『競争』が自分を強くする
こんにちは。
戸次健太です。@kenta_bcn
今回は何故スペインに来たのか、そしてライセンスを取得後も何故スペインに残るのか?を書いていこうと思います。
スペインに来た理由
私が指導者を始め、将来この道で生きていくと決めたのが高校生の時です。
実は最初は日本にあるサッカー専門学校に行って日本のライセンスを取得して、仕事探して、、なんて事をイメージしてました。
そんな事を考えていたある日何気なくTwitterを見ていると『スペイン』『バルセロナ』『サッカー指導者』このワードが目に飛び込んで来ました。
それが自分もお世話になっているプレサッカーチーム ジャパンです。
興味本意でサイトを見ていると既に現地で活躍している人、コーチングスクールで勉強している人の声が紹介されていて、今まで日本にしか目を向けて来なかった自分にとってとても刺激的で上を目指しているとはこんなにも沢山いて、厳しい環境で勝負しているんだ、、と思わされた事を明確に覚えています。
そして、その記事を読み終える頃にはスペイン行きを決めていました。
もともとスペイン代表やバルセロナがする美しいパスサッカー、チャビやイニエスタが行うような知的なプレーが好きでしたので、ドイツやイタリア、イングランドよりもスペインという国に惹かれていました。
たまたま近い日程で地元福岡で説明会があったので、すぐに申し込み説明会に参加しました。
そこではスペインでどのようなプログラムでライセンスを取得するのか、その後どのような道があるのかがハッキリと分かり、元々スペイン行きは決めていましたが説明会を終えて更に意思が固まった事を覚えています。
これが私がスペインに来た経緯です。
スペイン行きはじっくり考えたと言うよりも直感で3秒で決めた感じですね。
スペインに残る理由
そんなこんなでスペインへ来て無事にコーチングスクールを卒業しライセンスを取得しました。(今回はスペインへ到着した当初やコーチングスクールでの話は割愛します)
さて、卒業すると選択肢は2つです。日本へ帰国して実際に学んできたことを日本で活かしていく。もしくはスペインに残り更に学びを深めていく。
私は後者を選択しました。
理由としては、スペインに来る前から考えていた『現場』を知ること、経験することが何よりも大切だと思っていたからです。
私がスペインへ来た理由はライセンスを取得する事ではありません。こちらで出会った先輩も仰ってましたがライセンスは極端に言えば飾りであり、ライセンスがあるから優秀な指導者でもないし偉いわけでもない。
大切なのは学んだ知識をどのように『現場』で活かすかです。
じゃ、なぜ日本の『現場』ではなくスペインなのか?
答えは1つで『競争』があるか無いかです。
スペインではコーディネーターと呼ばれる役職の人が各クラブに居て各カテゴリーの指導者をまとめたり、相談役になったり、評価役になったりします。
試合はもちろん、練習から見られて評価されているので緊張感も出ますし、練習後に第三者の目線でアドバイスをくれたりするので次の練習にも活かせますし指導者にとっては大切な存在です。
スペインでは当たり前ですが、日本では育成年代の指導者が1シーズン事に契約しクビになったり引き抜かれたりという事はあまり無いのではないかと思います。(例えば、今シーズンCadete U15は優勝・昇格がノルマとして言われてて最短10節でクビもあると言われています)つまり日本では努力を怠っても立場は安泰だし、結果を出しても上へと成り上がることが難しい環境だと思います。
こちらの指導者の多くは高い志しを持っていて、高いカテゴリーで指導したりバルセロナやエスパニョールといった誰もが知っているようなクラブで指導したいと思い努力しています。
しかし当然バルセロナやエスパニョールで指導者を出来る椅子の数は決まってますし、高いカテゴリーで指導する事も全員ができるわけではありません。
だからそこには常に競争が生まれ切磋琢磨することでお互いが成長できる環境があるわけです。
同じクラブ内でも同じです。
コーディネーターのみではなく、他のカテゴリーのスタッフ達も常に練習を見ています。
彼らもよく『健太、なぜ彼はAチームを任され、彼はDチームなのか分かるか?』という話をしてくれ、どんな指導者が上へ行くのかを教えてくれます。
厳しい環境か楽な環境かと言われたら厳しい環境です。
だからこそスペインに残るのです。
日本にいる3年とスペインで過ごす3年では自分次第ではありますが、大きな差が作れると思っています。いつか日本に帰って指導をした時に周りの人から『あぁあの指導者はスペイン帰りらしいけど大した事ないな、、』と思われるような名前だけのスペイン帰り指導者にならないようにする為にも1日1日を大切にしたいと思っています。
どんな世界でも『競争』がある環境に身を置く事が成長の為に大切だと思います。
最後になりますが、このnoteを初めてから数名の方にサポート機能を通じて支援をしてもらっています。サポートで得た収益はこちらでの活動資金にさせていただきます。
コロナの影響で働き口がなかなか無い中このようなサポートは大変有難いですし、より1層責任を持って学び、皆さんに価値ある情報をお届け出来るように頑張ります。
それではまた次回の記事もよかったら覗いてください!!