分をシティ相手に10人で挑まなければならないという危機的状況に陥りました。
後半は数的優位にたつシティがフェルナンジーニョとストーンズのドリブルで流れを作ります。
76分にようやくシティがリーズのゴールをこじ開けます。
フェルナンジーニョの持ち上がりに対応するために対応したリーズのコッホのスペースをB・シウバ、トーレスと繋ぎシュート。これが同点弾となり振り出しに戻します。
誰もがシティの逆転を信じたのですが、後半AT。
フェルナンジーニョが数m前に出ていた裏に斜めのパスにダラスが走り込みドリブルし、シュート。まさかまさかのリーズユナイテッドの勝ち越し弾となりました。
結果は1-2でリーズユナイテッドの勝利。
スタッツを見ても、よくこれで勝てたなという具合です。
近年まれにみるいい試合を観れたというのが一番の感想です。
リーズのマンツーマンに近いディフェンスは弱者の戦い方のお手本というか、走力とIQが担保されてるからこそ落とし込めるものだなと思いました。
そして、数mの動きのズレや飛び出しが命取りになるということをピッチ外からでも感じ取れるリアリティのある試合はなかなか見られないなと。
この後、リーガ・エスパニョーラのR・マドリードvsバルセロナのクラシコの一戦を見たんですけど、この伝統の一戦すら物足りなくなるくらい濃密な試合でした。
是非、DAZNで配信しているので興味ある方は見てみてください。
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